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魔術師団長の転生  作者: 葉桜
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「「おはよー!ロザリー!どっちがどっちでしょう!」」

「おはよー!右がユミルで左がユミンだよね!」

「「正かーい!やっぱりロザリーはすごいや!!」

数日後私は双子にすっかりなつかれていた。


「それでですね。エルテ様は誘拐事件を解決しましたのよ!!聞いていますの?ロザリー!」

「ごめんちょっとぼーっとしてた。エルテさんが誘拐事件を解決したんだよね?」

「そうですわ!それはもう見事に解決したとか!」

エルテ(前世の私)を知っている人が少ないのかクラスと寮にいるときは知っている私に

エルテの英雄譚を話してきてくれる。

誘拐犯の敵を一瞬で倒し助けられた人は涙を流し感謝したとか、

ドラゴン退治に行って半径50mで倒して村の人は今でも感謝して私をまつっているとか。


間違ってはいないけど美化されている気はする。






1時間目はA、Bクラスで合同基礎魔法練習だ。


「今日は基礎模倣を練習しよう。火属性、水属性、土属性、闇属性に分かれて練習してください。」


私は一人で火魔法の手加減の練習をしていたら、女子たちの黄色い悲鳴が聞こえてきた。

第二王子とリーズ、ユミルとユミンが模擬戦をしていた。

みんな美少年だから人気も高いんだよなぁ。

ユミルとユミンも数日前は囲まれていたけど、基本は人気があるんだよな。

とかよそ見したのがいけなかった。

いつの間にか学校のフェンスが焦げていた。

あとで沢山叱られてしまった。



昼休み


まさかの第二王子までエルテのファンだったらしく、

合同練習の時や昼休みはイーズと第二王子で盛り上がっている。


第二王子にあったのが数日前だけれどそのとき

「よろしくお願いします。ロザリーさん、イーズさん、ユミルさんとユミンさん

私のことは、ユネルとお呼びください。」

「よろしくお願いします。挨拶して早々で申し訳ないのですが、エルテ・マクレディア様をご存じですか?」

これはイーズが全員に聞いていると言うぐらい聞いていた。

ほとんどは不発で終わるのだけれども、

「ああ、知っています!私の人生の救世主なんです。」

人生の救世主!?それまた大げさだなと思いつつも聞いてみると…

「王宮に一度魔物が入ったことがあるのです。そのときに私は襲いかかられそうになっていたのですが、

そのときにとっさに助けてくれたのがエルテ様なのです。

私はあの魔法とあの凜々しい立ち姿を一生忘れることがないでしょう。

そして私の赤い目は昔は忌み嫌われる色として存在していましたが、エルテ様のご活躍のおかげで

今ではエルテ様に守られし色と言われています。本当に一番尊敬しています。」

「私もなんです!ユネル様、エルテ様について話しましょう!」

「ええ!もちろん!」

と言うことで今に至る。

本当に私を美化しすぎである。




リーズもユネル様と気があったらしく、任務も含めてだけど、仲良くなったみたいだ。


昼休みはユネル様、イーズ、リーズ、ユミル、ユミンと私の5人で過ごしていることが多い。


だけどイーズとユネル様が話していたら、

リーズとユミル、ユミンが私に話しかけてくる。


「ロザリーは俺と話したいよな。」

「「ロザリーは僕たちと話したいよね?僕たち友達だもんね?」」

3人から無言の圧を感じる。

「それなら俺も友達だぞ?」

「「僕たちの方がもっと仲いいもんね~!」」

「そんなことない!俺との方が過ごした時間も長いぞ。」

「それいうなら、僕たちだって同じクラスで過ごしている時間はながいよ!」」

「「「なあ(ねえ)ロザリー、どっちと話したい?」」」

ええっとどうしてこうなった?

「私は全員と平和に話したいかな……」

「「「どっちと」」」

3人仲が悪いのかな……。とはいえどっちと話したいとか言えるわけないじゃん!

これは脱兎しかない!....が第二王子の護衛がある以上逃げるわけにも行かない。

もーどーしよ!!

「こらー!!俺の妹に群がる不届きな奴らは何処だー!」

お兄様!?

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