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ここまで開いてくれてありがとうございます!少しでも面白いと思ってくれれば嬉しいです。

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「お──様──起き──さい」


ん……ラヴィーナの声、村に着いたのか。正直もっと寝ていたかったが、着いたならしょうがない。起きるか。


「おう、ラヴィーナ、村に着いたか」


「は?ラヴィーナって誰?兄貴どんな夢見てたんだよキッショ」


「え?」


目を開けると、そこは元の世界の俺の部屋で、目の前には俺の妹、花がいた。


夢、か。


「おーい何ボーッとしてんだー?」


「あ、あぁすまん、変な夢見てたんだ」


そりゃそうだよな、異世界転移なんて現実にある訳がないよな。


「へ〜どんな夢見てたの?」


「異世界に行く夢」


俺がそう答えると花は俺に期待しているかのような顔をする。


「クソ兄貴、……現実見ろよ?」


「あ、あぁ。んな事分かってるよ、夢の中くらい夢見てもいいだろ?」


夢の中でくらい、俺だって夢見たいよ。現実ではただの不登校だが、ラノベの主人公になる夢くらいみてもバチは当たらないだろう?


「夢?違うよ。クソ兄貴、それは夢じゃねえ」


夢じゃない?さっきから何を言っているんだ?


「目ェ覚ませよ、妹が呼んでるぞ?」





「はっ!」


「あ、やっと起きましたね、村に着きましたよ」


目を開けると俺の顔の目の前にラヴィーナの顔があった。


俺は反射的に距離をとるが、すぐ後ろは馬車の壁で、そこに頭をぶつけた。


「もう、お兄様?寝ぼけているのですか?」


いや待て落ち着け俺、なんだなんだ?頭がバクっている。


現実かと思っていたら夢で、それもまた夢だった、そしてこれが本当の現実。合ってるよな?


夢に花が、にしても変なこと言ってたな。まぁ夢ってのは変なモノだからな、そんな驚くことでもないか。


花……久しぶりに話したな、夢の中だけど。早く見つけなければ。


「あぁ、大丈夫だ。村に着いたか?」


「はい、私の故郷、《リコン村》です、お兄様の故郷でもあるのですが、見覚えありませんか?」


俺は馬車から出て、リコン村を見た。


一言で言うなら、俺が生涯を終えるのにピッタリの場所だ。


平穏そうな村で、周りは簡易的な柵で囲われている。建物は数えれる程しかない。犯罪という言葉がなさそうな程、悪事を働こうとする人がいなさそうな村だ。


だが、見覚えなんてものはやはり無かった。


「いや、見覚えは無いな」


「そうですか……では早速村長に会いに行きましょうか」


村長に挨拶か……あぁ緊張するなこれは。ただでさえコミュ障の俺に、村のリーダーと挨拶をしろと?こりゃ頑張らないとダメそうだな。


俺達は村に向かって歩き始めた。すると、一人の老人が俺達の方を向いて叫んだ。


「ライサム!?おまライサムかぁ?」


長い顎髭を生やした、気の良さそうな老人が、俺達の方へと歩いてきた。


誰?なぜ俺の名前を知ってるんだ?────あぁそうか、本当に俺の故郷はここなのか。

ここまで読んでいただきありがとうございました!評価やブックマークは小説を書く大きなモチベーションになります!可能な方はぜひよろしくお願いします!

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