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異世界チートハーレム無双~クラス転移で1人だけ逸れた僕はチートスキル持ち。どんどん恋人が増えてハーレム王になったのでウハウハハーレムライフをエンジョイする。ついでに歌って踊って戦うアイドル目指します~  作者: ランマ
第1章 嵐の王、ワイルドハント~白山羊と黒山羊~

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EP.15 幼馴染はざまぁの対象なんかじゃない!

 僕は今日も今日とて依頼に勤しんでいた。

 薬草採取、迷子の猫探し、失せ物探し、排水路清掃etc.

 あまり受注されにくい塩漬け依頼や恒常依頼を優先的にこなしていた。

 報酬は美味しくないけど、困ってる人がいるからね。


 特に猫探し──というよりペット全般だけど──は僕以上の適任はいないと自負している。

 獣人にだって負ける気はしない。


 そんな僕は今迷子の猫探しをしている。

 猫の名前はポンズ。

 雌の白猫らしい。


ポンズちゃんが(ニャアニャア、)どこにいるか(ニャンニャン)分かるかな?(ニャア)


 僕は四つん這いになり、野良猫に話しかけた。

 僕は猫の……というより動物と会話できる。

 もちろん正確には何言ってるか分からないけど、ある程度のニュアンスは読み取れるのだ。

 動物側が僕の言ってることどうやって理解してるかは知らないけど。

 なんとなく雰囲気でニャアニャア言ってるだけなんだけどなぁ。


そうそう、(ニャンニャン、)真っ白な子(ニャアン)


 何匹かの猫に聞いて回り、ようやくポンズちゃんの所在を知っている猫に出会えた。

 その猫に着いて行き、屋根を伝っていく。

 そうして出会ったポンズちゃんに話を聞いてみることにした。


ポンズちゃん、(ニャアン)どうしてお家を(ニャン)出て行ったのか(ニャア)教えてくれるかな?(ニャンニャン)

「ニャアン。ニャアニャアニャァン」

「なるほど?」


 最近、大好きな飼い主が辛そうな顔をしてるからどうにか出来ないか色んな猫に情報を聞いて回ってたのね。

 ポンズちゃんは依頼主の息子さんによく懐いているらしいし、多分その子のことだろう。

 辛そうな顔……か。

 うーん、僕の恋愛センサーが失恋の匂いを感知してるぞー。

 お節介焼きに行くかぁ。


「ニャア」


 ポンズちゃんはついて来い、とでも言うように屋根を伝いどこかへ歩いていく。

 僕はそれに着いて行くことにした。


「ん?」


 少し歩くと、遠くから言い争うような声がしてきた。


「なんで! 私はゆーくんのことが好きなのに! 両想いなんでしょ!?」

「そうだよ! 僕だって君の事が大好きだ! でも僕なんかじゃダメなんだ! ごめん!」

「待ってよゆーくん!」


 その言葉を聞いた瞬間、フラッシュ

 はっはーんなるほどねー。

 大方、卑屈な少年が劣等感に負けて幼馴染から距離を取ろうとしてるってとこだろう。

 しかも両想いと見た。

 ならば僕がすべきことは決まっている。


「クソボケがぁー!」


 少年の目を覚まさせるにドロップキックをかますことだ。


「ちょっ!? ゆーくん大丈夫!?」


 少女は蹴とばされた少年を受け止めそのままお姫様抱っこした。


「なんなんですか貴女!」

「ニャーニャー」

「ってポンズ!?」

「僕はライ。そこの少年のお父さんから依頼を受けて迷子のポンズちゃん探しをしてたんだ」

「そうだったんですね……」

「いやごめんね? 君の愛しの幼馴染くんを蹴ったりして。人の恋路に手を出すのもどうかと思ったけど、これは流石にね」


 見覚えのある光景。

 聞き覚えのあるセリフ。

 忘れられないシチュエーション。

 今の僕が出来上がったきっかけに酷似している。


「君は今その子に告白した。でも釣り合わないから──それも君じゃなくてその子が劣ってるから──なんて理由で断られた、違うかい?」

「違いませんけど……」

「僕も同じようなことがあってね。既視感を感じて手を出すことにしたんだ」

「手じゃなくて脚出てたけど?」

「なんで僕を蹴る必要が……?」


 それに関してはホントにごめん。


「それはね。昔の僕に似てたから自己嫌悪で蹴ってしまったんだ。本当にごめんね?」

「貴方って確か小鬼之王(ゴブリンキング)を討伐したって今話題のアイドルじゃないですか。僕に似てるってそんなわけ……」


 お、僕のこと知ってるんだ。

 もうちょっとした有名人だね。


「僕も昔はね、君みたいに卑屈で自己評価が低くて劣等感を感じて幼馴染から距離を取ろうとしてたんだ」

「……そうなんですか? 自分は天才で愛されるのは当然って雰囲気だしてますけど」


 おお、言うね君。

 中々辛辣じゃない?

 まあ、愛しの幼馴染くんにドロップキックした人間に対する態度としては正解か。


「まあそうなんだよ。幼馴染ちゃんは──」

「エミリーです」

「エミリーちゃんはゆーくん? の事が大好きだろう?」

「当然です! 私はゆーくんが大大大大大好きです!」

「だ、そうだよ? ゆーくん? いやぁ、愛されてるねー」


 そう言うとゆーくんは顔を真っ赤にして慌てる。


「で、でも! 僕なんかじゃエミリーに釣り合わないし……」

「釣り合う釣り合わないとか正直どうでもいいんだよ」

「えっ?」

「うん、だって一番大事なのは本人の気持ちだからね」


 スペックだの立場だのは本当に愛し合ってるならなんとかなる。

 立場に関しては大変かもしれないけど、最悪駆け落ちという手段もあるし。

 片想いで振られるなら兎も角、両想いなのにそんなしょうもない理由で悲恋に終わるなんて悲し過ぎるでしょ。


「僕の幼馴染も天才超絶美少女で、ずっと劣等感を感じてたんだ。オマケに僕の場合家庭環境が最悪だったからね。僕家族と血が繋がってないし。なんなら本来なら家族から嫌われて然るべき立場の人間だし」

「重っ」


 悪いのは全てあのボケカスクズクソ親父だ。

 社会的に抹殺してやったけどそれでもまだ怒りが収まらない。

 浮気相手の子を自分の妻に押し付けて消えるか普通?

 どういう精神してるんだ。

 偶然浮気相手と幸せそうに暮らしてるのを見かけた時は思わず手が出そうになった。

 というかデート中じゃなかったら多分手を出してた。

 向こう?

 僕に気づくわけないじゃん。

 僕が1歳の時の話だもん。


「まあそんなわけで2人の幼馴染に告白された時、釣り合わないから無理だって断って逃げた」


 あの時くらいだね、僕が馴染を泣かせたのは。

 星歌は……目からハイライト消えて怖くなってた。

 僕に自信がなかったせいで、2人を悲しませてしまった。


「それで、どうなったんですか?」

「ブチギレられた」


 馴染はひとしきり泣きじゃくった後ブチギレて星歌と一緒に僕の部屋まで凸って来た。

 ドアに鍵かけてたのに問答無用で破壊されたよ。

 いや確かに馴染の力ならどんなセキュリティも意味はないんだけどさ。

 だからって普通は壊して中に入ろうなんて思わないのよ。

 馴染のは怪力にはあの時は流石に


「怒鳴られて、説教されて、そのまま2人の恋人にさせられたよ」

「押しが強かったんですね」


 絶対に逃さない、なんて宣言までされちゃった。

 まあどちらにせよ、僕の知らない内に星歌に外堀埋められてたから付き合うことは確定事項だったっぽいんだけど。


「そして原因の卑屈さ、自己評価の低さを治す為に幼馴染2人による洗脳教育を受けて今の僕が出来上がったってわけさ」

「つまり私もゆーくんを?」

「エミリー?」

「確かに自分色に染めるのは……いやでも今のゆーくんも好きだし……」

「エミリー!?」

「新しい自分に生まれ変わるんだよ。なに、別人みたいになったって君の本質は変わらない。エミリーちゃんが大好きな──」

「違います大大大大大好きです」


 エミリーちゃんは食い気味にそう言った。


「そうだね。どれだけ魔改造しても、エミリーちゃんの大大大大大好きなゆーくんであることには変わりないよ」


 だから遠慮なく調教するといい。


「分かりました! 私、ゆーくんを自分色に染めてみます!」

「ねぇ僕これからどうなっちゃうの!?」

「その意気だよ! 頑張ってね!」


 ゆーくんもね。


「ねぇ! ねぇってば!」

「絶対逃がしちゃダメだからね! もう押し倒して既成事実作ってもいいから」


 既成事実作ってしまえば大抵なんとかなるんだから。

 逆レされた僕が言うんだから間違いない。


「はい! ありがとうございます!」

「あ、そうだこれあげる。ゆーくん、エミリーちゃんを守ってあげるんだよ?」


 一振りの短刀を手渡した。

 これは僕が『創造者(クリエイター)』の性質付与を利用して鍛ったものだ。

 刀身には『槍使い(ランサー)』の性質付与によるルーン文字の刻印と、『魔術師(ウィザード)』の性質付与による効果付与(エンチャント)を施している。

 マサムネが鍛つ武器には到底敵わないけど、それでもそこらの武器を上回る出来栄えだと自負している。

 あれ以来マサムネに時折鍛冶を教えてもらうことになった。

 超一流は無理だけど一流にはなれる程度の才能はあるとお墨付きだからね。

 まあそれはどの分野にも言えることだけど。

 どの分野でも一流になれる奴が卑屈で自己評価低いとか傍から見たら嫌味にしか聞こえないよね。

 本当に星歌たちに矯正してもらってよかったよ。


「えっと、ありがとうございます」

「魔力の流し方は分かるかい?」

「はい、それくらいは」

「なら問題ないね」


 これがあれば子供でも豚鬼族(オーク)程度なら殺せるだろう。

 流石に大鬼族(オーガ)レベルは本職じゃないと無理だろうけど。


「まあすぐには無理だと思うけど、魔力操作が出来るようになれば火属性、雷属性、光属性の付与も出来るようになるし、魔力解放で必殺技的なの撃てるから」


 まあ、属性付与だけなら二節級(ツーステップ)、魔力解放なら三節級(スリーステップ)の魔術を使えるだけの魔力操作技術があれば使えるかな。


「それと、これと、これと、これもだね」


 ゆーくんに3種類の液体が入った瓶を渡した。


「順番に、青色が『中位回復薬(アークポーション)』、紫色が『魔力回復薬(マナポーション)』、黄色が『体力回復薬(スタミナポーション)』だよ」


 そしてこっそりエミリーちゃんに緑色の液体の入った瓶とピンク色の液体の入った瓶を渡した。


「緑が『精力回復薬(エナジーポーション)』でピンクが媚薬だから。媚薬の方はなんでもいいから飲み物で薄めて飲ませてね。ホントにヤバいから」


 試しに作ってみたら想像以上にヤバいの出来ちゃったんだよね。

 というか渡したものでさえ既にかなり薄めた状態のものだし。

 最初は感度3000倍とかそのレベルのとんでもない代物だったんだよ。


「本当にありがとうございます」

「いいのいいの。ドロップキックのお詫びも兼ねてるんだから。2人とも応援してるから、頑張ってね」

「「はい!」」


 よし、それじゃあ無事に依頼達成ってことで。

 ポンズちゃんは2人が連れて帰ってくれるらしいから僕はギルドに報告に行くことにしよう。

【真名】織田(オタ)明人(アキト)

天職(クラス)交易家(トレーダー)

【性別】男性

【身長/体重】161cm/68kg

【属性】混沌・善

【特技】小説執筆、交渉、言いくるめ、

【趣味】推し活、株売買

【好きなもの】ラブコメ、オタ活

【嫌いなもの】性癖の押し付け、悲恋

【苦手なもの】すれ違い、かけ違い

【備考】

オタクらしいが清潔感のある織田暮愛の双子の兄。

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