落とし穴って便利だな。
「なんか面白いことないかなー」
よくある暇な大学生の言葉である。
俺こと青葉聡は暇を持て余していた。
面白いことが大好きだが、あまり自分から動かない質である。
落とし穴にまたもや落ちたG君。
今度はどこまでいける?と20mくらい下に落とした。
怪我してもおかしくないどころか下手すりゃ即死ぬレベルである。
果たして・・・
「なんだ?何で落とし穴があるんだ?」
普通に上って来た~。
マジ頑強だな異世界人。
撮れ高すごい映像になってるぞ!!!
あ、門番キモって目で見ている。
落とし穴とG君を・・・
やっぱG君だな!!!
「こんなとこに落とし穴とは・・・さすがですね!!!何人たりとも怪しい人物を入れないぞって覚悟を感じます!!!結構深いですし!!!」
門番
「いや、これは・・・」
「さすが村の治安を守る門番さん!!!そんなところが素敵です!!!」
「マテ」
「?」
「なんで不思議そうな顔する?」
「???」
「何故不思議そうなんだ?これによく似た落とし穴を俺は知っているというのに。」
「???」
「あれもお前か?」
「何を言っているかわかないですが?」
「解かっているよな?この落とし穴の不自然さを。」
「???」
「魔法で作らなきゃこんな落とし穴にならないんだよ!」
「作った後上がってくることを想定していない落とし穴にな!!!」
「普通では?」
「穴が奇麗すぎるんだよ。あまりにもな!!!」
「はあ?」
「何で?間違ってますって顔出来んの?ホントに合ってるか自分でも自問自答しそうになっちゃってるよ?」
「私である証拠も根拠もないので」
「お前の近くでこんな不自然な落とし穴が二個も出来たんだ!!!お前でしかない!!!」
「はあ?」
「なんで?なんで不思議そうなの?」
「証拠も根拠もないので」
「・・・マジかよ、これでも証拠も根拠もないのかよ?」
「はあ、証拠も根拠もないので」
「俺はどうすればいい?」
「村に入ればいいんじゃないかな?」
唖然とした門番を置いて二人で村に入っていった。
こいつ磨けば光るタイプと見た!!!
よし、頑張っていこう!!!
・・・何しようかな~。