あなたは私を愛せますか?
まあですね、ぱっと思いついただけなので話とかはかなり適当です。
そんなわけで、よろしくお願いします(何がとは言いませんが・・・)。
彼女はわんわんと泣きました。
国中がわんわんと泣きました。
昔々、あるところに2つの国がありました。
その国はたがいに敵同士で、戦争は絶えず繰り広げられていました。
そんな中で、王子様とお姫様、その二人は出合いました。
けど、二人はお互い敵国同士で、なかなか会う機会がなく、大っぴらに付き合うことさえできませんでした。
そして、彼らが出会ってから1年たったある日。
とうとう、互いの国王に王子と王女たちの関係がばれてしまいました。
お姫様はすぐさま投獄され、一切外部との接触を禁じられました。
王子様もすぐに監禁されましたが、それでは国民に示しがつきません。
なので、敵国の王様は、王子様を処刑しました。
王子様がなくなってから数日後。
その情報がお姫様の耳に入ったとき、彼女は力なく倒れました。
そして、わんわんと泣きました。
天を割くほどに、月を砕くほどに。
大きな声で、ずっと泣き続けていました。
そして次の日、看守がお姫様の様子を見に牢を訪れると――――
彼女は、舌をかみ切って死んでいました。
その死に顔は、とても安らかだったそうです・・・
次にお姫様が目を覚ましたのは、広い河原でした。
ここはどこだろう。
彼女は首をかしげます。
そこには誰もいませんでした。
そう、王子様も。
ここには、いませんでした。




