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エルフは筋トレ本を拾った。 →聖書として崇めた。→筋力が上がった。  作者: 青桐
1章 筋肉エルフと少女勇者、時々、学者
16/25

エルフは逃げ出した。

短いです。

「……メロスさんさえいれば、大丈夫そうですね、たしかに」


「ああ、メロス殿がどうにかなる想像がつかない。

どうする、メイ。

私たちも連れて行ってもらうか?」


サマーが我を見て『なにやってるの? 断りなさい』とアイコンタクトを送ってくる。

我にどうしろと?

そうだ、我が筋肉の逞しさを隠すか。

これは、桜の、ミリーとメイを巻き込みたくないという意思を守るためだ。

我が筋肉よ、静まれ。


「メ、メロスさんがしぼんでいく⁉︎」


「どうなってるんだ⁉︎」


「メロスどうしたの⁉︎」


「新しい病気⁉︎

それとも特殊能力⁉︎

それとも、なにかの副作用かしら?

大丈夫よ、メロス。

私が検査してあげる……‼︎」


1人を除いて、我を心配している。

ふむ、頼りなさをアピールできたようだ。

1人余計な者が、欲望のままに襲いかかってきたが。

後ろに容器のついた太い針を持って、サマーが我を狙っている。

それをいなしつつ、「すまないが、ミリーとメイを守るには、筋力が足りないようだ。

今の我では、桜とサマーを守るので精一杯だろう」とミリーとメイに話しかける。


「メロスさんとサマーさんがいっぱいいる」


「く、時々見失う。なんてスピードだ」


「あんたたち、なんなの?」


中々やるな、サマー。

筋肉は少々足りないが、素晴らしい魔法だ。


「痛くないから、ちょっとチクッてするだけだから、血液をよこしなさい?

大丈夫よ、注射器は安全だから」


我の背中側に、100本以上の注射器とやらが現れた。

壊していいのがわからないから、ひたすら避ける。

いかんな、逃げ場がなくなった。


「席を少し外す。

サマーの頭が冷えた頃に戻る」


ドアを塞ぐようにして浮いている注射器を、丁寧に捕まえ、聖書の隣に並べておく。

そして、聖書を回収して、神殿まで走った。

お読みいただきありがとうございます。

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