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2025 12 13

友が結婚した。この歳になっても時々連絡してくれる唯一の人が。大変喜ばしい事である、しかしどうしてかそれが悲しくもあり羨ましくもあり妬ましくもある。私は最低な人間なのだろう。友の祝いすら素直に喜べず自分の感情を優先し一人で勝手に苛立っている。どうしてこんなにも醜くなったのだろう、過去に戻りたいとはあまり思わない。戻ったところで何が変わる訳でもない。今を変えればいいのに変わるのが怖くてただ逃げている。

カメラを買った、正直ろくに使いこなしていない。何のために買ったのだろうか。世界を写す前に自分の心を写した方が良かったのかもしれない。

地震にあった、強い地震だ。物は倒れ保存していないパソコン作業は停電し声が掻き消えるほどの轟音だった。高台へ避難しその時を傍観した。次の日何事もなく出勤し片付けをしいつもの仕事をこなす。

社長が来る、開口一番 だから言っただろ、片付けろと 常日頃から整理整頓していれば被害は最小限になったのだという趣旨であった。心配の声は一つも無かった。次の日も同じ事を言われた 学習しろ 学習しろ 学習しろ  私は社長の中でも無能なようであった。ならいっそ瓦礫に埋もれて死ねば良かったと後で反省した。

友が結婚し上司は第二児が産まれ若いカップル達は幸せそうに街を歩く。幸せとは何だろうか、私にもパートナーが出来れば幸せになれるのだろうか。仕事もろくに出来ず言われた事もすぐに忘れ買ったカメラも盆栽と化す。死んで解脱とわかっていても死ぬのが怖くて命乞い。何も為にもならないとわかっていながら友のトークルームを削除した。

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