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異世界チートハーレム無双~クラス転移で1人だけ逸れた僕はチートスキル持ち。どんどん恋人が増えてハーレム王になったのでウハウハハーレムライフをエンジョイする。ついでに歌って踊って戦うアイドル目指します~  作者: ランマ
第1章 嵐の王、ワイルドハント~白山羊と黒山羊~

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EP.18 嵐の王《ワイルドハント》製造計画書

 その後もいくつもの盗賊の根城を潰して回った。

 どの盗賊も救いようの無いグズばかりだった。

 治安悪くない?

 盗賊多すぎる気がするんだけど。

 こんなもんなのかな?


「みんなは大丈夫?」


 かなりハイペースで行ってるし、肉体的にも精神的にも辛くないだろうか。

 とくに精神面はちゃんと見ておかないと。

 かなり胸糞の悪い光景もあったし。


「はい、大丈夫です」

「おう。教団にいた頃じゃもっと胸糞ワリィ奴とか見てきてるしな」

「そ、そんな過保護にならなくても大丈夫ですよぉ」


 ああ、まあそうか。

 よくよく考えれば教団って人類の敵だもんね。

 そういう事への耐性がつくような教育はされてきてるか。

 ちょっと過保護過ぎたかな。


 そして6つ目の根城を潰し終わった時のことだ。

 探索をしていると、ある違和感に気づいた。


「うーん……」

「どうかしたのか? ライの姉御」

「いや、何か違和感があるんだよね、この洞穴」


 この辺りかな?

 空気の流れが変な気がする。

 それに、魔力を薄っすら感じるような感じないような。


「解析してみよう」


 指輪に魔力を流す。

 刻印を励起し、周辺に解析をかけた。

 その瞬間、膨大な情報量が頭に流れ込んでくる。


「っ!」


 あー、不味い。

 やり過ぎた。

 細かいところまで解析し過ぎて岩とかの成分とかまで調べちゃってる。

 この指輪、特定のモノを解析するならともかく、手当たり次第に調べるには向いてないね。

 まあ、元々僕のスキルのストック能力に合わせて魔術やスキルを解析するためのものだから、仕方ないと言えば仕方ないのだけど。


 とはいえ他に使えそうな魔術はまだ習得してないし、これを使うしかない。

 唯一使えそうな『探知(サーチ)』は広範囲を調べるのには向いてるけど、探知されるのは生命メインだからね。

 もちろん無機物も分かるから地形とか調べれるけど、生命探知程の精度ではないから隠されてるのを見つけれるのは難しいだろう。


「でも、見つけた」


 岩壁に手を翳し、振り払うように動かす。

 すると、岩壁から巨大な鋼鉄の扉が現れた。

 扉には複雑な魔法陣が刻まれている。

 魔術式の効果は隠蔽と施錠。

 元々指輪が優秀だったのと、指輪に流した魔力量が莫大だったお陰で『解析』が一時的に強化されていたから判明したけど、なかなかに高度な隠蔽術式みたいだ。


「す、凄いですぅ。全く分からなかったですぅ」

「魔術で隠してやがったのか」

「でも開けるのは無理かな。無理矢理開けようとしたら自爆術式が起動して洞穴ごと木端微塵になるらしいし」


 鍵穴というか、パスワード的なのは時間経過で変化するらしいからイザベラ達も流石に知らないだろうし。


「私なら、開けれます」


 イザベラが前に出た。

 瞬間、空気が揺らぐ。

 禍々しい紫の、可視化された魔力が彼女の体から噴き出る。

 それは複数本の触手を模り、魔法陣へと伸びた。

 彼女は触手を手繰り魔法陣を糸のように、一本一本解いていく。


 なるほど?

 マスターキー、というわけでもなさそうだ。

 魔術を、というより魔に属するもの全般を操る力のようだ。

 出力自体はまだ低いようだけど、教団の一員だったから教団の魔術式であれば高度なものでも解除できるのか。


「それが魔神の巫女としての力なんだね」

「はい。その……気持ち悪いですよね」

「っ! イザベラ!」

「イザベラ様!」


 あー、そっか。

 邪神の力だからコンプレックスになってるのか。

 魔神の巫女だから信仰心はあるが、それと同時に世界に仇名す邪神のことを嫌っている、ってところだろう。


「うーん、僕は別に悍ましいとかは感じないかなぁ」

「え?」


 だって使い手が優しいもん。

 なんなら厨二病っぽくてカッコいいと思ってるし。


「大事なのはどんな力かじゃない。どう使うかだよ」

「どう……使うか」


 その点イザベラは立派だね。

 自分の力を善い事に使おうとしている。

 その力を悍ましいと忌み嫌いながらも、誰かを助ける為なら躊躇いなく使えるその精神性は賞賛に値するだろう。

 というか見た目で行ったら僕の槍もどっこいどっこいじゃん。


 そんなやり取りをしているうちに、魔法陣が完全に紐解ける。

 すると、扉が音を立てて動き、自動で開いた。


「わお、SFチックかぁ……」


 そこには長い廊下が続いていた。

 壁も、床も、天井も、漆黒の未知の素材で出来ており、何かエネルギーが通っているのか、紫色に光るラインが何本も刻まれている。

 そして廊下の壁には電源の入っていないモニターが並べられていた。


 廊下を進み、機械的なゲートをくぐると、そこには研究所のような部屋があった。

 培養槽のようなものがいくつも設置されており、中心には雑多な書類が放置された円卓が置かれている。

 奥の壁には亀裂の入った空っぽの巨大な培養槽が設置されていた。

 中から漏れ出た液体が辺りを濡らしている。


 解析したところ、栄養の代わりに魔力をふんだんに含んだ培養液らしい。

 限りなく蒸発しにくい液体だそうだ。

 つまり濡れているからと言って、これが割れたのが最近だとは限らない。


「これは……」


 円卓の上に置かれた書類の中でも、特に分厚い紙の束を見た。

 この世界じゃ珍しい植物紙……しかも元の世界と遜色ないレベルの品質だ。

 羊皮紙ならともかく、この品質の植物紙をこれだけ用意できるなんて、かなり資金力があるんだね。


「『嵐の王(ワイルドハント)製造計画書』……だって」

嵐の王(ワイルドハント)?」


 ペラペラと紙を捲り、流し読みする。

 そこに記されていた情報は、驚きのものだった。


「どうやら人工的に魔王を作ろうとしてたみたいだね」

「魔王!?」

「そんなことできんのか!?」

「うん。対となる魔王も作ることで2匹で1匹の魔王にして安定させて制御しようって計画だったらしいよ」


 陰陽思想を取り入れてるのかな?

 ふむふむ、なるほど……。

 中々興味深い。

 これアリスが居たら絶対読みたがっただろうなー。

 細かい所は知識が足りなくてよく分かんないけど、魔王を作るだけあって、かなり高度な技術が使われている。


「もう1つありますよ?」

「この資料は……随分ボロボロだね。えーっと何々? 異世界の神の力を利用する? 見立て? 千の仔山羊……豊穣の女神……森の黒山羊……朧げなる……蠢く霧……? これ以上は文字が掠れて読み取れない。何か知ってる?」

「いえ、ただ、教団幹部に異世界の神と交信したと言われる者はいました。『狂遊の道化師(クレイジー・ピエロ)』のクラウンと言います」


 ピエロ……ピエロかぁ。

 確かアリス達が遭遇した教団幹部もピエロだったよね。

 同一人物かな。


 異世界ってことは僕の世界のことだろうか。

 千の仔山羊に森の黒山羊……。

 そういえばクトゥルフ神話にそんなのいなかったっけ。

 確か……シュブ=ニグラス?

 クトゥルフ神話はあんまり詳しくないんだよね。

 読んでたラノベの能力名に出てきてサラっと調べただけだし。


 いや、クトゥルフ神話と言えば、僕の槍のスキルの『這い寄る無貌の邪神(ニャルラトホテップ)』もそうだったよね。

 ニャルラトホテプ、千の化身を持つ邪神、だったっけ。

 ならマサムネさんが聞いた冒涜的な声ってもしかしてニャルラトホテプの声?

 もしかしてこの世界にいるの?

 あれ……?

 でもこの槍を持った時、僕は既視感を感じたんだよね?

 僕に邪神の知り合いなんていない筈だけど……。

 何か、僕は何か大切なことを──


 その瞬間、思考にノイズが走る。

 まるで霧がかかったように思考がはっきりしない。


「ライの姉御?」

「だ、大丈夫ですかぁ?」

「ああ、ごめん。ちょっとぼーっとしてた」


 あれ?

 さっき何考えてたんだっけ。

 まあいいか。

 多分大したことじゃないだろう。

 そんなことより。


「この拠点、もう放棄されてるっぽいね」


 誰もいないし。

 この計画書は多分、読まれても問題ないのだろう。

 計画が変わったか、失敗したか。

 それとも、とっくに成功していてバレても問題なくなったか。


「とりあえず帰ろうか。ここはもうこれ以上の情報はなさそうだし。関係者捕まえて情報吐き出させれたら手っ取り早いんだけどねー。アイツら捕まえても死んじゃうんだよねー。捕まえたらすぐ死ぬから呪いを解呪するのが間に合わないし」

「あー、あの呪いか」

「あっ、あれだったら私が解除できます。ただ、一度触らないといけないので……」

「ホントに? それなら今度教団に襲われた時はお願いね」


 戦闘しながらタッチすればいいのか。

 うーん、君たちCランクでしょ?

 暗殺者相手だと厳しいかなー。

 少なくとも僕の首を掻っ切った奴は無理だ。

 あの雑魚たちなら何とかなるかも知れないけど、それだと大した情報握ってないだろうし。

 あれ捨て駒でしょ?

 僕に暗殺者を大したことがないと思わせて油断させるための。

 僕もすっかり騙されて慢心してたよ。


「これは君たちを鍛えた方が早いかな」


 イザベラが触れれるように僕が誘導するってのも出来ないわけじゃない。

 でもそれだと少しでも調整をミスると死んでしまうからかなり大変だ。

 気絶させたらすぐに死んでたから、呪いの発動基準はかなり緩いのだろうし。


 うん、そうしよう。

 とりあえず、僕と同じBランクにまでは上がってもらう。

 最初の一撃はBランクでも対処は厳しいけど、回避して直接戦闘にさえ持ち込んでしまえば、何とか触ることが出来るだろうから。


 僕はハーレン達より力も知識も遥かに劣る。

 だけど『偉大なる勝利の女神(ニケ)』によるバフの中には成長力へのバフもあるし、『恐るべき魔性の小悪魔(マタ・ハリ)』の調教系の効果72倍による教導補正もある。

 それらを合わせれば、まあ、一週間もあればBランクには行けるだろう。

 これが完全初心者ならともかく、教団としてある程度鍛えられてるみたいだしね。


「帰ったら早速やろうか。うん、安心するといい。僕は優しいからね。しっかりと鍛えてあげるよ」


 スパルタトレーニングのお時間だ。

【真名】破壊神の三叉戟(トリシューラ)

【武器種】神槍

【能力】

神滅するは戦闘女神(ドゥルガー)

*装備者に複腕が生え自身の並行体を生成する。

*神性、魔性への特効を得る。

*水属性への特効を得る。

*獣への特効を得る。

*男性への特効を得る。

*装備者の怒りに応じて強化する。

*血を吸収し装備者を治癒する。

*光属性付与。

【説明】

インドにおける破壊と再生司る最高神シヴァが携えた三叉槍。

神妃たるドゥルガー、そしてそこから生まれたカーリーの力が宿っている。

それは怒りより生まれ出ずれ、神も魔も鏖殺せしめ、星をも砕き、遍く全てを破壊し尽くすと云う。

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