表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/82

2017 5 24

私は産まれてこのかた電動髭剃りを使ったことがなかった。お父さんはよく使っていたらしいが私は使ったことがなかった。お父さんが使っていたからってその遺伝子を引き継ぐ子供が必ずしも電動髭剃りを使用するとは限らないのだ。お父さんが鼻をならしながら髭剃りを使用していたとしてもその遺伝子を引き継ぐ子供が必ずしもお父さんのようにテクニカルに使用できるとは限らないのだ。何が言いたいのかというと人生で初めて電動髭剃りを使うことになりました。これさー、どうやって使うんだろう。いや使い方というか原理はなんとなくわかるんだよ。でもさ、これあくまで機械だよ?プラスチックとは違うんだよおもちゃじゃないんだよ。一歩間違えれば顔の皮全部持っていかれるんじゃないのかなって思うんだよね。だってそうじゃない?電動でなおかつ髭剃りだよ。たとえ安全カバーみたいなの搭載してますって言ってももしかしたらその安全装置が不慮の事故で壊れていて使用者を恐怖の戦慄へと導くかもしれないじゃん。どうするのもし安易に使って流血沙汰になったら。保険屋さん何とかしてくれるの?お金くれるの?お金くれても私の顔は戻って来なくなるかもしれないんだよ。私はね今にもちぎれそうな一本綱を渡っているような状況だよ。はっきり言ってすごく怖い。使ったことがないからほんと怖い。でも髭ボーボーになるのはもっと嫌だから剃らないと。ほんと辛い。人生ってこんなに辛いんだね。髭一本剃るのにこんなに辛い思いしないといけないなんてこの先の人生きっと暗いよ。行き先が見えない以上安易に動いてはいけないと思う。登山家のテレビで吹雪の時は動かないほうがいいって言ってたしこれは登山家のお言葉に従ったほうがいいね。うんそうだ。きっとそうだ。私は賢いので先人の知恵は守る主義なのです。私偉い。人知れぬ覚悟を決めかねていた時スマートフォンから通知のサイン。母であった。内容:髭は剃れ。私と親の遺伝子は確実に引き継がれているみたいだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ