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第4話 レ【Re:】 後編

特になし

清隆(次の質問で決めるだと?バカな...たった一つの質問だけで、正解を手繰り寄せる?ふざけるなよ。そもそも、勝負を受けた時点であなたの敗北は決定したも同然だった。それがどうだ、なぜ、あんなにも自信がある?正解を引き寄せる策でもあるというのか?)


ホームズ「清隆...質問だ。YESかNOかで答えてほしい。君は、空白の100年で滅んだ巨大な王国の名を『エルドラ(エルドラード)』だと思っている?」


清隆「!!!」


清隆の顔が徐々に青白くなっていく、その表情はどこか引きつっていた。


ホームズ「その反応でだいたいの察しは着いたよ。でも、あれだな。本物の綾小路なら、今の質問でも顔色一つ変えなかっただろうね。やはり、君は本物には程遠いよ...それは無論...私にも言えることだがね。」


ワトソン「ちょっと待ってくれホームズ。なぜ今の質問で答えにたどりつけるというんだ。申し訳ないが全くわからんよ...僕にはね」


ホームズ「ワトソン...たまには自分の頭で考えてみなさい。自身の思考と相手の思考...その差異を検証し比べることで、人は賢くなっていくんだよ。まぁ、今回はさすがに、この作者の出来レース感が半端じゃないから順を追って説明していくけどね。でも、忘れないでね...若かろうが年寄りだろうが、これは生きていくうえで必要な要素の一つでもある。観察することの重要性に気づいてほしい。けど、一番大事なのは経験することなんだけどね。百聞は一見にしかず、そして、百見は一験にしかず。覚えておくといいよ。」


ワトソン「このモードの君って意外と辛辣なんだね。」


ホームズ「そうかなぁ・・・まぁ、でもそうなのかもしれない。このモードはなんせ疲れるからね。ちゃっちゃと終わらせるとしよう。まず、この問題の答えにたどり着く前に、そもそもエルドラ(エルドラード)について説明しなくちゃいけないね。ワトソン...君も聞いたことくらいはあるだろうエルドラ(エルドラード)については。」


ワトソン「あぁ、知っているよ。エルドラについては、たしかWIKIでは、『南アメリカに伝わる黄金郷おうごんきょうにまつわる伝説である。転じて、黄金郷自体や理想郷を指す言葉としても使用される。大航海時代のヨーロッパ、特にスペイン人の間で広まり、新大陸進出の動機の一つとなった。』と解説されているね。エルドラードとはスペイン語で金箔をかぶせた人または、黄金の人を意味している。おそらくは、ゴールドロジャーの設定の元にもなっているのではないだろうかと予想している人もいるとかいないとか、空白の百年に関連している国に関しては、必ずといっていいほど黄金の要素が絡んでいるからね。空島しかりワノジパングしかりね。でも、この考察自体は、もう何年も前から、候補の一つに上がっていて新鮮身のある考察とは思えないけどね。」


ホームズ「そう、ワトソン...そこだよそこ。この考察自体は何年も前から有名であるのに、なぜかな・・・誰もその先について考察を始めようとしないんだ。まるで、見てはいけないものを見てしまったかのように。でもね...僕はこう思うんだ。その見てはいけないものに触れたくないのであれば、そもそもエルドラ(エルドラード)さえ取り上げてはいけない...と。そうでなければ、その考察動画を見た考察者はたどりついてしまう、その見てはいけないものにね。」


ワトソン「見てはいけないもの?」


ホームズ「これを読んでいる読者も、もうそろそろ察しがついてしまっているだろう。今回の問題の答えの鍵は、このエルドラードという言葉が囁かれ始めた大航海時代に活躍した”とある組織”が重要になってくる。」


ワトソン「ホームズ...それってまさか...」


ホームズ「そのまさかだよ...ワトソン。15世紀から17世紀にかけて、アメリカ大陸を侵略していった組織・・・その組織の名は、”コンキスタドール”...これがおそらく今回の答えだろうね。」


トキサメさんは、ほのかに笑みを浮かべながら、ホームズを観察していた。その様子はまだ、考察を聞いていたいように私には見えた。


ホームズ「このコンキスタドールについては、ユーチューブでもWIKIでも...そのどちらでも膨大な解説が記載されている。実際にこの作者もユーチューブの動画を見たが、ふわっとしか分からなかったのだが、私が興味を持った範囲でのみ説明していこうと思う。まず、このコンキスタードールは、1500年代から活躍している組織であり、ワンピースの暦で使われている海円歴の現代の年代と近しい点...そして、この組織のメンバーの構成員のほとんどが持っている...ある共通点...そこに興味を持ってしまった。」


ワトソン「共通点・・・?それは何なんだい?」


ホームズ「それはねワトソン。この組織の構成員のほとんどに”de”が含まれているんだよ。フリーメイソン以来の現象だよ...これは。でも、このdeの意味は接続詞的な意味合いしかもたれていなかったから、もしかしたら関係ないのかもしれない。それでだ清隆君...君は思い付いてしまったのだろう。このコンキスタドールの可能性に。」


清隆(なぜだ...なぜ読まれていく...エスパーかなにかかこいつは・・・)


ホームズ「私が初めて、この考察(ドレミの考察)に出会ったとき、その柔軟な発想に面白いとも思ったが、ひとつだけ違和感があった。あと5年たらずで終わらせる予定の漫画に、さらに、それだけの登場人物を増やすことが可能なのだろうか?黒ひげとの決着もつけなければならない最中で・・・と。おそらく君もそう考えたはずだ清隆君。だから、こそ...逆に考えた。レに当てはまる人物自体が、部下ではなく、作中のBOSSなのではないかと・・・」


清隆の顔がさらに青ざめていく。そして、この計画を企てていた頃の記憶が走馬灯のように蘇ってくる。


回想

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???「この作戦で行けば、恐らくはホームズにVIVAN:ゲームを申し込めるだろう。時雨君には私から依頼しておくとしよう。」


清隆「ありがとうございます。でも、何故協力を引き受けていただけたのでしょうか。彼は、あなたの親友の弟ですよ。」


???「ふっ、何故かって・・・それは私にもよくわからない。でも、もしかしたら見てみたいからなのかもしれない...嘗て、私やポワロでさえも敵わなかった伝説のVIVAN...その弟が彼に匹敵するほどの考察者になれるのだろうか...と、私的な興味で君に協力しているのかもしれない。だが、清隆君、君の計画は見事ではあるが、一つだけ実現不可能なものがある。」


清隆「そ...それは・・・?」


???「君がホームズに勝つことだよ。」

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ホームズ「もし、仮に...ドレミの考察のファソラシドのメンバーはおらず、ドレミだけで構築されているのであれば、レは真ん中に位置するものになる。もし、その条件に当てはまっているのであれば、真ん中に配置される人物は、そこで最も強い人物であることが多い。ドフラミンゴやミホークよりも強いと考えると、一番しっくりくるのは、イム様そのものがレに配置されるのが自然だと思ったわけだ。確信に近づいてきたのは、エッグヘッド編でのベガパンクの空白の100年に関するスピーチ・・・『巨大な戦いは、まだ...終わっておらんのだ』という発言。ここから、イム様は、おそらく世界征服を企んでいたであろうと推察できる。そして、それはジョイボーイによって一時的にくい止められはしたが、まだ、進行の機会を伺っている状態。つまりは、一度征服しようとしていた人物が、今再び、世界を支配しようとしている・・・これをどう表現するかを考えたとき、ぴったりな表現で当てはまるワードが存在する...それが・・・



               ()()()()()()()()()()()()()()()()


恐らく、これが君が考えたレの人物だろう。そうなんですよね?トキサメさん?」


時雨は胸ポケットからゆっくりと封筒を取り出し、その中に入っている紙を見た。


時雨「見事な推理でしたわ。ホームズ様。さすがは、彼の弟だけありましてね。どこか彼の面影を感じてしまいました。」


ホームズ「兄を知っているのですか?なら、今どこに兄さんがいるのかご存知なんですか。」


時雨「私と彼は、少し因縁がありましてね。でも、申し訳ありませんが、彼が今どこで何をしているのかは私にもわかりません。」


ホームズ「そうですか。それじゃ清隆君、VIVAN:ゲームの勝敗は決した。アイリーンを解放してもらえないかな。」


清隆「そうですね。勝敗は決した。僕の完敗です。時雨さん、彼女を解放してください。」


時雨「そうですわね。アイリーン様、今までのご無礼をお許しください。今回はあの方の命令でもありましたので。」


ホームズ「あの方・・・?」


突如として、清隆が身に着けていたペンダントがどす黒い光を放つ。それと同時にペンダントから声が聞こえて来た。」


???「やぁ、ホームズ君。見事な推理だったよ。そして、清隆君...残念ではあるが、当初の計画通り、負けたからには・・・わかっているね?」


清隆「はい、わかっています。」


ペンダントの輝きがさらに増し、清隆の全身を包み込むように徐々に黒い霧のようなものが侵食していく。


キュイーン・・・ホームズの頭の中に”あるビジョン”が流れ込んできた。その表情を窺うに、あまりいいものではなさそうであった。


ホームズ「うぅ・・・まずい」


そういったあとすぐにホームズは、高く飛び跳ねつつインバネスコートを空中で脱ぎ、襟を掴む。着地点である階段に対して、垂直に着地し、その反動を利用し、清隆のいる方向に向け思いっきり蹴り上げた。


ホームズ「被害がデカすぎる。」


すさまじい勢いで清隆の方に飛んでいくさまをワトソンは見ながらこう呟く。


ワトソン「やべぇ未来が見えたようだ・・・」


ホームズは、インバネスコートに考察色の覇気を纏わせていく。その威力のほどはコートからにじみ出ている黒閃から見ても明らかであっただろう。清隆は既に、黒い霧に全身を侵食されつくしており、どこか悲痛な叫びにも似たうめき声をあげていた。


清隆の眼前に差し迫ったとき、ホームズは叫んだ。


ホームズ「寒...がり」


清隆の眼前で、勢いよくコートを払う。それに伴って扇状に黒閃が散らばっていき、清隆を覆う黒い霧は、まるで祓われたかのように、消し飛ばされていった。


清隆の全身を纏っていた霧は綺麗に消え去り。傍から見ても安全な状態ではあったが、黒い霧の侵食が原因なのか、考察色の覇気をまともに浴びたのが原因か清隆は気を失いその場で倒れこんでしまった。


清隆の胸のペンダントは、ひび割れながらもかすかに黒い光が残っていた。


ホームズ「若い芽を摘んでどうするんですか?ジェームズさん・・・それに、これは僕と彼との勝負ですよ。貴方の出る幕じゃない。」


ジェームズ「ほぉ~これはこれは・・・嘗て察人兵器と畏れられた男の発言とは思えないね。随分と丸くなったものだ。」


ホームズ「若気の至りってやつですよ。あの時代の僕は・・・まぁかっこつけたかっただけなのかもしれませんが。それに、あなたほどじゃないですよ。VIVAN最恐の考察者と名高い...ジェームズ・T・モリア...さん」


ジェームズ「君とのディベートはまた今度の機会としよう。清隆君の件については、君の恩情に免じて不問とするよ。でもねホームズ君。私は常に平等でなければならないと思っている。君から大切なものを奪おうとするなら、彼もまた大切なものを奪われるリスクを背負うべきだと...私は思うがね。」


ホームズ「少なくともそれは、あなたが決めることじゃない。」


ジェームズ「君も彼と同じことを言うんだね。まぁいいさ。近いうちにまた会うこととなるだろう。それでは、また。」


そういうと、ペンダントは粉々に砕け散り・・・声が聞こえなくなった。


清隆の方を見ると、既にワトソンが診察を行っている最中であった。


ワトソン「ホームズ、すまないが私は清隆君を医務室まで連れて行くよ。医者として放っておくわけにもいくまい。見たところ、体に異常は見当たらないが万が一もある。あとは君に任せる。」


そう言って、ワトソンは清隆を抱え、医務室へと向かっていった。


しばらくすると、時雨さんの方から話かけてきた。


時雨「さすがは、シャーロックホームズの名をコードネームに選んだだけありましてね。その名は伊達ではないということなのでしょうね。私もこれにて失礼致します。縁があればまた、お会いすることもあるでしょう。」


ホームズ「待ってください時雨さん。あなたは本当は何歳なんですか?」


時雨「『a secret makes a woman woman』 ホームズさん、冗談でも女性に年齢を問うのは無粋ですわよ。でも、そうですわね・・・もし、あなたが私に勝つことができれば・・・そのときには答えて差し上げてもよろしいですわよ。それでは、ご機嫌よう。」


そう言って立ち去る彼女の後ろ姿には強キャラ感ただようオーラを纏っているように見えた。


これにて、完全に勝負の幕が下りたため、ホームズは額をトンと叩いてディテクティブモードを解除した。


ホームズ「ふぅー、やっと終わったぜ。書いても書いても終わりが見えないから、作者も怖くて怖くて仕方がなかったようだが、ようやく終わりの兆しが見えて来たみたいだ。で・・・君にしては随分と静かにしているが、このまま大人しくフェードアウト・・・というわけにはいかないのだろう?強欲の魔女...エルドナさん?」


エルドナ「久々に君の本気の推理を拝めて満足気味ではあるが、もう少しばかり君との会話を楽しんでおきたいと思う僕は少々強欲かな?」


そう言って、ホームズの傍までスッと近づいてきた。


エルドナ「さっそくで悪いんだが、僕は君がほしい。僕の傍にずっといてほしい・・・僕と・・・結婚してくれないかな。」


あまりの唐突な申し出に対し、ホームズは動揺していた。


ホームズ「はぁ!?ちょっと待ってくれ!いくらなんでもいきなりすぎる。」


エルドナ「いーや待たない。君こそもっとよく知るべきだ、考えても見てくれ君が持つ考察戻り・・・それは凄まじい権能だ、その真の有用さを君は理解できていない。自分の望む結果に至るまで幾度でも考察をやり直せる、それは考察者にとって究極の理想の体現だ。無論ボクは君に考察戻りを強要したりしない。君は君の望む結果のためにその力を使う。ボクもまた、君の望みを叶えるために存分に知恵を貸そう。その過程で生まれる様々な考察こそがボクの好奇心を満たすことに大いに貢献してくれることを期待する。ともに同じ問題に悩み•足掻き•答えを出す。ボク達はそのための最高の関係になれる。ボクは君の力を利用し君も僕を最善の考察のために利用してほしい。君を好ましく思って君の力になりたい乙女心は事実なんだ。都合のいい女として扱われるのも本望さ。望むなら君の慰みに僕の体を使ってくれて構わない。喜んで捧げるよ。君が進むための力を僕は言葉で与えよう。慰めも発破も愛でもいいあるいは憎悪でも、ボクは君に尽くす尽くせる。尽くす女の子は好きだろう?君には僕が必要なんだ、僕の好奇心はもはや君なしでは満たされない。君が誰かを救うために力を使うなら僕も救って欲しい。僕はボクの強欲を抑制できない。どんなことがあっても必ず僕は君を君の望む未来に連れていく絶対に絶対にだ!その先にひとつなぎの大秘宝(ワンピース)の解明がある。聖地に囚われた君の想い人も大切な人々も救い出せる。そのためにボクを奪って利用して好き放題にこの強欲を荒らして未来を掴みに行こう‼︎僕が君に望み、君に求め、そして代わりに差し出せるものはそれが全てだ。ボクは全てを・・・本当に全てを赤裸々に伝えた情熱的に、これは愛の誓いかもしれない。愛の誓いだ・・・そのボクの愛に君はどう応じる?答えてほしい。それもまたボクの好奇心を満たす答えの一つだからね。」


エルドナのあまりのプレッシャーにホームズは気圧されそうになるが、エルドナの容姿を見て、声を聴いて・・・重なっていくアイリーンの面影を感じて・・・彼女との思い出をぽろぽろと思い出していく。学生時代の...VIVANとしての彼女との思い出が・・・その累積が、徐々にホームズを気圧されまいと背中を押してくれる...そんな優しさにも似た感覚がホームズの全身を包んでいった。


ホームズ「俺は・・・この世のすべてなんかいらない...彼女とこれからも一緒に入られるのなら、それ以上のものは何もいらない。でもなエルドナ...俺にとっては、この世のすべてを手に入れるよりも...ずっと・・・ずっと大切なことなんだ。君がたとえ、容姿も仕草も声も...彼女と瓜二つだとしても...心だけは...真似できない・・・人は”こころ”だから。だから、エルドナ...君の手を取ることは俺にはできない...君のことも大切に思っている...だからこそ中途半端なことはしたくない。だって俺が...世界で一番愛しているのは彼女なのだから。」


エルドナは少しだけため息をつき、肩を下ろす。


エルドナ「どうも僕が入り込む隙間はないようだね。羨ましいよ・・・君に愛される彼女が。さぁ、見事振られてしまった僕も退散するとしよう。解除方法は・・・忘れてないだろうね...ホームズ君」


ホームズ「毎度思うけど...本当にあれ毎回やらなくちゃいけないのかい?」


エルドナ「君に振られた僕のささやかな抵抗だよ。恥ずかしいのなら、目を瞑っててあげようか?」


ホームズ「そうだな。それでお願いしたい。」


エルドナはホームズの要求通り、目を瞑りやや前上がりの姿勢をとった。ホームズはエルドナの両肩に手を置き、ゆっくりと顔に近づいていく。


エルドナ(仕方ないじゃないか。いつだって眠りの姫を目覚めさせるのは王子様のKISSと相場は決まっているのだから)


そう思いながら、エルドナはホームズとキスを交わし、アイリーンへと人格が切り替わっていく。


ホームズは、恥ずかしながらもゆっくりと目を開けると、ものすごい勢いで繰り出されるビンタを視界の右端で微かに捉えた。


アイリーン「キャー!!!」


アイリーンの悲鳴とともに、ホームズの頬にビンタが直撃し、ホームズは2~3mほど吹き飛ばされてしまう。


ホームズ「うぅ・・・やっぱりこうなるのね。」


アイリーン「えっ・・・あれ...ごめんなさい。目が覚めたらいきなり誰かにキスされてるんだもん。つい反射で手が出ちゃった。」


ホームズ「相変わらず、オメェのビンタは幽白の螢子を彷彿とさせるぜ。」


アイリーン「それで、VIVAN:ゲームは、無事やり過ごせたの?時雨ちゃんとのやりとりのすぐにエルドナちゃんと切り替わちゃったみたいで、気づいたら今ここなんだもん。さっぱりわからないわ。」


ホームズはアイリーンにこれまでの経緯を説明した。エルドナとのやり取りについては、適当にはぐらかしていた。


アイリーン「そぉ、ホームズ...勝ったのね。良かったは無事で・・・もう夕暮れ時ね。」


ホームズ「アイリーン...すまない。また君を巻き込んでしまった。」


アイリーン「それはいいのよ別に。今日は楽しかったはホームズ...久々にあなたに会って、御茶して、世間話して・・・本当に楽しかった。楽しい時は一瞬で過ぎ去ってしまうのね。苦しいときや暇なときはあんなにも長く感じるのに...」


そう呟くアイリーンの表情は、どこか寂しく儚げなように思えた。


ホームズ「don't think...feel・・・か」


そう小さく呟き、癪にさわるが妙に納得した気持ちになっていった。


アイリーン「えっ、なんか言った?」


ホームズ「いや、ただの独り言だよ。そうだアイリーン...今度見たい映画があるんだ。よかったら君も一緒にどうかな。ランチでも交えてさ。」


そうゆうとアイリーンは、少しステップしてホームズに背中を向けた。少しの間考える素振りをして・・・振り向きざまに言った。


アイリーン「はい、よろこんで。」


その表情は、大変よくできましたと花丸をつけてくれたような笑顔であった。そして、二人はお互いの手を掴み、幸せそうに帰路につくのであった。


                 第4話 レ【Re:】 後編 完




土曜日の夜から、ずっと書いていて寝落ちしました。ごめんなさい。書いても書いても終わらないんですよ。そして、さらに困ったのは、ラブストーリーを描くのが、私にはとても難しいことが、この第4話で分かるというね。それだけでも、この作品を書いた意義があるような気がしています。いよいよ、無駄に長い第4話も終わり、この作品の半分...もうちょっとあるか?くらいまでは終わりました。この第4話はハッピーエンドにどうしてもしたかったので、話を考えるのがきつかったです。この作品は、実を言うと、各話で話したい考察だけは予め決めていて、あとのストーリーは書きながら考えるという恐ろしい手法をとっています。一話と最終話だけは、さすがに練って考えてはいますが、それ以外は基本的に今の話が終わった後に次の話を考えています。一応今回も補足を少しだけ入れておくと、マイクロフトとポワロとジェームズは学生時代をともに過ごしており、3バカトリオと言われておりました。シャーロックと違い兄の方は性格は大人しくやんちゃでもないため、学校での生活は、物静かに本を読んでいる読書青年でした。しかし、3バカトリオの残りの問題児二人が問題を起こしまくり、いつもクロフトが止めに入りつつもついでに解決していくといった学園生活を送っております。ゆえに、その功績は二人のものとなり、片方は最強、もう片方は最恐と言われていくことになります。まぁ、それを差し引いてもあの二人もなかなか強いのですが・・・果たして私は描くのだろうか?というね。次回は申し訳ありませんが、1月26日に投稿予定です。理由は簡単...ドラクエ3をやりたいからです。そして、年末年始にかけては、youtubeにあらゆるジャンルの方々が動画投稿してくださるので、私はそれを楽しんでいるというね。書いてる場合なんかじゃねぇ。そんな感じです。次回のテーマは頂上決戦(決戦ではないかな?)にしようと考えています。遂にあの男の実力が・・・ということで、また、ご機嫌よう。

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