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転生師弟の復讐  作者: 桜紅葉
第一章「転生」
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チャプター6「2人の転生者」

日課になっていた体力作りのランニングをいつも通り終えて、休んでいた所ひょんなことから腕立て伏せをしているスカーレット(1歳半)を見つけてしまう。

「うん、駄目だ…気味悪がれて捨てられる…」

秘密にしていたことがバレ、スーは死んだ目でボソボソと独り言を言っていた。

「いや、ちょっと待って?まだ誰にも話していない今なら後頭部殴って記憶飛ばせば何とかなるんじゃない?」

「いや落ち着け、発想怖いんだよ。捨てないし、拡めないから。」

マジな目で言っているスーに恐怖しながらも、ツッコミを入れてしまう。

「そういえば、なんでそんな冷静なの?普通信じられないでしょこんなの。」

「まぁ、普通なら信じられないだろうな。でも、俺も転生者だし。」

「え?」

「ん?あっ…」

(しまった…墓穴を掘った…)

そうして互いに転生者だったことを知る。


「そんな奇跡起こるんだね…」

「あぁ、同感だ。」

「確かに少し違和感あったなぁ…3歳なのに魔法教本ばっか見てるし、難しい言葉も知ってるなぁ…とは思ったけど、まさかこんな近くに同じ転生者がいるなんて思いもしなかったよ。」

「俺もだよ。まさか兄妹で転生者とか思わないよ…それに疑うような所あんまなかった…」

そう言って今までのスーを思い出しながら話していると、引っかかるところがあったことに気づき言葉に詰まる。

「ん?」

話を途中で止めたことで疑問に思ったのか首をかしげながらスーはこっちを見る。

「なぁ、そういや泣いてたのとか赤ちゃんみたいな動き全部演技だったのか?」

「うん、そうだよ?…あっ!?」

俺が言いたいことを理解したのかハッとするスー。

「ってことは、あんなに泣いたり追いかけさせたりしたのも全部、わざと手間を掛けさせてたのか!!」

「いやだって!甘えたかったんだもん!…それに赤ちゃんぽくないと気味悪がられるかもしれないじゃん…捨てられたくなかったんだよ…」

そうして、早口でスーは弁解する。

「甘えたかったはともかく、確かにバレないようにってのはそうだな。でも…それならそれで、1年と1ヶ月で話し始めたのは悪手だったな。話せるようになるの早いって俺も言われてたから、多分言われてるんじゃないかな。」

「え!?そうなの!?」

俺の言葉をオドオドしながら聞いていたスーだったが、最後の話に驚いて目を見開きながらこっちを見る。

「このぐらい話せるのは普通だと思っていたんだけど違ったんだね…」

その後、ボソボソとスーは再び独り言を言っている。

「ふっ、」

そんなスーの反応に笑いがこみ上げる。

「え、なに!?私なんかした!?」

困惑していたスーは更に困惑する。

「いや大丈夫だよ。ただ、転生者同士だとしてもやっぱり兄妹なんだなぁ…と思ってな。」

1年半前の自分の姿をスーに重ねて同じ反応をしていたことに、兄妹なんだと安心していた。

「そっ…そうなの?」

「あぁ、それじゃあそろそろ部屋に戻ろうぜ。朝日がもうすぐ上がるだろうし、ベッドに居なかったらお母さん驚いちゃうぞ。」

そうして、玄関に向かって歩き出す。

「うっ、うんそうだね…って、ちょっと待ってよ、お兄ちゃん!」

そうして、ふらふらと安定しないながらも一生懸命ついて来る妹の姿を見て再び笑顔と笑いをこぼす。

「ん?やっぱりなんかある?」

「いいや?なんにも無いよ。楽しいだけだ。それよりも、改めてよろしくな。」

「…?まぁ、楽しいならいいや、よろしくねお兄ちゃん。」

そうして2人は家の中へと戻っていく。


数日後ーーー

「そういや、スーって転生前は何をやってたんだ?てか、転生前は女性なんだよな?

数日後、2人になるタイミングがあったので前世について聞いてみた。

「うん、女性だよ。何をやってたかについては前はねぇ…秘密かな。」

「なんだよそれ。」

「お兄ちゃんこそ、質問するなら先に自分のこと言ってよ。てか、お母さんがずっと哺乳瓶で飲んでたって言ってたから男性なんだよね?」

「あぁ、そうだよ。何をやってたかについてだが…」

そこまで言って詰まる。

(そっか、別に聞いたところで、生きてた時代も違うかもしれないし、要らない情報で逆に兄妹仲が悪くなったら目も当てられないな…)

そう考えて俺は、

「辞めとくか、前世なんか知っても意味ないし。」

と話す。

「うん、そうそう、大事なのは今だよ。」

そう言ってスーは腕を組んで頷いている。

「そうだよな、それじゃあ転生者ってことバレないように互いにフォローしながら平和に過ごそうぜ。」

「うん。そうしよう!」

そうして2人で拳を当てあう。

「2人で仲良さそうだね。お母さんも混ぜてよ。」

会話を終えて、拳を当てあっていた所を見られていたのかカメリアさんが両手にグーを構えて俺とスーの近くに近づける。

「うん!ままともぐぅたっち。」

「…」

(危なかった…この様子なら聞こえてはなさそうだな。)

そうして3人でグータッチする。

1年半共に過ごしてきた妹はシュウと同じ転生者だった。今まで通り平和に過ごせるよう協力関係を結んだ2人はこれからどんな生活を繰り広げるのであろうか。

ここまで見ていただきありがとうございました!

次回も良ければ見て行ってください!

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