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少林大侠  作者: 東武瑛
1/9

仲間の死

明末清初

中国

福建省の浜辺

二人の男が縛られ座っている。

二人の脇には清の兵隊が立っている。

その様子を将軍が見ている。

「殺れ」将軍が言うと兵隊は蹴りを縛られた二人の男の脇腹に入れた。

「ウグッ」二人は血を吐いて死ぬ。

その様子を将軍は満足げに見て言った。

「これで少林寺の残党が減ったな。ワハハハハ」

「行くぞ」そう言って将軍達は去って行った。

李英風は浜辺を馬に乗り走っていた。

空は青く雲は白い。

やがて遠くに二人の遺体が見えた。

「遅かったか」李は呟き、苦い表情で二人の遺体を馬に乗せ走って行った。

圃田の街

日本人の剣士が歩いていた。

前から二人の中国人剣士が来る。

二人は日本人剣士に着付くと剣を抜いた。そして言った。

「日本人は国に帰れ」

日本人剣士は無視した。

すると二人は切りかかって来た。

一瞬、日本人剣士が抜刀すると二人は倒れた。

二人の血が地面に流れ出る。

日本人は歩き去った。



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