なんとなく童話?1
なんとなく思いついたオリジナル童話です。
あるところにひとつの国がありました。その国の王は自分以外の人間が大嫌いです。何故なら周囲の人々が常にへつらう様な態度を取るからです。
王の怒りが遂に頂点に達した時、彼はある神に祈りを捧げました。
「どうか、自分以外の人間を全て消し去ってください」と。
神はそれに応じ、王以外の人間を全て消し去りました。しかし神が何の対価も無しにそんな気まぐれを起こすはずが無く、王へと対価を要求します。
それは自身が最も大事にしているものを寄越せというのです。
王は自身の命を最も大事にしていたのですが、偽り自身の王冠を対価としました。
そんな王を神が許すはずもなく、すぐさま王の命を奪いました。たった一人の人間の愚行が人類を滅ぼしたのです。
王はもっと広く視野を持ち、固定観念に囚われてはならなかったのです。王は自身の行いを恥じているでしょうか?それは誰にもわかりません。