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剣聖将軍記 ~足利義輝、死せず~  作者: やま次郎
第三章 ~新たなる乱世~
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第二十四幕 武門の意地 -元親、最期の決断-


九月二十八日。

備中国・松山城


城を包囲した幕府軍七万余は、本陣を南方の愛宕山に据えた。愛宕山は松山城のある臥牛山とほぼ同じ標高を誇り、山頂からは城の全景を見渡すことが出来た。


義輝は降ってきた三村親成を伴って山頂まで登った。


「これが松山城か。もう少し大きいかと思っておったが…」


城郭を見た義輝が感想を述べる。


「既に御気付きかと存じますが、松山城は拡張中で完成いたしておりませぬ」

「そのようだな」

「現在の松山城は、大松山、天神丸、小松山と三つから成っております」

「本丸は小松山か」

「はい。以前は大松山にございましたが、今は小松山へ移っております」


松山城の起源は鎌倉時代にまで遡る。承久の乱で戦功のあった秋庭重信が大松山に城を築き、その後に少しずつ拡張されていた。


「畏れながら申し上げます。見るところ松山城は難攻不落かに思えますが、天神丸さえ落とせば、大松山と小松山の連絡は断たれることとなり、攻略も容易かと存じます」


その様に発言したのは、浅井長政だ。


長政にとってすれば、松山城は自身の居城・小谷城に形状がよく似ていたので一発で城の弱点を見抜けてしまった。城の規模こそ小谷の方が大きく、曲輪も多いが、大松山は大嶽(おおずく)砦から小丸と山王丸を一体化したもの、小松山は本丸、天神丸は京極丸になぞらえられた。しかも普請の真っ最中であるという中太鼓櫓、下太鼓ノ丸は金吾丸、出丸に相当し、まさか自身の本拠と同じ概念で造られた城を他国で見ることになるとは、長政は内心で驚きを感じていた。


「天神丸か…。左衛門佐、よう見抜いた」


そんなことを知る由もない義輝は、長政の慧眼を頼もしく思った。隣で親成が驚きの表情を浮かべていることからも、城の弱点が天神丸にあることは疑いようもない。ただ長政も何故わかったかなど理由を話すことはない。それは自身の城の弱点を知らせることになるからだ。


残る問題は、松山城が通常の山城より遙かに高い位置に築かれていることだ。まず間違いなく攻め寄せるだけで兵たちは相当な体力を消費し、攻略に難儀することだろう。如何に弱点といえ、天神丸を落とすだけでも相当な犠牲を覚悟しなければならない。


「紀伊守(親成)、城に籠もっている兵が八千ほどというのは間違いないか」

「間違いございませぬ」


三村の軍容を知り尽くしている親成は、毛利派として城に籠もっている者たちの名から概ね兵力を推測することが出来る。それを事前に義輝へ伝えていた。


「城に籠もっている者の中で、調略に応じそうな者はおるか」

「…城方の戦意は高く、今のところは何とも申せませぬ。ただ迷った挙げ句、元親殿へ従っている者もおりましょうから…」

「勝ち目が乏しいとなれば、寝返ると?」

「左様かと」


親成の言葉に、義輝はフンと鼻を鳴らした。


理解していることであるが、最後の最後で主を見捨てて寝返る者たちを義輝は好きになれない。寝返るにしても、最初から離反するのと土壇場で離反するのでは意味がまるで違う。それならば、最後まで主に忠義を尽くした者の方が立派である。


だが義輝としても、毛利との決戦前に兵を損なう訳にはいかない。ともかく松山城は包囲したまま、毛利の動きに警戒しつつ備中の制圧を優先させることにした。


=======================================


遡ること九月二十日。

備前国・常山城


常山城は備前国であるが、高松城の南方に位置し、この地は三村の勢力圏であった。その北側にあるのが早島城で、その早島城は松島・撫川の両城が幕府勢に落とされると敵わぬと見て自落している。しかし、義輝は常山城まで軍を進めることはしなかった。


ただ一人だけ常山城へ送り込んだのが、幕臣・上野清信であった。何故ならば、常山城の城主は上野一族である上野隆徳であったからだ。


「隆徳殿。悪いことは言わぬ、上様に従われよ」

「…幕府に逆らう気はござらぬ。されど元親殿は見捨てられぬ」


隆徳の表情は苦渋に満ちていた。


そもそも備中上野氏の始まりは、十代将軍・足利義稙に従い備中の地に封じされた清信の父・信孝である。その信孝が帰洛して幕府に近侍することを望み、備中に残したのが隆徳の父・高直であった。


そして隆徳は、元親の妹・鶴姫を正室へ迎えていることから幕府方、三村方のどちらに付くか苦悩していた。


「上様は三村を如何にされるおつもりか」

「従えば滅ぼすつもりはござらん。されど今のまま備中を任せることはない」

「ならば、備中は誰に与えられる。浦上か」

「違う。隆徳殿、そなたが備中を治めるのだ」


清信の言葉に、隆徳は衝撃を受けた。


「上様は何よりも実績を重んじられる。三村が長年に亘って備中を統治してきたことは疑いようもなく、この地を治めるに当たっては三村の力が不可欠であろう。されど幕府へ対して何の忠功もない三村を守護に取り立てる訳にも参らぬ。そこで上様が目を付けたのが、隆徳殿じゃ。隆徳殿は歴とした上野一族であり義稙公の命をずっと守り続けておる忠臣にて三村の縁者、備中を治めるのにこれほどの適任者はおろうか」


清信はそう言ったが、実際は違う。義輝が備中の統治者として選んだのは、清信であって隆徳ではない。しかし、清信は父・信孝と同様に義輝の傍近くに仕えることを望み、代わりに推挙したのが同族の隆徳であった。


当初の義輝は清信を守護とするつもりであったが、隆徳となれば話は変わる。代官として任命し、幕府が統治することにした。


「されど儂は…、公方様が備中へ入られても使者すら遣わしておらぬ」


いきなり統治者に挙げられた隆徳は途惑った。何せ義輝が近くまで来ているというのに、何もしていないからだ。


「案ずることはない。上様は隆徳殿の立場を理解なさっておられる。すぐに幕府へ帰参されなかったことを咎めるつもりはござらぬし、逆に血縁を重んじて三村を見捨てようとせぬ隆徳殿を評価しておるくらいじゃ」


清信の言葉に、隆徳の表情はますます険しくなった。


隆徳とて、足利傍流の上野一族として幕府を敬う心はある。隆徳にすれば、元親がすんなりと幕府へ従ってくれることが一番よかった。しかし、宇喜多憎しで固まっている元親が幕府へ従うことはない。あるとすれば、義輝が直家を追放する場合のみだが、陪臣である直家を義輝が追放する理由も権限もなかった。


隆徳の心中を察し、清信が言葉を紡ぐ。


「隆徳殿。実は三村親成殿が幕府へ降伏いたす。上様はこれを許されるおつもりであるので、三村の家が潰えることはござらぬ」

「親成殿が…いや、あの方は御家第一を考えておられる。有り得ぬことではないか」


三村の家が滅びぬのであれば、隆徳が幕府へ帰参しない理由はない。後は元親の命をどうするかのみだったが、そこは隆徳とて戦国の世に生まれた将として、決断した。


「儂は何をしたらよい。帰参するにしても何の功もないわけにはいくまい」


戦後、隆徳が備中を治めるのであれば、周囲を納得させるだけの功績が必要である。


「我らは高梁川東岸を制したが、西側は手付かずにござる。毛利が出張って来る前に、この地を手に入れておきたい」

鬼邑山城きむらさんじょうであれば、我が属城にて問題ござらぬ。夕部山城の明石兵部少輔殿も説得いたせば幕府に従おう。されど鬼身城の上田家実は元親殿に近い御仁じゃ。説得はしてみるが…」

「それで構わぬ。儂も上様の名代として、出来る限りのことはしよう。事と次第によっては、上様も元親殿の命を奪わぬやもしれぬ」


清信は最後の気遣いを忘れなかった。


これに安堵し、常山城主・上野隆徳は幕府へと帰参した。数日後、鬼邑山城は隆徳の命令で開城し、鬼身城も隆徳の説得に応じて幕府へ従うことになり、高梁川西岸は幕府に属することになる。


その後、清信と隆徳は降した諸城より兵三〇〇〇を集め、元親の兄・庄元祐の居城・猿掛城へと迫ったのであった。


=======================================


十月二日。

因幡国・道竹城


京を出陣して一月余り。山陰を進む幕府勢は武田高信が擁立する山名豊弘の居城・道竹城を攻撃していた。


攻め寄せる幕府勢は但馬国二方郡の領主・塩冶高清の帰順もあり、その数を五万にまで増やしていた。対する武田方は城主・豊弘が鳥取城へ退避していたこともあり、僅かしかいなかった。高信の援軍もなく、勝敗は最初から決まっていた。


「どうやら高信は、道竹城を捨てるつもりのようです」

「無理もなかろう。勝てるはずもないのだ」


光秀の報告を義景はつまらなさそうに聞いていた。


「城は、先手の山名勢、塩冶勢のみで落とせそうです」

「当たり前じゃ。このような小城に幾日も費やしておったら、儂の面目に関わるわ」


義景の言葉に光秀は眉をピクリと動かしたが、それに義景が気付く様子もなく、何処吹く風であった。


(そのように面子に拘るのであれば、もっと早く軍を進めなされ)


これまでの不満を光秀は心の中でぶちまけた。


実は昨日、義輝を大将とする山陽勢が三村の居城を包囲したという報せが届いていた。しかも半月も前に敵地へ入っており、既に備中の半ばを制しているというではないか。それに比べて山陰勢が戦らしい戦をしたのは、今日が初めてである。明らかな遅れだった。


(遅い。遅すぎる!毛利の本隊を上様が引き付けて下さっているというのに、我らは高信のおる鳥取城にすら辿り着いておらぬ)


山陰勢の行軍が遅いのは、義景が枝葉の城まで兵を遣わして占領させているからである。戦略としては判らなくもないが、街道沿いはともかくとして、要所要所に守備兵を配置しておけば済む話であり、高信さえ討ってしまえば端城など一挙に手に入れることが出来る。義景のやり方は、光秀には時間の無駄にしか思えなかった。


その日の暮れ。道竹城が落としたことを理由に義景が戦勝の宴を催すと聞き、光秀の我慢は頂点に達した。ずかずかと宴の場へ入っていき、義景に諫言した。


「光秀。遅れてくるとは何事か。早う席に着いて皆々方へ酌をせぬか」

「左衛門督様。今すぐ宴を取り止め、明日一番の出陣に備えるべきにございます。既に上様の軍勢は松山城を包囲しており、これ以上の遅れは叱責を受けるだけでは済まされませぬ」


光秀の言葉を聞いた義景は、一瞬動きを止めた後に杯を膳に置いた。すると座は静まり、皆の耳目は二人に集中した。義景は、光秀を見下すような目付きで捉えている。


「光秀。それは儂の采配に不満があると申しておるのか」

「不満も何も、遅れを取り戻すべきと申し上げておるのです」

「遅れ?儂がいつ遅れた。上様よりいつまでに鳥取城を囲めと下知でもあったか」

「それはございませぬ。されど上様の軍勢は七万を越えております。三村とて単独で抗戦を考えているわけもなく、近々毛利が出てくるのは必定にございましょう。我らの目的は上様の支援、いざ決戦というときに高信の鳥取城すら落としていないようでは、上様に遅れたと思われても言い訳できませぬぞ」

「ふっ…、まるで自分が上様の名代になったかのような口振りよなぁ。間違えるでない、上様の名代は儂であって、そちではない」

「…無論、存じております」

「それに近頃、不遜な態度が目立つ。いったい誰の御陰で今の身分となったか、よもや忘れたわけではあるまい」


義景が恩を着せるような言い方をした。


状況からして、いや客観的に見ても光秀の出世は自己の努力と力量である。そのきっかけを朝倉家ひいては義景が与えたというのであれば、それは認めるところだが、言ってしまえばそれだけある。


「忘れてはおりませぬ。全て左衛門督様の御陰にございます」


義景の性格を判っている光秀は、敢えて義景の御陰と言って平伏した。しかし、その返答は痛烈な罵倒と手痛い折檻であった。


義景が手元にあった杯を光秀へ投げつけたのだ。光秀の頭部に激痛が走った。


「左衛門督、左衛門督と煩いわ!何故に御屋形様と呼べぬのだ!上様に可愛がられ、増長しておる証じゃ!この不忠者めがッ!」


怒声を上げながら義景は立ち上り、膳を蹴り上げた。光秀の衣服が膳の料理で汚れる。流石の光秀も拳に力が入った。


そこへ止めに入ったのが朝倉景恒であった。


「そこまでになされませ!」


光秀を心配し、様子を窺っていた景恒が光秀の僅かな変化に気付いたのだ。咄嗟に二人の間へ割って入る。


「御屋形様。光秀の無礼、後で私から叱っておきます。されど、酒の席でのこととはいえ左様な酔狂は諸将の前で恥を晒すだけにございますぞ。越前守護たる御屋形様の沽券にも関わりまする。どうか御止め下さりませ」


朝倉家の次期家督として貫禄がついてきたのか、声には張りがあり真っ正面から義景を見据えている。対する義景とて、次期家督の諫言は無視できない。不満の表情を露わにしたまま、座へ戻った。


「光秀。そのような姿は宴の席に似つかぬ。下がって頭を冷やしておれ」


口調こそ厳しいが、明らかに光秀を気遣っての言葉だった。光秀は景恒の言葉に従い、退出する。


「皆様。すっかり興が醒めてしまいましたな。すぐに新しい酒を用意いたさせますので、ここは飲み直しと参りましょうぞ」


そういって景恒は、順番に席を回って自ら酌をするのであった。


案の定、山陰勢が鳥取城を目指して出発したのは、この三日後のことであった。


=======================================


十月二十六日。

備中国・松山城


義輝が松山城を囲んで一月が経過しようというのに、備後三原にいる毛利勢には何の動きもなかった。既に九州からの撤兵は済んでおり、水軍も集結しているのに毛利は動かない。


義輝はこの一ヶ月、敢えて城を完全に包囲しなかった。それは三村から援軍を求める密使が毛利へ遣わされることを知っているからだが、元就が元親の要請に応えることはなかった。


「何故じゃ…、何故に毛利は動かぬ」


表向き、元就は兵が揃っていないことを理由にしていた。しかし、三原から帰還してくる使者の全てが毛利勢の規模が五万であることを報告している。


「毛利が五万に我らが八千ぞ。城の内外から挟み討てば、勝てる公算が高いというのに…」


元親は、己が思い描く策を既に七度も口にしている。


そんな折りである。


「も…申し上げます!天神丸に、幕府の軍勢が入っております!!」

「なにッ!どういうことじゃ!」


元親が驚くのも無理はなかった。先日まで味方は結束を保っていたのだから。しかし、この一月の間、元親は自ら迎撃に出るなどよく兵を指揮して戦っていたが、毛利の援軍が懐疑的に見られ始め、さらには三村方の属城が次々と落とされていることから士気の低下に歯止めが利かなくなっていた。


そして今日、天神丸の守る河原直久が幕府勢へ寝返った。天神丸に殺到するのは浅井長政の兵だ。


「河原殿。まずは大松山を落としたい」

「御案内仕る。どうぞ、こちらへ」


直久の案内で浅井勢が大松山へ攻め込む。城外からの攻撃もあり、大松山は半日と持たなかった。大松山が落ちると脱走兵は後を絶たず、小松山はみるみる内に抵抗する術を失っていった。


翌日、義輝は攻撃を取り止め、元親へ対して最後の開城要求を行った。使者として遣わされたのは上野隆徳である。


隆徳は猿掛城を攻めていたが、城将・庄元祐は三日の抗戦の後に毛利を頼って逃亡した。その後、井原まで街道沿いの城を抑え、毛利へ対する兵を残した後に供回りのみで義輝の許へ挨拶に出向いていたのだ。


「元親殿。どうか降伏なされよ。今ならば上様は、城兵も含めて助命いたすと申されておる」


あと一郭を残すのみでの城主の助命は破格の条件であった。義輝にしてみれば本来の敵が毛利であるために三村の処置にはそれほど拘りはない。故に寛大な条件となった。


「御気持ちは有り難いが、降伏はできぬ」

「何故にござる。毛利の援軍に望みを懸けておるのであれば…」

「いや、元就には愛想が尽きた。毛利が儂を救うことはあるまい」

「それが判っていながら、何故?元親殿が死ねば、我が室・鶴も悲しみます」

「鶴…か。鶴には、儂が“兄の決断を恨むな、達者で暮らせ”と申していたことを伝えて下され」

「元親殿…、どうか本意を……」


隆徳が懇願するような目で元親へ訴える。その視線を受け止めきれなかったのか、元親は目を閉じて首を僅かに左右へと振った。


「隆徳殿がお帰りじゃ!お送り致せ!」


三村の家臣たちが強制的に隆徳を立たせ、連れて行く。その様子を元親は感慨深く見つめていた。


隆徳が去った後、元親は残った家臣たちを集め、幕府への降伏を拒否した理由を告げた。


「もはや我らに勝ち目はないが、儂は父の仇・直家のおる幕府へは降れぬ。故に明朝、宇喜多の陣へ最後の突撃をかけようと思う。されどお前たちまで付き合うことはない。直家に遺恨があるのは三村の家の者だけだ。いま城を出れば、公方様は御助け下さるとのこと。すぐに城を出るのじゃ」


元親は家臣たちへ退去を命じた。


「この期に及んで我らへの気遣いは無用にございます。それに家親様のご無念を晴らしたいのは殿ばかりではござらぬ。我らとて、その想いは同じにござる」

「左様でござるぞ、兄上。公方様の御前で一矢報いることが叶えば、流石に三村は武勇に優れた家と後世へ語り継がれましょう。さすれば、父上にも顔向けが出来ると申すもの」

「お前たち……」


誰も城から去ろうとはしなかった。実弟の実親を始め、家臣全員が残ったのだ。元親の頬には、一滴の涙が零れていた。そして、父・家親の人徳に感謝した。


(…父上。不甲斐ない子の最後の戦、天より見ていて下され)


明朝、松山城の門が静かに開かれ、三村元親三〇〇騎が宇喜多の陣へ襲いかかった。




【続く】

少々今回は長めとなりました。


さて三村が滅亡間近となって参りました。史実では脱出を図る元親ですが、今回は直家が攻め手にいるので突撃を決断しました。この模様は次回となります。また毛利と三村のやり取り、元就が動かない理由も少しだけ描く予定です。


尚、小谷城と松山城の酷似は調べていた際に気付き、筆者も驚いた次第です。意外なところで長政が活躍することとなりました。(城が似ている所為か、史実での落城の仕方も似ていたりします)ちなみにこの時の小谷城は、史実で朝倉が駆け付ける前の話ですので、福寿丸、山崎丸、月所丸はありません。(これらは朝倉勢が築いたものなので)


ところで光秀と義景の関係がギクシャクし始めています。もっとも義景の言い分も少しは判る気がしますが(光秀は朝倉家に仕えていながら義輝のことしか考えていないので)、ある意味で義景らしさが出てきたのではないかと思っています。


とりあえず次回は山陰勢の話はお休みです。

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