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2025 12 15
私は主人公ではない
私は何も残す事も何かを成し得ることも出来ない
成し得る人は皆揃って狂気に満ちている
なんの為にもならない事に自分の時間と人生と命を捧げている
本人もそれは理解している、自分がやっている事もお金になる訳でもないことも他者からしてみれば無駄だと言われることも
それでも彼らは続ける、好きだから
いくら嫌いと言ってもめんどくさいと言っても無意味と言っても、それでも続ける
理屈も関係ないし理由もない、それが彼らにとっての全てだから
僕はその領域に行くことも見る事も考える事も出来ない
私には覚悟がない、無意味なことに命を捧げることが
でもなぜだろう、どうして私の人生はこんなにも無意味なのだろう
僕の無意味と彼らの無意味は違う
僕の無意味は諦めの無意味だ、彼らの無意味は諦めない無意味だ、いや、諦めることすら考えていない、信念の無意味だ
僕の人生を無駄にしているのは社会のせいではない、僕自身だ
僕は主人公ではない、もちろん理解している
だが僕自身の人生においては確かに僕が主人公なのだ、
誰しもが皆自身の主人公でありその集合体が社会である、社会になると個人の人生は無視され結果だけが取り扱われる
私は主人公ではない、それどころか自身の人生すら放棄している、私の人生は誰の何の為の人生なのだろうか
私は主人公にはなれなかった




