追加召喚1
ふむ、おかしいですね。
いつの間にか私のセットスキルがMP3点セットを除き全て【召喚術】になっています。
ただでさえステータスが低いというのに、どうしてこんな事になってしまったのでしょうか。
あ~、私には分かりません。一体誰がこんないたずらを……
まぁ、冗談はさておき、まずは1体目いってみましょう。
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名前 :無し
種族 :バーサークベア
ランク :リトルベア(LV1)
HP :130
器用 :4
素早さ :7
筋力 :11
生命力 :11
知力 :5
精神 :5
解説
大型のクマ型モンスターの子供
力が強く爪や牙での攻撃を行う
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おぉ~、クマさんですね。
2体目から大当たりです。
小熊といっても中々に大きく、座っている状態でも80cmぐらいはありそうですね。
私は、クマさんを怖がらせないように、身を低くし、目線を合わせつつ接近を試みます。
クマさんは、なにー? って感じで首を傾げます。
たまんないですね。
私は思わず、そのふかふかのお腹に頭からダイブします。
「ヴァァァ~」
びっくりしたのか、クマさんは声を上げつつ、退いて欲しそうに私の頭を両手でぺしぺししています。
しかし無駄です。召喚獣はけして召喚術師を傷つける事は出来ないのです。
どんなに必死にぺしぺししても、私の心を癒す以外の意味はないのです。
「あ~、ちょっと固めですがふんわりとしていて、いいおなかですね~。」
そうしてしばらく、クマさんのお腹をまったりすりすり堪能していきます。
「ふぅ、とりあえず満足です。」
そう言って私はクマさんのお腹から顔を上げます。
「ヴァ……」
クマさんも起き上がりちょっと抗議するような目で私を見てきたのでひとまず後ろに回りこみ、抱きしめつつ頭をなでなでしていきます。
「ヴァ~」
お、どうやらこれは少し気持ちいみたいですね。
うっとりした目をしています。
さて、次の召喚に行く前にクマさんの名前を付けてあげなくてはですね。
名前は…… よし、決めました。
茶色の毛並みがいい感じなのでブラウニーにしましょう。
「決めました、あなたの名前はブラウニーです。よろしくお願いしますね、ブラウニー。」
そういって、頭をなでていると、ブラウニーも右手を上げて答えてくれました。
これはよろしくってことでいいのでしょうか。
さて、ブラウニーとも大分戯れましたし、次の子をいって見ましょうか。
「それでは、本日3回目の【契約召喚(劣)】」
また、輝く魔方陣へと光が集まり次の召喚獣を形作っていきます。
そして、光が収まるとそこにいたのは……
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名前 :無し
種族 :プラント
ランク :テンタクルバイン(LV1)
HP :200
器用 :15
素早さ :2
筋力 :5
生命力 :7
知力 :3
精神 :5
解説
植物型のモンスター
触手を生やし、敵を拘束したり、さまざまな状態異常を使い戦う
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ぱっと見は根っこと葉っぱの生えた球根みたいです。
しかし、なんとなく情報に恐ろしい言葉が多用されている気がします。
大丈夫ですよね、このゲーム、全年齢対象ですよね。
あ、一様暴力表現とかでR15なんでした。
ま、まぁR15ならきっと大丈夫でしょう。
そんなことを考えつつ、歩く球根を眺めていると、突如、球根の頭の部分。
ほんとなら芽が出てくるべき場所から、3本の触手が生えてきました。
そして、触手を頭のように下げつつ葉っぱを折り曲げ私に対して優雅に礼をしたのです。
「あ、ご丁寧にどうも。」
つい、私も釣られて頭を下げてしましました、。
なぜでしょう、この触手さんからはなんとなく紳士のオーラを感じます。
いえ、まぁあんまり深くは考えない方がいいとは思うのですが、このゲームのAI、一体どうなっているのでしょうか。
なんか、絶対に悪ふざけな性格のAIも混ざってますよね。
まぁ、とりあえず、気を取り直して名前を考えましょう。
「あ~…… たまねぎでいいですよね。」
そう、触手さんもといたまねぎに問いかけると。
まるで、『主様に名をいただけるとは至上の喜びにございます。』とかいいたそうな感じで。もう一度頭を下げました。
いや、もう、なんか、無害っぽいから気にせず次にいきましょう。
はい、召喚です
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名前 :無し
種族 :魔技フクロウ
ランク :幽玄フクロウ(LV1)
HP :60
器用 :7
素早さ :12
筋力 :3
生命力 :3
知力 :11
精神 :8
解説
フクロウ型のモンスター
邪眼や魔術等、さまざまな魔の技を扱い戦闘を行う
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おぉ~、フクロウさんですね。
やっぱり、魔法使いの相方といったら黒猫かフクロウですよね。
まぁ、私は魔法は使えませんがね。
それにしてもふかふかです。
余り大きくはなく、おそらく10cmぐらいのかなり小型のフクロウのようです。
「ん~、あなたの名前はどうしましょうか……」
こっちを見つめつつ首をかしげているフクロウ、いやぁ、いいですね……
えぇと、名前でしたよね。
別に食べ物縛りしているわけでもないので、なにがいいでしょうか。
「よし、あなたはヨメです。夜の目でヨメ。」
「ホー」
私の名付けに対して答えるようにないてくれるヨメ。
それでは、どうしてもやってみたかったアレをやってみましょうか。
「ヨメ、おいで」
そういって右手を体の前で水平に掲げます。
すると、ヨメがパタパタと羽ばたいて飛び上がり、私の腕目掛けて飛び上がります。
腕や肩にフクロウを止まらせるの、一度やってみたかったのですよね。
「これから、よろしくお願いします。」
腕に止まったヨメと目線を合わせつつ、そう声をかけます。
ところで、よくテレビとかでフクロウや鷹とかを腕にとめるときって、分厚い革の手袋みたいなの使ってますよね。
いま、猛烈にアレの重要性を理解しています。
ダメージはないのですが、結構ヨメの爪が鋭く、私の皮膚に食い込んでくるのです。
猛禽類、なめてはいけませんでした……
取り合えす、革のグローブは装備として必要になりそうですね。
多分そんなに高い装備ではないと思うので、ポーションを作って売ればすぐに買えると思うのですが。
とりあえず今は、召喚を優先しましょう。
後三体ですね。
どんな子が出てきてくれるでしょうか
次は土曜日に投稿できたらいいな~……