みんなの帰宅
しばらくして、一番最初に帰ってきたのはハンターイでした。
「ただいま~。みてっ!ナイフきれーなの持ってこられたの。
これで足りるといいんだけど…。」
「上出来だよ。足りる足りる。じゅーぶんだよ。」
そういうとコーギーはハンターイの頭をなでました。
「えへへっ。褒められちゃった♪」
「他の奴らは?」
「…えっ…もーすぐ帰ってくると思うよ?まさか、帰ってないの?」
「…ああ…。」
その時です!ドアが勢いよく開いてイーギーとイヤーナが帰ってきました。
「ただいま!(バンッ。)」
「ぎゃぁぁぁぁ!!!」
花瓶がひっくり返り、コーギーが宙に浮き天井に突き刺さりました。
「あれっ?コーギーは?」
イヤーナは呆れた顔で・・・「…天井に突き刺さってるわよ。」
イヤーナに言われてイーギーは天井に目を向けました。
「…コーギー!?ごめん…。大丈夫?でも、そんなに驚かなくても
良かったんじゃない?」
「…お前がすばやくドアを開けたからだ…。それより
早く助けてくれ…。」
「ご、ごめん…。」
イーギーは急いで家の裏から脚立を持ってきて、コーギーの真下に
脚立を置き、コーギーを天井から引き抜きました。
「あー苦しかった。それより…例のブツは手に入ったか?」
みんなは心の中でツッコミました。
「…例のブツって…。マ〇ィアじゃ無いんだけど…。」
イーギーが口を開きました。
「…ああ!イヤーナが気を引き付けてたから忍び込むの
簡単だったけどすぐバレて、農家の人がライオンと閻魔大王と
蛇を合わせた様な顔で追いかけて来て…。まあ、何とかまいたよ。」
「どんな顔だよ…想像出来ねぇ…。」
つづいてサンセーイとキョッカが帰って来ました。
「ただいま!」
「おう!お帰り。」
サンセーイは部屋に入った瞬間いつもと何かが違うことに気づきました。
「…ねぇ?この部屋こんなに風通し良かったっけ…。」
「…ごめん。さっき天井に穴空けちゃったんだ…。」
「…あんまり家に傷付けたら、修理大変なんだけど…。
まぁ…あとで私が直しとくよ…。」
「…ありがとう…」
コーギーがサンセーイに申し訳なくて、目を合わせないでいると
キョッカが空気に耐え切れず喋りはじめました。
「あのっ。スコップ…。」
「…ああ。悪い悪い。ちゃんとそろってるよ。…全員いるな?
よし!決行は明日の朝1時56分4秒27だ!!みんな農場
近くの畑に集合だぞ。」
「細か過ぎでしょ!」
こうしてみんな解散し、帰りましたが…。このことが悲劇に
なるとは誰も知りませんでした…。