嘘日記と歌3
2017.7
寝ている子らの、髪をそっと撫でた。
親になった満足なのか、子どもが愛おしいのか、ただ、汗ばんでいるのを確認したかったのか、寝ぼけていたので、あまり覚えていない。
2017.7
悪い方の気持ちと、良い方の気持ちが、バランスの取れている人とは気が合う。仕事と称して喫茶店に行く。悪い方を隠すのは良い事、良い事を隠すのは悪い事。逆も同じに良い事。
2017.7
扇風機がうるさくまわっていて会話にならない。
暑い。デザイン指示の原稿にお客さんの汗が落ちた。行く先行く先ブラックのアイスコーヒー。胃が痛い理由の1つ。ミルクたっぷりでも、腹を下す。
2017.7
上司も胃が痛い理由の1つ、あちらも胃が痛いのはわかってるけれど。
2017.7
物理的な話から性善説と性悪説の話に飛んだ。なぜかしらないけれど、大きな仕事をもらえた。本当は、理由はわかってる。言えないけれど。
2017.7
客と「スポーツと宗教」の話はするな、と、大先輩に教えられた事、それを昨日のことで、あらためて思い出した。間違っていないけれど、撫でるくらいなら役に立つ。会話ではなく、教えてもらうのが良い。
2017.7 歌
人の悪口を言うのではなく、囁き続けることが、きみのため。後手になるなら、その人をキズつけることなく、嘘を吐かせて、そのこころのままに、そこに寄せよう、ただ、裏切らないことだけ、それだけは。愛を語るなら、人間愛。恋を語るならドラマティックに、どちらもきみの瞳に虹がかかる。その虹は悲しくも、きみには見えない、それは僕にしか見えない。それでいい、それがいい。ぼくの瞳にも虹がかかっているのかな。それならとても嬉しい。君も虹が見えているなら。お互いにはわからないことばかりだけれど、不安を感じても、世の中、黒と白だけじゃない。温度で感じる事もある。