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Full Throttle  作者: タナカ
4/4

狂騒、そしてコブラ飛行

すみません!軍なのに階級を書き忘れていました。

上に向かうほど強く偉くなっています!


 【守護天使】

A 【エース】

K 【キング】

Q【クイーン】

J 【ジャック】



 空から海を繋ぐ長い道。

 離陸、着陸するための滑走路だ。

 おれはそこに着陸する。

 もうホウキの操作には十分慣れた。

 

 地上に降りて自分のシャワー兼ロッカー室へ向かう。

 このシャワーは訓練後の癒しだ。

 ロッカー室のドアノブを引く。


ーーー緊急警報だ。


 手が止まった。

「敵ステルス部隊接近、敵ステルス部隊部隊接近、迎撃体制に入ってください。」


「こちらアズル・K・エレノワール。オールグリーン、発信許可求む!さて私は何人落とせるかな?」


「こちらハヤト・K・ダミエル。オールグリーン、発信許可求む!おいへっぽこ!何やってんだ!出るぞ!!」


「バオバオでまーす」


 心のエンジンが点火する。

 飛ぶ。

 

 湧き上がる血液。

 それはバオバオの体を包み込み、スピードを上げる。


「おいバオバオ!何するつもりだ!!」

「おいへっぽこ!!これは訓練じゃねぇ!!チームで行動しろ!!」

「新入り!落ち着け!!!」


 ソニックブームと高熱を撒き散らして空に舞い上がる。

 仲間の声に従おうとしたが、鼓動にかき消される。

 遥か彼方、空中には10人ほどの黒マントがゴマ粒のように見えている。

 まだ攻撃できる範囲ではないようだが、時間の問題だろう。

 しかし、かなりの手だれであることもわかる。

 結界魔法を掻い潜り侵入してきたはずだからだ。

 ただスピードなら負けないだろう。

 命は惜しい。なのに、今までついた自信が背中を押してくる。


「敵の白マントだ!!」

「速すぎんだろ!まだ侵入して20秒も経ってねぇぞ!!」


ーーーダダダダッ!


 至近距離前方から4発放った。その後ハイスピードで後方の方に抜ける。2発命中しホウキから2人落ちていく。

 ぼくの真価はここからだ。ある程度距離を離してUターンをする。そして敵の後ろから近づく。

 今更気づくが、周りに味方がいなくて良かった。流れ弾のリスクを考える必要がない。


ーーーダダダダダダダダッ!

 

 後方至近距離から8発放った。そして上空へ抜ける。

 全弾当たっていたはずが2人のみ落ちていく。当たったはずの6人は光の壁に守られていた。

 なんでっ?!よく見ると後方2人がサポート魔法らしきものを発動している。

 先程までバオバオの見たことないスピードに混乱していた敵部隊も状況に慣れ始めた。

 敵上空から突っ込むつもりだったのだが、それを予測していた敵は火炎魔法の罠を設置していた。

 バオバオはそれに突っ込む形となり爆発が起きる。


 しかし生きていた。体が光に包まれている。

 アズル達が到着した。


「何イキってんだよ!!!!」


 アズルの声で我に帰ったバオバオは、爆発で崩れた体勢を直す。

 

「1人でイキってんじゃねぇ!!チームを使え!!遊びじゃねぇんだ!!」


 ハヤトの怒号で事の重大さを認識する。


「ご、ごめええぇぇん!!!!」


 そう叫びながら彼らの元に向かって上昇する。


 飛び交う魔法。

 バオバオのスピードは未だに敵部隊を混乱させている。

 しかしバオバオ自身も味方が多数駆けつけた以上、無闇矢鱈に発砲できなくなっていた。

 

 ーーまずい!!!


 すでにバオバオに向けて大きな岩石が放たれていた。

 左右上下に逃げても潰される。

 

ーーースピードが魔法の速度を超えていた。


 襲ってくる岩石を利用して影に入り込む。


 岩石の影から一気に上昇し、速度を殺す。

 急な速度低下により、敵がバオバオ下方を過ぎ去っていく。

 

「はぇ!なんで後ろに?!」


 驚きを隠せず感嘆する敵。

 相手にとっては殺したはずの獲物が出てきたのだ。

 銃口は敵腹部に向いている。


 ごめんな。


ーーーダ!


 敵腹部が赤く染み付き、ホウキと共に輝く海へと落ちていく。

ご覧いただきありがとうございます。

めちゃくちゃ眠い

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