3話 蘇る記憶
今日は、5歳の誕生日だった。だけど、家族に祝われることはなく、エマにだけ祝ってもらった。そして、部屋でエマに貰った本を読んでいた。
すると、身体が眩い光に包まれた。そして、頭の中にたくさんの記憶が入ってきた。
(これは、何…?そうだ!私の前世だ。あれ、待って…)
私は、慌てて、鏡の前に立った。鏡に手をついて、自分の顔をよく見た。
(この、金髪にアメジストの瞳……間違いない、ゲームに出てきたカミーラ・クラウディア!?)
信じられないことに、私は乙女ゲームの世界に転生してしまったらしい。
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私が前世でプレイしていた乙女ゲーム『救国の聖女の生存と恋』
乙女ゲームにも関わらず、恋愛シーンに入る前に、主人公、つまり、私が死エンドを迎えていた。第1章では、カミーラを15歳まで育てる必要があった。
しかし、15歳になるのがとっても大変だった。100回以上挑戦しても、第1章をクリアできない人が続出していた。そのせいで、ゲームを途中でやめる人が続出した。
それでも、私は前世で何百回と繰り返して、ようやく第1章をクリアした。そのときには、もう完全にカミーラのことが好きになっていた。
そして、第1章が終わって、いざ第2章に入ったと思ったら、邪龍封印でも選択を少しでも間違えると、すぐに死んでしまった。
それでも、私はまた何百回も繰り返して、第2章をクリアした。
これでようやく恋愛シーンに入れて、カミーラも幸せになれると思ったのに……
恋愛シーンの男主人公がどれも性格が極端すぎた。
私は、ここまで育てたカミーラをそんな男たちとくっつけたくなくて、そこでゲームをやめた。そして、ヤケ食いして、ふて寝した────────




