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勇者に告ぐ  作者: 鈴木チセ
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宿屋の主人は頭が痛い


ある日突然現れた勇者は代金も払わずにウチの宿屋に滞在することになった。この国の決まりで、勇者から宿代は取ってはいけないのだ。しかし、勇者の行動は度を越していた。他のお客様の部屋に昼も夜も関係なく入り込み、机を漁っていくのだ。貴重品だけは預かっているとはいえ、お客様も簡単なものは部屋の机の中にしまっている。どんな小さなものでも勇者は見逃さない。部屋に鍵をつければいいのだが、私の村にはその技術はない。部屋の中で閂をかけてもらうしか方法はないが、勇者が来るまではこの村にはそもそも閂さえあまりかけることはない。魔物は扉を開けることなどなかったし、泥棒も出ないからだ。勇者以外は。このままでは普通のお客様にまで迷惑がかかってしまう。一度王に嘆願すべきか。いや、できない。王も結局は勇者の都合のいいようにしか動かないのだから。


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