【関係】あらすじ・登場人物・参考文献まとめ
◆ あらすじ ◆
大嵐のあった翌日、中学生である伊月 晃は通常通り学校へ登校する。
中学につくと、そこにいたのは早期元服して天皇様にお仕えし、学校には滅多に来ない朝霞の姿だった。朝霞はその言動から、前世は源義経に因縁のあるのかもしれないと思っていたところ、彼の前世は壇ノ浦の戦で最後の最後まで義経を追いかけた武将・平教経であることが判明する。
そんな中学の授業中に何かを思い出そうとした際に急な頭痛に襲われ、早退すると、なんと昨日魔物を殲滅させたという眞城と出会う。真っ白な肌に、僕よりも低い身長。この特徴に何かを見出しそうになった際に、またしても誰かの記憶が流れ込んでくる。この記憶と眞城との会話により、眞城の前世が源義経、僕が平知盛だということが判明。それも……ものすごいことである。
だけど記憶が戻って来たばかりで今一つピンとこない僕には、どこか信じられない。……が、そこに魔物討伐に現れた朝霞とは、眞城への対応をめぐって少々争いが起きた。今世でも前世のように義経への思いが強い朝霞に対し、前世と今は切り離せと言う伊月。その諍いの中で、伊月は元服を果たすこととなる。
そしてそこへ現れた魔物を討伐する中で、自分の中に秘めた静かなる闘志に火がつくのも感じる伊月。結局、魔物は眞城と朝霞が成り行きで共に倒す、という結果に終わったが、伊月は、確かにそこに感じる何かがあった。
この戦いを見ていた秋宮は朝霞に「前世と今と自分が納得できるようになったら、平教経が佩刀したとされる【友成】を返す」と告げて、また消えてしまった。
眞城も前世の記憶と現在の身の振り方に、少々思う所はあるようですが……? この先は【現在・転】に続いていきます。
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◆ 登場人物 ◆
・伊月 晃
備後国南中学校に通う二年生。十四歳。
前世の記憶は平氏の軍を指揮したとされる『平知盛』のものだという。朝霞を仲裁するために元服した。刀はまだ拝受していない。
・村上
備後国南中学校に通う二年生。十四歳。
伊月 晃の友人。
・秋宮 伊織
白い衣に赤い袴を召した、中学生くらいにも見える不思議な少年。
後ろで長く結った黒髪に、前髪はパツンと切りそろえられており、サイドは耳の中程の高さでやや斜めに整えられている。赤い八重菊結びに房のついた耳飾りをつけており、右には太陽、左には月の石がついているよう。切れ長ではっきりとした双眸の目尻上側に朱の化粧のようなものが施されている。
『【凪】』などといった不思議な力を使う(ように見えるが、詳細は不明)。
・朝霞
早々に元服してしまった数少ない人の一人で、二年生になってから天皇様に仕えているために学校には殆ど来ない。
切れ長の目にふとめの眉毛が印象的で、短く硬そうな髪はツンツンとしている。背も体格も良い筋肉質体型。
少々強火なところがある。前世の記憶は、猛将・平教経。
・眞城
色白で背の低い。さらさらとした短い黒髪に、ぱっちりとした大きな目と形の良い凛々しい眉は美少年然とした雰囲気を醸し出しており、義経の特徴と似通った部分もあるとか、ないとか。
腰には三尺弱もの刀を佩刀しており、その他に短刀を持つ。
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◆ 参考文献 ◆ ※著者敬称略
追加分のみ記載していきます。
・平家物語(原文・日本語訳: 市古 貞次)
・義経記(原文・日本語訳:高木 卓)
・義経記(義経と弁慶他)
次章【現在・転】からの記憶部分は、室町時代に書かれた軍記物語『義経記』を基盤に再現していますので、史実とは異なる場合があります。何卒ご了承ください。
この後もぜひお楽しみいただけましたら幸いです!今後とも、何卒よろしくお願いいたします❀
ここまで本作をお読みくださり、誠にありがとうございます。平安時代と現在が交差する不思議な世界ですが、次章『第一章・転『過去と今』もぜひお楽しみいただけましたら幸いです。
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今後とも、何卒よろしくお願いいたします。




