チャプター9「幸せな時間2」
幸せな時間を過ごすシュウたち。今日は何処かに行く予定があるようで?
「っ!?」
俺は衝撃を受け、後方に飛ばされる。
「今日はこれでおしまいにしよう。」
飛ばされた勢いで地面を転がっていた俺は木刀を支えに立ち上がる。
「まだ…まだ、お願い…」
そういながら、なんとか…立ち上がったが、身体は限界なのかふらふらとする。
「駄目だ、無理をしても全然伸びない。むしろ疲れが残ってコンディションも悪くなる。ほら片付けるぞシュウ。」
そうしてカーマインさんは木刀をカゴの中に戻し、ここに入れるようトントンとカゴを叩く。
「は…い…」
そうして気を抜いた俺はそのまま後ろに倒れる。
あの後、直接カーマインさんに伝えたところ、にこやかに了承してもらい、稽古をしてもらえることになった。
時間は早朝、朝食の時間までの2時間…
なんだけど結局4歳の俺では1時間半が精一杯。手合わせも入るとその半分になってしまう。
数時間後ーー
朝食を終えた後、俺たち、家族一行は近くの森を歩いていた。
「こうやって全員でピクニックに行くの初めてなんじゃないかしら?」
「そうだな。仕事の関係上中々こういう機会も取れないし。すまないな、いつも迷惑をかける。」
「うんん、大丈夫ですよ。こうやって休みを取ってくれたんですし。」
「無理やりな所はあったけどな。」
「でも、最後はマインが決めたんですよね?」
「まぁな。」
そうして、2人は楽しそうに話しながら歩いている。
俺はそんな2人と手を繋いで一緒に歩いていた。ちなみにスーはカメリアさんの背中でスウスウと心地よさそうに寝息を立てながら眠っている。
「ねぇねぇ、お父さん。」
「どうした?」
声をかけるとカーマインさんがこちらに視線を向けてくれる。
「今日ってどこに行くの?」
「それはな…まだ秘密だ。」
俺の質問に人差し指を口に当て、笑顔で話す。
「ええ…」
「はは、安心しろもうすぐ着く…てか、もう着いたな、ほら見てみろ。」
そうして、カーマインさんが指さす先を見るとそこにはきれいな湖があった。
「わぁ!でっかい!」
「凄いだろ、ここ父さんのお気入りな場所なんだぞ。」
そう言って隣にしゃがんだカーマインは俺の肩に手を乗せる。
「久しぶりに来たけど全然変わってないですね。」
「そうだな、心配してたんだが、そんな必要なかったみたいだ。」
そうして、肩から手を放したカーマインさんは腕を上にあげ背を伸ばす。
「さて、それじゃあ行くか。」
そうして、湖を更に進む。
「よし!それじゃあ始めるか!」
「負けないぞ!!」
そうして俺とカーマインさんは釣り竿の糸を湖に飛ばす。
「がんばぇ!!」
「ふふ、この後ボートにも乗るんだから体力使い果たさないでね。」
後ろでは、手を上げ応援してくれるスーと僕たちを見て笑顔のカメリアさんがいた。
まぁ、途中からは勝負はやめて、釣り初体験のスーに色々教えながら一緒に楽しんだんだけどね。
釣りで釣った魚を料理し、カメリアさんの作った料理と一緒にして、湖の前にゴザを引いて昼ごはんを食べた。
その後は湖に入って、カメリアさんに見守られながら3人で水遊び。
そして、夕方になった頃、家族4人でボートに乗ってオレンジに照らされる湖の上をゆったりと進んでいた。
「どうだった?シュウ楽しかった?」
「うん、こんなにはしゃいだの久しぶりだった。」
「スーもスーも!」
「ふふ、それならよかった。ね?お父さん。」
「…そうだな。また機会があれば一緒に来よう。4人でな。」
「うん!一緒に!」
そう言ってカーマインさんにスーと一緒に引っ付くと優しく撫でてくれる。
「あぁ、一緒にな…」
その後、俺とスーは湖に来てからずっと遊んでいたこともあり疲れて眠ってしまった。
「ぐっすり眠ってるな。」
そう言って俺は起きないように2人を撫でる。
「ふふ、着いてからマインとずっと遊んでたからね。」
「…」
「可愛いでしょ?」
「あぁ。」
「〇〇〇〇〇〇〇〇?」
「……………」
カメリアからの言葉に考え込むが、
「さぁな…」
と答えを濁してしまった。
「そう…」
俺の答えを聞いた後悲しい顔をする。
「だけど…守ってやりたいとは思った。」
「うん…そっか。」
そうして続けて発した言葉にカメリアは笑顔を見せる。
お出かけを楽しんだシュウたち。こうして幸せな時間は過ぎていく。
ここまで見ていただきありがとうございました!良ければ次回も見て行ってください!




