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#0:プロローグ
この世で1番憎いのは人間だ。もっと言ってしまうと俺達のことを陥れた奴らが憎い、殺したい。でもそれは……もっと残酷に、一生残る、いや、死んでも残るような傷痕を残してあの世へ葬らせたい。それくらい憎い。
あの日された悲惨で凄惨な出来事は一生忘れない。
1度失った人はもう戻ってくることがない。帰してって言っても絶対帰ってこない。
たった1人の愛する家族を殺された俺はアイツらを絶対に許さない。
だから俺は復讐することを誓った。
薄暗い部屋に並べられた複数のモニターには愛する家族を殺した憎い奴らが困惑した表情で集まっている。
これから始めるのは1人だけ生き残ることの出来るデスゲーム。
でもこれは単なるデスゲームではない。
このゲームをするためにコイツらの情報を血眼になって漁って、検証した結果いろいろと面白いことがわかってしまった。……だからこれを利用して奴らを俺が手を下さなくてもいいように殺してやる。
さぁ始めよう。
――これから始まるゲームは、ゲームであってもゲームではない。それは……復讐ごっこ。