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2018 12 5
「お前ってほんと記憶力無いよな。お前のそれ病的なやつだと思うぞ?」上司に言われた言葉である。物覚えが悪いのは物心ついた時から感じてはいたが、いざこうして面と向かって言われるとやはり辛いものがある。与えられた仕事が出来ない、俺はお前に難しい仕事を頼んでる訳じゃなく簡単な仕事を頼んでるの。あいつのとこの○○と一緒で少し注意すれば出来ることが出来ない。文字一つうてないのは異常だぞ?私は病気らしい。本来あるべき姿になれない出来損ないのようだ。私は基本思った言葉を表に出さない。出しても意味がないと考えてるからだ。表に出さない言葉と記憶力の無い脳が手を組んだとしても、得られるのは無でしかない。私は今まで言葉になるはずの記憶を数えきれないほど殺してきた。表に、本物になれなかった言葉たち。なので私はこの内に秘めている記憶たちをここに残していこうと思う。言葉になれなかった記憶たちを、文字という形で。この行為が正しいかどうかはわからない。でも、少なくともほんの少しだけ、未来が変わるかもしれない。




