7話 図書室へ Let's go!
エマになんとかお願いして、図書室に行けることになった。私たちは、廊下に出て、図書室に向かって歩いていた。周りからは軽蔑の言葉と視線を感じた。
「見て、カミーラお嬢様よ」
「あの出来損ないがなんでこんなところにいるの」
「大人しく部屋でじっとしていればいいのに」
「あのみすぼらしい服、あんな姿で恥ずかしくないのかしら」
やはり、私が部屋の外に出たら、こうなると思った。でも、予想していても、実際に聞くとイヤな気分になる。
「あの人たち、お嬢様になんてことを……カミーラお嬢様…やっぱり部屋に戻りましょう…」
エマが他の使用人たちの声を聞いて、耐えられなくなっていた。でも、こんなのを気にしている暇はない。
「エマ、私は大丈夫だから……早く行こう…」
本当は大丈夫ではなかった。なんで私がこんな目に合わなければいけないのか、と思った。私はもう出来損ないなんて誰にも言わせないくらい強くなって、あいつらを見返すんだ。
たとえ、今、聖力が発現したと言っても、使い方が分からないから、嘘を言ってると思われてそれで終わりだ。だから、勉強しないと……自分自身を守る力を手に入れないと……
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しばらく歩いて、私たちは図書室の扉の前まで来た。エマが扉をノックした。
「は~い」
返事が返ってきたから、扉を開けた。
「こんにちは、本日はどういった御用で……」
司書が言い終わる前に、私を見て、顔をしかめた。
「はぁ…カミーラお嬢様でしたか…こんなところまで来てなんですか?私は、忙しいんです」
(いやいや、誰もいなかったじゃん。どうせ暇でしょ。こんな人が公爵家の司書なんてどうかしてる……)
私は、司書の横暴な態度に苛立ちながら返事をしようとした。しかし、その前にエマが口を開いた。
「あなた、お嬢様に向かってなんていう口の聞き方ですか?」
エマは、私のために怒ってくれた。
「あ~はいはい、すみませんでした。これでいいですか?」
「ちょっとそれで謝っているつもりですか?!」
「エマ、もういいよ。私は本を読みに来ました。」
司書の態度は、他の使用人と一緒で変えることはまだ難しい。だから、それは無視することにした。
「本を読みに?はっ…公爵家の図書室には絵本なんかありませんよ。それにあなたがここに置いてある本の内容を理解できるとは思いませんがね?」
流石にカチンときた。これが雇われている側の人間の態度?こんなのを相手にする時間も無駄……
「私が本の内容を理解できるかなんて、あなたには全く関係ないでしょ。言いたいことがそれだけなら、いなくなっていいですよ?」
司書はその言葉を聞くと、「はいはい、そうですか〜」とすぐに去っていった。
「あの人、お嬢様になんて態度を……」
エマは、とても怒っていた。私は、エマが私のために怒ってくれて、嬉しかった。




