イライザって結構行かれてるかも
椅子に座り、じっくりと顕微鏡を覗き込む。これはさっき屋上でカオリと一緒に採取した今日の雨水。尋常じゃない雨が外の東京18エリア想区に降り続いているはずだ。顕微鏡は旧式のものであえて自分の脳内にしか記録に残らないようにしている。
「今日の雨水、まるで生き物じゃねぇーかぁ」
それは、まるでこの時代に貴重な男子の精子のように泳ぎまわっている。すると、イライザが現れ、
「そろそろ、はじめよっゲーム。ニビルていとくぅ」
すると、いきなり。後からイライザが両手でオレの目をふさいだ。俺は思わず、「やめろってっ」って、逆らっても無理で、
「まぁだだよっ」
って、イライザは言うだけだった。でも、次の瞬間、
「もう、いいよっ」
勇者に選別された俺は、公園で焚き火をし手いる。イライザが用意してくれたアイテムの食材で命をつなぐ。
「さぁ、今日はここでぐっすりとお休みなさい、ていとくっ」
俺はこの世界の変化に「ついていかれねぇっ」って行ってるどころか、イライザを抱きしめたまま眠りについた。
「ここは、一体どこなんだ」そう、寝言でいってたらしい。ただ、目を瞑っても心配だったのは、勇者に選別されなかった住人たちはカオスのゲームを無意識に選んでいたと言う事なんだよな。そうだね。
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