9
「お兄様が何故ここの学校にいるのですか?」
「妹よ。知らなかったのか。入学式の日、2台馬車があったじゃないか!」
「それで分かっていたら。今頃私は名探偵ですよ!」
言い過ぎかもだけど…
「それよりー、妹にむらがっっっているそこの3人!今すぐ離れろ!」
「「何でですか?お義兄さん?僕たち友達ですよ。」」
「そうですよ!お義兄さん。俺らは群がっている訳ではなくて、友達だから一緒にいるんですよ。」
「お前らにお義兄さんなんて呼ばれる覚えはない!!
友達だがなんだか知らないが男は妹に近寄るな。」
なんか兄が毛を逆立てている猫みたいだった。
「「「嫌でーす(だ)」」」
なんだか分からないけど助かった、兄ナイス?
あれ?だけど私の友達減らそうとしてない?やめてよ。
「せっかくの最初の学校ライフを満喫させてください。お兄様!
あと、私の友達を減らそうとしないでください!」
任務があるとは言え、ちょっとは学校生活を楽しんでも良いと思う。
「しかしだな、お兄様は妹を心配して暗黙の了解である、他の学年の校舎に入ってはならないというものを破ってまできたんだぞ……」
兄タジタジである。
「心配してくれたのはうれしいですが、学校は学年ごとに校舎が別れていますよね?
何故分かったのですか?」
「それは、妹が見えたからだ。」
ここは兄とは違う校舎でありさらに2階
さすがに目が良すぎると思う。
ちょっと見つけたことにいやかなり驚きだ。
「では先生方に見つかる前にお兄様帰らなければ」
「そんな…妹よ。つれない。」
「そんなことないですよ。妹はお兄様が暗黙の了解を破って何か罰を受けないか心配なのです。」
「そうか…妹が心配してれている…わかった。
帰るが、お前たち妹に何かしてみろただじゃおかないからな!」
兄チョロし。
「それより暗黙の了解って何?」
「暗黙の了解は例えばさっきロザリーのお兄様が言っていたとおり、他学年の校舎に行ってはならない。とか、魔力の強い者に逆らうな。とかだな。特に魔力の強い人には向かったら、一部はけがをして帰る人もいるそうだ。権力が高く、魔力が高い者は起きたことを握りつぶせるからな。まあ、2個目は人それぞれだがな。」
権力が高く、魔力量が多い人は物事を握りつぶせるのか……
怖い世の中だな。これが学校カースト。