暴走十七話
北条氏政‥ついに関東に帰還。南関東方面の北条軍の情けなさにぶちきれていた。
その怒りを府中城へ向ける。
「申し上げます!北条氏政が関東に帰還しましたァ!」
里見義弘はついに雌雄を決する時が来たと思ったが自分は合流な時間がかかるので佐竹義重が一時的に対北条戦の指揮を任せることにした。
「江戸城を奪取する」
佐竹義重軍は千葉胤富の守る江戸城へ押し寄せ見事、陥落させる。府中城は見捨てられた。
「府中城は落ちたか‥だが、犬死にではないぞ」
勢いそのまま北条綱成が守る国府台城へと進軍する。
しかし、近隣の城からの援軍が続々到着し佐竹義重軍は撤退を考えはじめていたが、ここで里見義弘たちが国府台城攻略戦に間に合った。北条氏照も到着していた。
もはや伝統の国府台での戦い。
「全軍突撃ィィィィアアア!」
里見義弘はテンションが上がりすぎてしまい特に策もなく突撃した。
だがかえってこれが効果的で陣形を整えるのに気が散っていた千葉胤富、北条綱高があっけなく敗走。
戦列が乱れ戦術もくそもないぐちゃぐちゃになるが、乱戦の中で孤立する北条氏照隊を発見する佐竹義重隊。
この決死の突撃で北条氏照を敗走させた。国府台の戦いに勝利した。
‥かに思われたがここで清水康英隊が援軍に到着する。
「まだ来んのかよ!」
しかし清水康英はそんなに強くなかった。
ほぼ無傷で清水康英隊を撃破‥。
今度こそ勝利‥。
と、思われたがここで高城胤則隊も到着。里見軍は損耗激しく‥。
「もうダメだ‥おしまいだァ‥」
里見義弘は撤退を決意した。押し寄せる高城胤則隊を楔形陣形でなんとかぶち抜き、国府台から軍を退いた。




