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剣聖将軍記 ~足利義輝、死せず~  作者: やま次郎
序章 ~異見・永禄の変~
3/201

第三幕 逃避行 -三好・松永の追撃-


五月十九日。

近江国・坂本


 大津の宿場で馬を手に入れた義輝一行は、ここ近江国・坂本で細川兵部大輔藤孝の軍勢と合流した。


「上様!よく御無事で!」

「おお、兵部か!」


 義輝の姿を確認した藤孝が駆け寄る。また義輝も腹心の出迎えにようやく安堵感を覚えた。


「兵部の機転の御陰ぞ!大義じゃ!」

「いえ、上様の身を危険に晒してしまいました。この不始末……、御詫びのしようがございませぬ」


 藤孝が地面に額を擦りつけ、平蜘蛛の様に平伏して謝罪の言葉を口にする。


「よい……よいのじゃ。余はこの通り生きておる」

「……はっ。塚原様、伊勢守様、上様を御助け頂いた御恩はこの細川兵部少輔、一生忘れませぬ」


 藤孝は僅かに上体を上向け、義輝の両隣に控える卜伝と信綱に礼を述べる。幼少の頃より義輝と共にある藤孝にとっても彼らは師であった。


「それは違うぞ、兵部。恩を受けたのは余であり、そなたではない」


 と言うと義輝は向き直り、自分の救出に尽力した者たちへ話しかけた。


「塚原殿、伊勢守殿。これまで方々より頂いたものは量り知れず、尚も窮地を救って頂いた。その礼として、その童子切と大典太を差し上げたい」


 これには流石の二人も驚いた。童子切と大典太は義輝の持つ鬼丸国綱、二条御所で失われた三日月宗近、甲斐国久遠寺に納められている数珠丸と合わせて“天下五剣”と称されるほどの名物である。それを下賜されることは、剣術家としては最高の誉れなのだ。


「その二振りは天下の名刀。名刀は使い手を選びまする。御二人であれば、申し分はござらぬ」

「左様か、ならば頂いておこう」


 素直に礼を受け取る信綱に対し、卜伝は刀を手に取って黙り込んでいる。


「儂は遠慮しておこう。近く、まともに剣を振るうこと適わなくなる身じゃ。此度の事で、それがよう分かった」

「何を仰います!塚原殿の剣捌き、まこと見事なもの。まだまだ若い者には……」

「儂のことは儂が一番よう知っておる。だからといって伊勢殿が貰うことにケチを付けているわけではない。儂が持つよりは、豊五郎、そちが貰っておけ」

「わ……私がッ!?」


 突然の指名を受けた豊五郎は思わず仰け反った。驚きで次の言葉が出ないほどの衝撃だった。


「無論、師の伊勢殿と大樹公の許しがあればだがな」

「私なら構いませぬ。豊五郎の腕前は、その刀に劣らぬものと思っております」

「余も異存はない。どのみち豊五郎にも恩賞を与えなければならぬしな」

「は……、有り難く頂戴いたしまする」


 大きな体躯を小さくして刀を受け取る豊五郎。また鈴木意伯には義輝が持っていた正宗の脇差しが与えられた。


「さて明智にも何か褒美を与えねばならぬが、すまぬ。今の余にはそなたに与えられるものがない」

「私など気にかけることもございませぬ。その御気持ちだけで嬉しゅうございます」

「そうか」

「それよりも公方様。まずはこの場を急ぎ離れましょう」

「ん?」


 今いる坂本は六角氏の勢力圏内とはいえ、三好の勢力圏とも近く、奴らが将軍を襲うという暴挙に出た以上は何があっても不思議ではなかった。


「離れるということは、朽木谷か?」


 朽木谷は湖西・近江国高島郡に位置する将軍家の避難所である。先代の義晴も京を追われる度に坂本より朽木谷へ避難した。これに幼少期の義輝も同行している。


「は……、まずは」

「まずは……とは、如何なることじゃ?」

「実はこの光秀、朝倉家に仕えております」

「左衛門督にか?」


 藤孝が補完するように付け加える。


「……ふむ」


 それを受けて義輝が考え込む。


 越前一国を領する朝倉を頼ることは理解できなくもない。ただ義輝の父・義晴方として京に軍勢を送り込んでいた先代の孝景とは違い、現当主の左衛門督義景は上方の政情には一切の興味を示さず、義輝の協力要請を何度も理由を付けて断っていた。そのため、義輝は朝倉が今さらになって自分を受け入れる意味が理解できない。


「我が主は公方様を受け入れることを了承しております」

「まことか」


 態度を急変させた義景に義輝は驚きを隠せない。


 ただ光秀はまるで以前から決まっていたかのように淡々と話したが、実はこの時、嘘を言っていた。確かに光秀は朝倉家に仕えているが、義景は義輝がどのような状況下にあるかまったく知らないでいる。そもそも上方の情勢に興味がないのだ。しかし、光秀には考えがあった。一方的に義輝が越前へ赴けば、義景は受け入れるしかなくなる。それが分かっていた。


「……うむ。ならば朽木谷へ参るとしよう。兵部、案内を頼む」

「はっ、承知いたしました」


 かくして義輝一行は、藤孝の軍勢に守られながら朽木谷を目指すことになった。


=============================


五月二十日。

京・三好政康邸


 昨日に将軍・義輝の暗殺に失敗した三好三人衆、松永親子が三好下野守政康の屋敷に集まっていた。


「あれだけの軍勢を擁しておきながら将軍を取り逃がすとは、大失態ぞ!」


 開口一番、松永弾正少弼久秀が実行犯である三好長逸らを罵った。久秀には判っているのだ。長逸が実子・久通に将軍暗殺の汚名を着せるべく、積極的に兵を動かさなかったことに。それが将軍を逃がしてしまった最大の要因となったことを。仮に三好勢が洛中に配していた兵を全て将軍暗殺に向ければ、流石に義輝も命はなかっただろうことは明白だった。


「ふん、貴様とて覚慶に逃げられておるではないか」


 事実、久秀は担当していた興福寺の覚慶捕縛に失敗しており、まんまと逃げられていた。ただ将軍に逃亡されたことと将軍の弟に逃げられたことでは重みが違う。しかも将軍が生きているのであれば、弟が生きていようが何の意味も持たない。


「将軍に逃げられることと、仏門に入っている弟に逃げられることを同列に扱って貰っては困る」


 当然、それが判っている久秀は指摘するが、暫く二人は責任の擦り付け合いに終始した。何の意味もない会話だ。それよりも今後、どうするかが問題であった。


「今さら言い合っても仕方なかろう。それよりも話さなければならぬことがあろう」


 政康がその事を指摘した。


「まずは将軍の行方を捜さねばならぬ」

「将軍は逢坂関を通ったのであろう?ならば六角領に逃げ込んだのではないか?」


 逢坂関で将軍一行らしき人物は通ったことは報せを受けていた。ならば先に義輝が京を追われた際、江南に勢力を持つ六角承禎の援助を受けているので、今回もその伝手を頼ったものだと推測される。


「いや、それはない」


 ただ久秀が即座に否定してみせた。


「なぜ言い切れる」

「六角領に将軍が逃れた、という報せを受けておらぬからだ」

「だから何故そう言い切れるかと聞いておるのだッ!」


 長逸が声を荒げて問い質すも久秀は惚けたまま答えようとしない。長逸は確かに三好一門ではあるが、久秀も前当主・長慶の娘の正室に迎えておりほぼ同格にある。現在の当主である義重から問われない限り、仔細を明かさなくても良いのだ。


 この場に義重が居れば、その義重から問わせる方法もあったが、基本的に義重は当主であるものの重要事項の決定や策謀の場には、参加させていない。


(いつまでも三好の舵取りが出来ると思うなよ!もう聚光院様はおられぬのだからな)


 長逸は目的こそ同じ為に行動を共にしているが、久秀のこういう独断性の強いところを嫌っていた。稀代の英雄・三好長慶の後ろ楯があってこそ三好の家宰として振る舞ってきた久秀への敵愾心は、長慶亡き今、確実に高まっている。


「それよりも将軍の御台を捕らえたと聞いた。それは真か?」

「ん?ああ、確かに捕らえてはいるが……」

「ならば儂に渡して貰おう。使い道がある」

「それは構わんが、それよりも将軍の行方だ。このままでは拙い」


 長逸にとって、将軍の御台などどうでもいい存在だった。近衛家の娘という立場こそ考慮すべきだが、それよりも将軍の息の根を止めなければ、今ある立場が危うい。その方が大事だった。


「将軍は恐らく朽木谷だ。仕留める気があるのなら軍勢を遣わせ」

「朽木谷か……、確かにその可能性もある。されど兵を出せば六角が黙ってはいまい」

「ああ、その心配はない」


 何故か六角の話になると久秀は確定的なことを言った。しかし、当の久秀自身がその問いに答える様なことはなかったために理由は定かではなかった。ただ久秀の言うことを事実として受け止めるしかなかった。将軍を京から追ったにも関わらず、長逸らは追い詰められていた。


「下野守、阿波より義親を呼び寄せておけ」

「なに?しかし将軍は健在だぞ?」

「構わぬ。もはや将軍を討てるかどうかは問題ではない。時間との勝負だ」


 三好三人衆と松永久秀の目論見は、将軍・義輝を暗殺し、阿波にいる足利公方・義親を新たな将軍へ据えることだった。言いなりにならない義輝に代わり、義親を将軍に天下を采配する。なに、酒と女を与えていれば何とでもなる。そう考えていた。


「わかった。ともかく我らは朽木谷へ兵を出す。それでいいのだな?」


 長逸が久秀に確認する。語気から納得のしてないことは分かるが、久秀の言うとおりにするしか方法がないことを理解しているため、やむを得ず従う。


「ああ、それでよい。ともかく御台を我が屋敷に移して貰う。まずはそれを急げ」


 そう一方的に命令した後、久秀は屋敷を退去した。最後まで久秀は将軍暗殺に失敗した我が子へ言葉をかけることはなかった。


=======================================


五月二十一日。

近江高島郡・朽木谷城


 この地で義輝はようやく一時の安息を得ることが出来た。この時までに、義輝には吉報と凶報の二つが届けられている。


 吉報とは和田伊賀守が興福寺の覚慶救出に成功したということ。凶報とは一色藤長が相国寺の周蒿救出に失敗したこと、である。


 またこの地に着くまでに剣術の師である塚原卜伝が単独で陣列を外れ、姿を消していた。これについてはそれほど気にはしなかった。元々気まぐれな人物であり、単に役目を果たしたから去って行っただけだろう。


 しかし、この地での安息は義輝の気を一時でも休ませてはくれなかった。


(余はまんまと生き延びてしまった。家臣を見捨て、妻子を守れず……何が将軍ぞ!何が武家の棟梁か!)


 義輝はこれまでのことについて自問自答を繰り返していた。だが前向きな答えは一向に出ない。不甲斐ない今の自分を許すことが出来ないのだ。


 そこへ義輝を突き動かす一つの報せが入ってくる。


三好勢凡そ五〇〇〇、朽木谷を目指して行軍中。


 瞬く間に城内は戦慄した。朽木家が擁する兵は最大で五〇〇ほどであり、まともに三好勢と戦える力はなかった。報せを受けただけで城内は混乱に陥り、誰もが義輝へ退去を進言してきた。しかし、義輝はそれらを一蹴する。


「狼狽えるでないわ!うぬら我が奉公衆であろう。三好輩など恐れるに足らず。堂々と迎え撃てばよい」


 とは言ったものの、義輝もまともに戦って勝てるとは思っていない。しかし、もう逃げるのは嫌だった。それよりは堂々と戦い、死にたいと思っていた。そんな義輝の胸中を知らず、藤孝は朽木谷からの退去を諫言する。


「ここで戦っては無駄死にするだけです。そうなれば塚原様らの働きが無に帰してしまいます!」

「それは……分かっておる!されど余は、御所で家臣らに冥土で会おうと言った。このままおめおめと生き延びれば、あの世におる妻子らにも寂しい想いをさせる」


 義輝は軽い自暴自棄に陥っていた。安息の刻が義輝に考える間を与えたが、いくら考えても将軍暗殺に及んだ三好・松永らに勝てる方策は思い浮かばなかった。だから、ならば、とここで死ぬ決意を決めたのだ。


「なりませぬ!なりませぬ!」


 藤孝が必死に翻意を促す。しかし、義輝は一向に取り合わない。その間にも三好勢は朽木谷へ僅か一刻(二時間)のところまで迫っていた。


「良かった!間に合いました!」


 そこへ明智光秀が飛び込んで来る。


「公方様!今すぐ越前へ御移り下さりませ。国境まで行けば朝倉左衛門尉様が出迎えに参ります」

「光秀殿。それはまことか?」


その報せに藤孝が喜色を浮かべる。


「はっ!道中に浅井備前守様の御領地がありますが、通行の許可は得ております」

「なんと!」


光秀は義輝と共に朽木谷へ着いてすぐ、越前へ戻っていた。それより僅かに二日、朽木谷に戻ってきたばかりか出迎えの仕度を万端に整えて来ていた。並の才能ではない。もちろんそんな時間があった訳ではない。実際は一乗谷まで行かずに敦賀の左衛門尉景紀を訪ね、浅井備前守長政の小谷城へ赴いて船で琵琶湖を越えて朽木谷へ戻っただけだった。


「よい、明智。余はここに残る」


 が、尚も義輝は動こうとしない。


「何故にございますか」


 無礼と承知ながら、光秀は義輝へ理由を問いた。


「越前へ逃れたところで、余はまた三好から逃げ続ける日々を送るだけじゃ。奴らには勝てぬ。ならばそのような生き恥は晒しとうない。ここで戦い、せめて一矢だけでも報いてくれる」


 と、己の決意を告げる。が、光秀はそれをまったく意に介さずに自らの想いを述べた。


「勝てまする!」

「なに?」

「勝てる、と申しました!」


 義輝は光秀の“勝てる”という言葉に心を動かされた。三好家との戦いは今回だけではない。天文一八年(一五四九)に三好長慶が管領・細川晴元を追った時よりずっと続いていることである。それから一六年、義輝はずっと三好家打倒に費やしてきた。その三好家に、この男はいとも簡単に“勝てる”という。心を惹かれない訳がなかった。


「朝倉は二万の兵を抱えております。また盟友・浅井も一万余の兵力を有しており、若狭には公方様の義弟・義統様がおり、江南の六角殿も公方様の御味方にございます」


 光秀は都合の良いことを言い続ける。確かに表向きは光秀の言うとおりだ。しかし、現実はそうはいかない。朝倉は加賀一向宗との交戦中であり、二万の兵を上洛させることは不可能。また若狭も現当主の義統と前当主の信豊との間で内乱が起こっている。さらには浅井と六角の関係は最悪であり、将軍の命と言えど協力するとは思えなかった。しかし、光秀にとってはそんなことはどうでも良かった。都合の良いこと並べ立ててでも義輝へ翻意を促し、越前への動座に同意してくれればいいのだ。現に義輝の心は揺れ動いている。義輝としてはここで華々しく死ぬのも良いが、本音としては苦しめられてきた三好家を滅ぼし、妻子や家臣たちの仇を討ちたいという気持ちがある。それを光秀は知っていた。


「さらには越後の上杉様も、公方様の為に兵を動かされましょう」


 これがとどめの一撃となった。もちろん光秀は越後国主・上杉輝虎のことなんて全く知らない。知っているのは義輝の要請に応え、五〇〇〇もの兵と共に上洛したということだけだ。しかし、そんな大名は全国の何処にもおらず、義輝が越後上杉を頼りとしていることは簡単に想像できた。


 そのことを指摘された義輝も、胸中では“輝虎ならばあるいは…”という想いがないわけではない。


「………分かった。余は越前へ移る」


 ようやく義輝が越前への動座に同意する。しかし。義輝には一つ心配の種があった。


「元綱。そなたも余と参れ」


 朽木弥五郎元綱。この朽木谷一帯を治める領主であり、幕府奉公衆の一員である。既に奉公衆は瓦解しており、生きている者は僅かである。元綱はまだ十六であり、死なせたくなかった。


「いえ、公方様の御供をしたいところですが、朽木谷は我らの本貫にございます。当主たる私が離れる訳には参りませぬ」

「ならぬ!ならぬぞ!そなたが動かねば、余も動かぬ!」


 これ以上、家臣を失いたくない義輝は、是が非でも元綱を連れて行くつもりだった。そこへまたしても光秀が助言する。


「元綱殿。我らはこれより公方様に伴って越前へ落ちまする。まもなくこの地には三好勢が押し寄せて参りますが、いきなり攻撃を仕掛けるような真似はしないでしょう。降伏の素振りを見せ、半日だけ持ち堪えて頂きたい」

「半日?それで良いのか?」

「はい。半日たったところで、本当に降伏して下さって構いませぬ」

「しかし、奴らは公方様の居場所を聞き出そうとするのでは?」

「その時は正直に御答えになって下さい。越前におると」

「答えて良いのか?」

「ええ。そうすればこの地を追われることも命を取られることもありますまい。どうせ三好が公方様の居場所知ったところで、何も出来ませぬ」


 光秀の言う通りだった。越前朝倉は二万の兵を抱える。京まで派兵するとなれば全軍を出すことは適わないが、越前国内で戦となれば嫌でも全軍を出す。しかも三好家が越前を攻めれば、後方を浅井家に衝かれることになり敗北は必至。その上で勝つには朝倉・浅井両方に備えるだけの兵力を差し向けるしかない。しかしただでさえ周辺国に敵を抱え、本国・阿波と海を隔てている三好家にそれだけの軍勢を越前へ送ることは不可能だった。


「見事じゃ!明智!」


 光秀の見事な策に義輝は素直に感動を覚えた。自らの胸中を図り、それらを解決する策だったからだ。


「兵部。各地に散らばっておる者どもらに余が越前へおることを伝えい。越前にて再起を図るぞ!」

「はっ!承知!」


 光秀の策で立ち直った義輝の言葉で全員が外に出る。己の役目を忠実に果たすために。


 こうして義輝ら一行はようやく辿り着いた朽木谷の地から越前に移ることになった。




【続く】

第二幕ですが、第三回です。(ややこしいですね)


義輝が越前へ移るのは史実の義昭に沿ってのことです。(若狭経由ではありませんが…)将軍でなかった義昭を受け入れたのですから、将軍たる義輝を受け入れないわけがない。そう思いました。まぁ本文中では光秀の独断ということになっていますが、史実でも動きを見せなかった義景のことです。こういう展開もありかと。


またいきなり義輝の許を去った塚原卜伝ですが、ネタバレしますが本編中ではもう登場しません。(年齢が年齢ですし)ただ時間と連載が進めば補完的に卜伝が主人公の外伝を書くかも知れませんが、あまり期待しないで下さい。(信綱の方はもう少し活躍します)


※追記

初投稿作品で使い方に慣れず、タイトルが分かりづらく(第三回なのに二幕とか)なっていたのを修正しました。

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