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勇者に告ぐ  作者: 鈴木チセ
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乱暴者の初恋は奪われる

俺の好きなあの子は勇者に恋をしているように見えた。あの男は彼女のプレゼントを売り払った上に、話すらまともに聞こうとしない。なんであの子はそんな男を好きになったのだろう。俺は確かに無神経かもしれない。でも、彼女にできることは全部やる。俺ならプレゼントを売り払わない。話なんて彼女が話すだけ聞き続ける。彼女の笑顔は素敵だ。彼女が笑えばどんな苦労も嘘みたいに消えて無くなるんだ。だが、あの男が彼女のためにしたことなんて一つもない。一度彼女にあの男がいないところで問い詰めたことがある。どこが好きなんだ、と。すると彼女は答えた。

「凛々しい目元、優しか微笑むその表情。逞しい腕、全部が好きよ。」

他にはないのか、と思った。それでも、彼女は同じことしか言わない。あの子は今は普通じゃない。俺が何とかしてやらなくては。勇者から彼女を救い出さなくては。あの子が幸せなら俺はそれでいいのだから。


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