(2)
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「お──様──起き──さい」
ん……ラヴィーナの声、村に着いたのか。正直もっと寝ていたかったが、着いたならしょうがない。起きるか。
「おう、ラヴィーナ、村に着いたか」
「は?ラヴィーナって誰?兄貴どんな夢見てたんだよキッショ」
「え?」
目を開けると、そこは元の世界の俺の部屋で、目の前には俺の妹、花がいた。
夢、か。
「おーい何ボーッとしてんだー?」
「あ、あぁすまん、変な夢見てたんだ」
そりゃそうだよな、異世界転移なんて現実にある訳がないよな。
「へ〜どんな夢見てたの?」
「異世界に行く夢」
俺がそう答えると花は俺に期待しているかのような顔をする。
「クソ兄貴、……現実見ろよ?」
「あ、あぁ。んな事分かってるよ、夢の中くらい夢見てもいいだろ?」
夢の中でくらい、俺だって夢見たいよ。現実ではただの不登校だが、ラノベの主人公になる夢くらいみてもバチは当たらないだろう?
「夢?違うよ。クソ兄貴、それは夢じゃねえ」
夢じゃない?さっきから何を言っているんだ?
「目ェ覚ませよ、妹が呼んでるぞ?」
■
「はっ!」
「あ、やっと起きましたね、村に着きましたよ」
目を開けると俺の顔の目の前にラヴィーナの顔があった。
俺は反射的に距離をとるが、すぐ後ろは馬車の壁で、そこに頭をぶつけた。
「もう、お兄様?寝ぼけているのですか?」
いや待て落ち着け俺、なんだなんだ?頭がバクっている。
現実かと思っていたら夢で、それもまた夢だった、そしてこれが本当の現実。合ってるよな?
夢に花が、にしても変なこと言ってたな。まぁ夢ってのは変なモノだからな、そんな驚くことでもないか。
花……久しぶりに話したな、夢の中だけど。早く見つけなければ。
「あぁ、大丈夫だ。村に着いたか?」
「はい、私の故郷、《リコン村》です、お兄様の故郷でもあるのですが、見覚えありませんか?」
俺は馬車から出て、リコン村を見た。
一言で言うなら、俺が生涯を終えるのにピッタリの場所だ。
平穏そうな村で、周りは簡易的な柵で囲われている。建物は数えれる程しかない。犯罪という言葉がなさそうな程、悪事を働こうとする人がいなさそうな村だ。
だが、見覚えなんてものはやはり無かった。
「いや、見覚えは無いな」
「そうですか……では早速村長に会いに行きましょうか」
村長に挨拶か……あぁ緊張するなこれは。ただでさえコミュ障の俺に、村のリーダーと挨拶をしろと?こりゃ頑張らないとダメそうだな。
俺達は村に向かって歩き始めた。すると、一人の老人が俺達の方を向いて叫んだ。
「ライサム!?おまライサムかぁ?」
長い顎髭を生やした、気の良さそうな老人が、俺達の方へと歩いてきた。
誰?なぜ俺の名前を知ってるんだ?────あぁそうか、本当に俺の故郷はここなのか。
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