設定集(第二部終了時点)
《これまでの主な登場人物》
※これまでのお話を読んでいない方は、ネタバレ注意です。
・フィオナ
このお話の主人公。
王立アレシウス魔法学院の一年生に所属する15歳、プラチナブロンドの髪に青い瞳を持つ美少女。
フィロマ王国の辺境にある村の出身。
貴族の子女が多い学院の中では数少ない平民。
学院の創立者である古の大魔導士アレシウスが、自らが生み出した『転生の秘術』によって生まれ変わった姿であり、彼の魂と記憶、そして類まれなる魔法の才能を引き継いでいる。
ただし、人格は今世の少女として形成されたものであり、ある程度は前世の影響があるものの別人と言っても差し支えない。
今世ではなるべく目立たぬよう魔法の実力を隠しているため、同級生たちからは『落ちこぼれ』と呼ばれている。
しかし、事件をきっかけにして彼女の真の実力を知る者も増えてきており、平穏な人生を過ごすという彼女の目標は既に破綻しかけているだろう。
・ウィルソン
フィロマ王国の第二王子にして王太子。
アレシウス魔法学院の二年生に所属する。
魔法と剣の双方に高い実力を示す魔法剣士。
眉目秀麗、成績優秀、品行方正で性格も悪くない好人物だが、ことフィオナか絡むと残念な人になる傾向がある。
フィオナに一目惚れして以来、彼女に対して幾度となく猛アプローチをかけている。
彼女が大魔導士の生まれ変わりと知ってからもそれは変わらず、次第に彼女も絆されはじめている……かもしれない。
・レフィーナ(レフィーナ=ミュラー)
アレシウス魔法学院の一年生に所属する、フィオナの同級生の少女。
フィロマ王国の公爵家令嬢であり、ウィルソンとは従兄妹の間柄。
大貴族の令嬢らしい立ち居振る舞い、美貌と教養を併せ持ち、魔法の実力も学院随一である。
気位は高いものの穏やかな性格で、身分の分け隔てなく学友たちと接するため、彼女を慕う者は多い。
早くからフィオナの実力に気付き、何とか彼女と友達になりたいと画策していたが、事件をきっかけにその願いは果たされた。
・メイシア
アレシウス魔法学院の一年生に所属する、フィオナの同級生の少女。
男爵家の令嬢であるが、貴族階級らしからぬ気さくな性格で、入学早々にフィオナとは意気投合して親友となった。
魔法は座学、実技ともに平凡な成績であるが、数学に関しては学年トップを誇る。
ウィルソンの度重なるアプローチに辟易としていたフィオナに同情していたが、段々と絆されつつある彼女を見て、二人の間を取り持つ方向にシフトした様子。
アレシウスの研究棟への訪問を機に、レフィーナともずいぶん仲良くなったようだ。
・フェルマン(フェルマン=グレイスリー)
王立アレシウス魔法学院の魔法実技の教師。
ウィルソンやレフィーナと同様に、早くからフィオナが実力を隠していることを見抜いていた。
かつては王国の魔法師団に所属し、『魔人』と称されるほどの魔道士だった。
・ジョシュア
フィロマ王国の第一王子。
ウィルソンの異母兄。
王立騎士学校に所属し、剣の腕前はトップクラス。
出会って早々にフィオナにプロポーズを敢行したのはウィルソンと同じである。彼らの父親もそうだったらしいので、どうやら血筋のようだ。
・キュリオス
かつて、アレシウスが親代わりとなって育てていた幼竜。
千年の時を経て絶大な力を持つ古竜となった。
アレシウスが付けた名は『キューちゃん』で、キュリオスは自分で名乗っている。
空気の読めない困った子。
・シルフィ&セルフィ
もともとはレフィーナの取り巻きだった貴族令嬢で、いつの間にか自然とフィオナと仲良くなっていた。
なにやら学院長との繋がりがあるようだが……
・ウィリアム
フィロマ王国国王。
ウィルソンとジョシュアの父親。
国王らしい威厳を持ちつつも物腰が柔らかく、初対面のフィオナに対しても好意的に接する。
ウィルソンやジョシュアが初対面でいきなりプロポーズを敢行するのは彼の血筋らしい。
・エリーセ
国王ウィリアムの正妃。
ウィルソンの母親。
王妃と言う立場ながら砕けた雰囲気でフィオナに接する。
婚約者のフリをしてるだけのフィオナに対して、本当に婚約してはどうか……と、乗り気になっている。
・リリーナ
フィロマ王国王女。
ウィルソンの実の妹。
本来は快活で明るい性格らしいのだが、フィオナの前では鳴りを潜めている。
ウィルソンとフィオナが仲良くすることを快く思っていないらしいが……
・マリア
フィロマ王国の現国王の母親、ウィルソンとレフィーナの祖母。
『呪い』によって床に臥せっていたが、フィオナたちの活躍により解除に成功、快復した。
穏やかな女性のようだが、やり手の政治家の顔を持ち長らく国政の場では恐れられていたらしい。
平民から王家に嫁いだ身であり、自身と似たような境遇のフィオナには好意的……とは、レフィーナの言である。
・アレクセイ
アレシウスが生み出した魔法生命体。
肉体はアレシウスの遺伝情報を元に創られ、彼が若かりし頃の姿に酷似しているという。
非常に真面目な性格で、誰に対しても丁寧な口調。
・ディーネ
アレシウスの高弟、大呪術師ディアナの人格を元に生み出された魔法生命体。
肉体を持たない精神のみの存在。
映像投射の魔法によってのみ姿を現す。
同じ魔法生命体のアレクセイよりも砕けた性格をしている。
・ケリュネイア
王立アレシウス魔法学院の学院長。
その素顔は仮面で隠された謎の女性。
魔力量に関しては自身にも匹敵するかもしれない……と、フィオナは感じた。
・ユリア(ユリア=ネヴァグ)
侯爵家令嬢。
レフィーナとは犬猿の仲らしい。
非常に真面目で融通の利かない性格らしく、身分による立場を重んじている。
それに加え、家としてウィルソンに婚約話を持ちかけていることもあって、フィオナに対してはあまり良くない感情を抱いている様子。
《大魔導士アレシウスの弟子たち》
・フィロマ
幼い頃に戦災で両親を亡くして孤児になったところ、自身の境遇と重ねて同情したアレシウスに拾われる。
弟子というよりは養子のような関係だった。
生来より優れた魔法の才能を持ち、アレシウスの指導によって師に匹敵するほどの実力を身につける。
しかし、戦乱の世を魔導の力で終わらせるという理想を抱き、反対する師と半ば喧嘩別れの形で袂を分かつ。
以後、彼は理想を同じくする同志たちとともに戦い抜き、ついには戦乱を平定。
フィロマ王国を建国し、初代国王となった。
・ディアナ
呪術研究の第一人者。
呪いで苦しむ人を救いたいという動機でその道に進んだ、優しい性格の人物だったらしい。
その一方で、師や他の弟子たちを実験台にするという、マッドサイエンティストな一面も。
研究に没頭するために、自分の研究室にみだりに入れないようにするため『試練』を用意する変人でもある。
・フォルティーア
神秘術師。
アレシウス晩年の弟子。
神秘術は魔法学の全盛期でもあまり研究が進んでいなかった分野であり、アレシウスの記憶を持つフィオナであっても詳しい事は知らない。
・ボルテス
機工術師。
機工術とは、魔法と機械を組み合わせたものであり、現代においては魔導工学、魔導具という形で受け継がれている。
呪術師ディアナとともに『呪法戦機アストラス』という傑作を創り出した。
・アルベルト
フィロマとともに、アレシウスの直系とも言える弟子。
フィロマが半ば喧嘩別れのような形で師アレシウスのもとを飛び出してしまったため、『ミュラー』の家名は彼が受け継いだ。
レフィーナの祖先にあたる。
《登場した魔法》
・炎弾
初級の炎系魔法。
元来の殺傷力は低いが、熟練者が使うと中級程度の威力は出せる。
・風針
初級の風魔法。
かろうじて攻撃魔法に分類される程度の威力。
・雷矢
初級の雷魔法。
威力は相手を痺れさせる程度だが、攻撃速度に優れ使い勝手が良い。
・水塊
初級の水魔法。
空気中の水分を凝集して水球を生み出す。
・探査波動
失伝魔法。
周囲に魔力の波動を放ち、生命体を感知する。
広範囲を探索するためには莫大な魔力が必要となる。
・回生光
中級の回復魔法。
回復系統の魔法は難易度が高く、使い手は非常に少ない。
・地精隆峰
失伝魔法。
錐のように地面を隆起させ敵を貫く、非常に強力な攻撃魔法。
・冷却
初級の冷気魔法。
・神光城壁
失伝魔法。
光の結界を張り、あらゆる攻撃を遮断する。
・風打刀
上級の風魔法。
真空と超高圧が入り混じる猛烈な突風を生み出す。
・轟雷
上級の雷魔法。
自然界で発生する雷に匹敵する威力を持つ。
発動プロセスも自然の雷と酷似してるため、屋内では使用できない。
・竜破魔砲
失伝魔法。
あらゆるものを消失させる『黒い光』を放つ強力無比な攻撃魔法。
劇中では、対極属性のドラゴンブレスと対消滅反応させることで大爆発を起こした。
・診解
微弱な魔力を被術者に流し、身体の状態を調べる魔法。
・火神烈破
炎の上級攻撃魔法。
対象の足元から渦を巻いて炎が立ち昇る。
・雷撃
中級の雷魔法。
魔物相手でも十分な殺傷力を持つ雷撃を放つ。
・移譲
他者に魔力を譲渡する魔法。
直接身体に触れる必要があり、触れる面積が広いほど効率が上がる。




