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「んん…ふわぁ!」
んん!?何故生きている。私は死んだはずではなかったの!
鏡を見たが写っていたのは長く美しい金髪に青い目をした美少女だった。
大体14、15歳くらいに見える。
「ロザリーお嬢様!お目覚めになったんですね!」
「ロザリー!よかった!突然気を失ったように倒れて丸二日も寝ていたんだよ。」
「ええっと誰ですか…?」
「メイドのメアリです」
「兄のロバートだ!」
「「覚えていないのか(ですか)!?」
「ああ……どうやら自分の記憶が無いみたいで。」
そうだこの女の子の記憶が一切思い出せない。だけど……
(後は頼みました。)
あのこえはロザリーという女の子のものだったのかもしれない。
「記憶がない!なんてことだ!すぐに医者に診て貰おう!」
その後医者に診て貰ったが記憶が無いこと以外は健康そのものだった。
私はロザリーという公爵家の女の子に転生していた。
がローズの魔法は転生していても使えた。
にしても私は誰に殺されてたのか…
仮にも魔術師団長だからある程度の呪いだったら効かないはずなのに…
あの腕が黒くなる呪いは禁術に近いものかもしれない。
魔物も最近増えているし…もしかしたら王宮に出た魔物を手引きした犯人と私を呪った犯人は同じかもしれない。
あくまで仮定だけど。
この原因を突き止めれば国民も守ることが出来るし、このモヤモヤも取れるし一石二鳥‼
よし!もう一回魔術師団に入ろう。
「お父様!私魔術師団に入ろうと思います!」
「おお!ロザリー記憶が……って魔術師団!?」
「はい!記憶のことは残念でしたが魔術は使えるので心機一転で入ってみたいと思います!」
「いや、心機一転って……相当難しいぞ」
「やってみないとわかりませんわ!」
お父様は少し考えたあと了承してくれた。
「ありがとうございます!」