嘘日記と歌4
2017.7
やっぱ都内は電車が便利。
2017.7
今日も地下鉄、上にいるのか、まだ下にいるのか、わからなくなる。上にいると乗り継ぎが遠くてやる気も失せる。動線の早いのが地下だと勝手に思うことにした。
2017.7
今日は休み、体がギシギシして、痛い。
変な風邪かと疑いもしたけれど、寝たら夕方には治った。
2017.7
軍手が片方落ちているのは良く見る、外国人に道を尋ねられるのもよくある。だけど今日はハンカチを、3枚も拾い、駅員に届けた。女性のものだったので、少し不便したろうなと、思う。
2017.7
車での移動が続くと、右手だけ日焼けする。
左ハンドルを買う金は無いから仕方ない。
そもそも、金があっても要らない。
2017.7
楽な人、気楽な人、何も考えて無い人、考えてたら何もせず過ぎた人。考えが無いのにやるから迷惑な人。若いうちの苦労はわざわざ買わなくてもしょっちゅう踏んづける。そういう意味では無料の苦労だから、私たちはお得な年頃だ。と、言ってやりたいものだ。失敗は苦労じゃない、苦労は仕事じゃない。
2017.7 歌
貴方が自分で落ちたのに泣いているから、僕は手をのばした。だけど僕は不器用だから、薔薇のたくさん、咲いた手をのばした。君は、それでも手を掴んだ。僕の赤と君の血が絡まり、螺旋は不思議とイバラを包んで硬くした。トランペットが高らかに時の音を出したら、今幸せかと、君に聞ける。いろんな音が響き渡れば、指揮者のいないオーケストラは賑やかに。僕が最初に目を閉じて、たくさんの楽器がうるさく響くのを穏やかに聴く。雲が遠慮をするその日まで、ずっとずっと。