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暴走二十六話
浜松の城下は炎に包まれていた。
燃え上がる家屋が光を放ち、攻め寄せる里見勢の影を浮かび上がらせる。
義弘は馬上から炎の渦を見下ろした。
その頬に、笑みのような、戦慄のような影が差した。
敵の指揮は死に損ないの石川康勝、そして城内には、井伊直政の若い家臣たちが籠もっていた。
「若い連中ばかりだな。死に花を咲かせる気か」
その頃、北では‥。
佐竹義重の軍が長篠城を包囲していた。
火矢を放ち、瞬く間に外郭が燃え上がる。
奥平信昌は籠城の準備をしていたが、周囲の地形を完全に封じられ、逃げ道を失っていた。
「……これでダブル役満というわけだ」
浜松にて長篠城の戦況を聞き、義弘が呟く。
「長篠が落ちれば、徳川は完全にオワコン。もはや織田ですらどうにもならん」
石川康勝、野外での盛大な最後を迎える決意を固め出撃する。
しかし、バンダンにやはり撃破される。
「ギャース!」
石川康勝、討死‥。
浜松城、長篠城同時に陥落か!というタイミングで徳川家康が使者を送ってきた。
「‥何?無条件降伏だと‥?」
里見義弘は迷ったが、これを断る。
織田信長は家康を呼びつけると軽くお説教をし‥。
「家康‥いや竹千代‥いや元康‥いや‥まあいいや。まだまだ国盗りは難しかったようだな。俺の技を近くでよく見ておけ」
こうして徳川軍は完全に織田家に取り込まれた。




