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社畜とお嬢様の異世界処世術  作者: 琉神しろり
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プロローグ

 「なんでこの書類がまだできてないんだ‼」

 静かなオフィスに怒号が響く。周りの社員は、またかとでも言いたげな顔でこちらを見ている。

 「すいません...明日までには何とか仕上げます...」

 弱々しく謝る。

 癪に障ったのか上司はさらに言葉を続ける。

 「お前はきっと今まで努力してこなかったんだろうな。こんな仕事できないやつがどうやって今まで生きてきたのか教えてくれよ。」

 穏便に済ませるため苦笑いをしつつやり過ごす。


 俺の名前は、神崎蒼かんざきそら

 やりたいことが見つからず、とりあえず入った職場で言い寄られていた女社員を助けたら目をつけられてしまい、怒られる日々を繰り返していた。

 結局書類を仕上げて、時計の針を見ると2時を過ぎていた。

 

 その時、けたたましいブレーキ音が聞こえ、視界が急に反転する。視界が赤く染まっていく。腹部に燃えるような痛さが襲う。ドクドクと流れる鮮血を見てもう助からないと悟る。


 俺は何がしたかったんだろう?


 どうなりたかったんだろう?


 俺が生きてきた意味は何だったのだろうか?


 あぁ、そういえば昔こんなこと言ってたな。


 ―「僕は悩んでいる生徒を助けるヒーローになりたい!」―


 いつからだっただろうか...こんなつまらない人間になってしまったのは。

 周りと比べ、劣等感を抱き、自分にはできないと最初からあきらめる情けない人間になったのは。

 みんな保身に回り、責任を擦り付け蹴落とす社会に心が折れてしまったのは。


 自虐的な笑みを浮かべつつ、薄れゆく意識の中で次の人生というものがあるとするのなら、もっとましな生き方したいなと思うのだった。


 

 




人生初めての小説なので、所々稚拙な文章だったりするかもしれませんが、意見がありましたら是非コメントしていただけるとありがたいです!!


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