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十字架のペドロ
ユンの招きで少林寺のアジトに行く事になった。
アジトは岩山の洞窟にあった。
洞窟の入口は山林に覆われていた。
洞窟の壁には少林武術の型が書かれていた。
「よく、いらしゃいました。李先生」
奥にいた1人が言った。
1人、風変わりな男がいた。キセルでタバコを吹かしている。
「この人はヤンさんです。将軍に兄を殺された人です。手裏剣の達人です」
「ヤンです。初めまして」ヤンは李達にあいさつするとロウソクに手裏剣を投げた。
ロウソクに手裏剣が刺さる。
「見事だ」李は感服した。
その頃、街に宣教師が現れた。
宣教師は将軍の邸宅の前で十字架を突き立てた。
「何だ貴様は」出て来た男を宣教師は撃ち殺した。
将軍が出て来た。
「何をする」
「俺を雇わないか」宣教師は言った。
「何だと」将軍は言った。
「少林寺の奴等を殺るんだろう。任せておけ」
「フム。よし、雇おう。名前は」と将軍は言った。
「十字架のペドロだ」宣教師は言った。