チャプター7「不穏」
これはスカーレットが産まれる1週間前の出来事…
スカーレットが産まれる1週間前ーー
「なに!?それは本当か!?」
クーゼルト王城の作戦会議室で大きな声が響き渡った。
1日後ーー
ーーカージナル宅ーー
緊急の要件があり、カーマインは家へと帰宅していた。
「すまない…カメリア。スカーレットが産まれるかもしれないこんな大変な時期に…」
夕食を終えシュウが眠った後、俺はカメリアに謝罪していた。
「仕方ないわよ…新たな被害者が出たとなると出ざる得ないでしょ?私達は大丈夫、リリアナもいるし…出来ればシュウの時と同じでいてほしいけど納得はしてます。」
そう言って、カメリアは悲しそうな笑顔を見せる。
「すまない…」
そうして再び俺は謝罪する。
3日後ーー
ーークーゼルト王国:セイストーー
作戦会議室で報告されたこと…それはこの港町の領主が殺されたという情報だった。
ただ、問題はそこではなかった。何故かというとまず、殺人事件についてはその地区の騎士団が動き、俺たちが動くことはない。
なら何故、俺たちも動いているのかって?それは引っかかる事が何点かあったからだ…
領主邸ーー
まず、俺たちは領主の奥さんへと挨拶、そしてその後お通夜に参加した。
「…いい奥さんだったな。」
「あぁ…あいつが自慢してたことがある。」
そうして、魔王討伐部隊でずっと焦がれていた女性と結婚することになったこと、奥さんの自慢を嬉しそうにしていた彼のことを思い出しながらカイングと話をしていた。
1つ目は領主が魔王討伐部隊に着任していた兵士だったこと。別にこれ1つなら動くことはなかったのだが…2つ、3つと更に関連する話があり、俺たちはここまで来ることとなった。
それが目撃情報と死因だ。
目撃情報について…
殺害が起こる1週間前ほどから夜9時頃謎の人物が街を歩いていたという情報があったとのこと。それだけではなく、その特徴というのが…
ーーセイスト地区警備棟ーー
「どう思う…」
「似ているな…」
目撃情報として、あった情報それは黒い長いローブを纏った銀髪の青年だった。
「…身長まで似てきているとなると怪しいな。」
「あぁ、情報を聞くとやはり、刻印の男に似ていると感じる…」
そうして、対峙したあの時のことを思い出す。
「わかった…ありがとう。」
その後いろいろ話を聞いた俺たちは、警備棟を出発し、次の目的地へと向かう…
死因について…
ーーセイスト地区騎士棟ーー
「…風魔法か。」
「えぇ…風魔法…それも上級並みの…エアロスラッシュなどですかね…っで、不意に後ろから襲撃を受けた。更に、襲撃後、剣を刺され内部から風魔法でトドメを刺されたのではないかと考えています…」
騎士棟についた俺はそのまま事件についての情報を聞きに来ていた。
「…」
「部屋で奥さんに目撃された時にはもう息を引き取っており…何も手の施しようがなかったとのことらしいですよ…」
「無惨過ぎる…」情報を一緒に聞いていたカイングはそう言葉をこぼしていた。
あの時、シュメールが受けた魔法それが風属性魔法…目撃情報と組み合わせると刻印の男と感じてしまう情報になる。
勿論これだけでは情報は少ない…だが、今の俺たちには情報が少なすぎるんだ、一つ一つどれだけ確率が低くても可能性があるのならかじりついていくしかない…
そうして、俺たちは1年間、街とその周辺の捜索、他の街への情報共有などを行っていった。しかしそれ以降、姿おろか新しい情報が入ることはなかった…
動きだした?刻印の男。しかし、その姿を掴むことはできなかった…一体この先…何が起こるのだろうか…
ここまで見ていただきありがとうございます!良ければ次回も見て行ってください。




