決行の朝
そして次の日…。コーギーは自分の小屋で寝ていました。
「ふぁ~…よく寝た…。あれっ?もうこんな時間だ…。
急がないといけねぇな。」
コーギーは急いで約束の畑に向かいました。
「おはよーっす!あれっ?誰もいねぇ…。」
しばらくきょろきょろしているとコーギーは何かの気配を
感じ取りました。
「誰だ!そこにいるのは!!!」
???「僕だよ…コーギー…。」
「…イーギー…!」
近くの草むらから出てきたのは、服が所々破れており傷だらけで
ボロボロのイーギーでした。
「ど、どうしたんだ…?その傷…。」
イーギーは虚ろに空を見ながら話し始めました。
「…あの日…僕らの会話を農民の一人が聞いていて…
それで寝ている間に殴られて…。」
「…大変だったなぁ…。」
しばらく沈黙していると、イーギーが笑い出しました。
「…あははっ♪なんてねっ☆」
「…え?どういうことだ。」
「みんな出ておいでよ。」
みんな(農民以外)が近くの草むらからいっせいに出てきました。
「寝ている間に殴られたのはウソだよ。傷はケチャップで
作ったの。」
「じゃあ、農民が来たのは…?」
「それはホント。僕達、寝てるフリして農民を
返り討ちにしたの。」
「じゃあ、俺の計画は…?」
「成功だよ☆」
コーギーはそれを聞いて、安心しました。
「良かった…!でも、お前達がこんな俺よりも早く
計画を行ったのは?それだけが分かんねぇんだけど…。」
「…やっぱり忘れてる…。」
コーギーの記憶力にイーギーはあきれました。
「マヌケねぇ~♪」
「マ、マヌケとはなんだ!!マヌケとは(怒)」
「…君が今日、誕生日ってことだよっ☆」
それを聞いたコーギーは驚いて、目を丸くしました。
「え~~~~!!…俺、全然知らんかった…。」
「もうっ♪これ考えるの大変だったんだからっ☆」
「ちょっとしたサプライズなんだよ!」
「…みんな…ありがとう…(グスッ)」
感極まって、コーギーは泣いてしまいました。そんな時
コーギーの小屋の方面からキョッカが走ってきました。
「…はぁっ…はぁっ…げほげほ…。あのっ!パーティの
用意したんですけど…。これから、コーギーさんの小屋で
祝いませんか?」
「賛成~。」
こうして計画を実行した彼らは1日中コーギーの小屋で
パーティをしましたとさ。めでたしめでたし♪
ケルナ(フーザ)「おいら、1回も出てきてないしー。
ちっともめでたくない~。」
本当に終わり☆