天国への旅立ち
2020年4月24日
朝・・・
僕は、倦怠感とだるさを感じた・・・。頭も痛い・・・
「お母さんつらいよ・・・。」
僕は熱を測った。
「光大!38.5℃!すぐに電話しないと!」
「息がつらいよ・・・。」
僕はかなりの重症で病院に搬送された。
2020年4月25日・・・
「陽性ですね・・・。」
「そんな!光大は助かるんですよね!死ぬかもしれないとか言わないでください!」
「息子さんは絶対に助けます。私たち医師も力を合わせて頑張るので!」
「お願いします。」
僕は人工呼吸器をつけられた。呼吸はすこし落ち着いたが、まだつらい。
お母さんは、僕のいる病室には来てくれなかった。新型コロナウイルスへの感染を予防するため、お母さんはタブレットで僕の様子を見ていたらしい。
「ゴホッ。」
つらい・・・だるい・・・呼吸も辛い・・・今までこんなことなかったのに・・・。
2020年4月30日
僕は意識がなくなった。
「光大くん!光大君!聞こえるかい?」
医者の方の声も届かない・・・
「意識がないな・・・。」
・・・・・
2020年5月1日・・・
僕の容態は急変した。
「ピピピピピピッ!ピピピピピピッ!」
「光大君!大丈夫か?光大くん!」
医者の方が心臓マッサージを行っていたが・・・
「ピピピピピピッ!ツーツーツー」
僕は死んだ。享年14歳。
「光大・・・。死なないでほしかったのに!なんで・・・コロナ許せない!」
お母さんは、涙を流した。お母さんは家に戻ったあと・・・
「光大が死んだのか・・・:
「兄さんが!」
僕には弟・健二がいた。中学1年生である。
僕は、火葬場に連れてこられ・・・
僕の体は骨になった。
2020年5月3日・・・
僕の遺骨は家に戻った。
「光大・・・。こんな悲しい感じで戻ってくるなんて・・・」
「兄さん!」
僕の魂は、天国へと旅立ったのだ。