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私の脳内思考保管所  作者: 発光食品
16/72

2017 4 30

特別意識している訳ではないが文章を考えるにあたって便利だなと思うことは、場面が変わるのと同時にその場合を一つ一つ解説していくことである。文章作成に慣れていない場合その時自分が伝えたい情報が優先されるあまり本来もっと細かく伝えなければいけない情報を蔑ろにしてしまう傾向があるのだ。例えばドラゴンと戦う場合文章に慣れていないと「ドラゴンと戦い見事に勝利した。私が拠点に戻ると本来いるはずの護衛が姿を消していた。」と、途中の繋ぎが疎かにってしまい文章として歪な形になってしまう。確かに次への展開に進みたい気持ちも解るがこのまま進むと情報が不十分になり後々の内容に響いてしまう。なので多少めんどうでもドラゴンと戦いどうであったか、何を思ったのかという主人公の心境、また周りの風景、情景、そもそも一人なのか複数人なのかをしっかりと加えることで文章の臨場感が増す。ただのドラゴンではつまらないので空を飛ぶのか火を吹くのか、名前は何なのか等、自分が付け加えたい要素をどんどん加えていきそのあと読んでおかしい箇所を修正していくという方法で文章を考えるとより小説っぽくなる。なので私なりだと「ここは北東部に位置する火山地区ヴォルガノ造山帯、ここでは希少な鉱物が採掘でき我々ラース帝国唯一の資源地区である。だが同時に凶悪なモンスター達の巣窟でもある。我らラース帝国率いるラース国王直轄対特殊討伐部隊、通称ナイトは近年採掘所に出現しては我々の妨害を続けているドラゴンの討伐に向かっていた。隊長である私、ガノン・キリシマは辺りを見渡しつつ一人の隊兵へと質問を投げ掛けた「アネット、この状況を見てどう思う?」「そうですね~ちょっとよろしくない雰囲気かと。」質問に答えたこの少女は、アネット・ダーソン。華奢で褐色白髪、少し頼りない声をしているが優秀な索敵能力の持ち主である。彼女曰く、この区域までにモンスター遭遇数0であるのは明らかにおかしいとのこと。私も薄々気付いていた、本来なら小型のモンスターの群れに遭遇してもおかしくないはずなのに現時点まで遭遇数0である。確実に奥で何か起こっている...「隊長、ここから採掘所に到達します。」いつの間に背後にいたのか、私の後ろには堅い意思を放つ青年が立っていた、ルシフェル・グレイソン。金髪碧眼である彼は主に前衛で敵の殲滅を得意とする我らの部隊の特攻兵である。彼の才能は素晴らしく攻撃だけでなく守備にも対応でき影では殲滅者として名が通っているほど。ルシフェルが私に情報を伝えると同時に我々は目的地である採掘所へと到着した。到着するや否やアネットが無言でジェスチャーを開始、我々は瞬時に警戒編成へと陣形を変更した。そこには我々を待っていたかのように採掘所の中心で岩山が聳え立っていた。「目標を目視で確認、目標までの距離を求む。」アネットが淡々と要求を申請すると、後ろから二人の声が聞こえた「了解、目標までの距離を分析、判明。」「目標までの距離推定12カロ(カロは距離の数値を表す)、奇襲可能の距離と判断します。」的確に応じた二人の名は、姉、マシュ・オリヴァーと妹、サシェ・オリヴァー。一卵性の双子姉妹である。淡い紫髪でそれぞれ左右別々に髪を結っていてそれ以外の見分けがつかないほどにそっくりな姉妹である。担当は主に後衛で狙撃、アネットと共に戦場を把握する役割をしている。我々が情報処理をしている間、目標は未だ沈黙を保っていたがここでアネットがあ~、と頼りない声を漏らした。「隊長~残念ながら奇襲は無理みたいです~。敵さんもう気付いちゃってます。」アネットが話終わるとほぼ同時に目標はゆっくりとその巨体を持ち上げた。ヴォルガドラゴン。このヴォルガノ造山帯を生息場所とする全身が硬い鉱石の鎧で覆われている飛竜である。飛竜といってもあくまで分類学上であり実際は翼で飛ばなくなる代わりに翼が鉱石化し全身を分厚く覆っている形で進化している。我々の前に聳え立つ鉱石竜は資料に掲載されている情報を遥かに上回るほどに巨大でその口元からは赤い鮮血が漏れていた。それを見たアネットがまたあ~と声を漏らした。「どおりでモンスターいない訳ですよ。隊長~あいつ鉱石以外にモンスターも食べちゃってます~。」「何だと?」ヴォルガドラゴンは主に鉱石を主食とし本来他種族は補食しないはず、それが何故?目の前の鉱石竜は鮮血を垂らしながらゆっくりとこちらに目標を定めている。「隊長指示を。」ルシフェルの一言で私は意識を整え部下に通った声で命令した。「これより我らナイトは目標とする鉱石竜を討伐する。各員戦闘準備に移行、最善を尽くし任務にあたってくれ。」「隊長~前置き長いです~、もっとやんわり言ってくださいよ~。」アネットボイスにより先程まで意図せず緊迫していた私の緊張感が一気に解れた。一瞬だけ微かな笑みを浮かべ私は叫んだ。「我らラース帝国の名に懸けて!我らが神!ラース神の鉄槌を下したまえ!いくぞ!」雄叫びと共に我々は強大な鉱石竜へ刃を向けた。こうして我々とモンスターと長いの戦いの火蓋が切られた。」という正直途中から自分でも何書いてるか解らないしもはや途中だしという詰め込めるだけ詰め込んだ無理矢理感溢れる即興ファンタジーが完成しました。もう解らない、やっぱ文章難しい。というようにここまでやらんでもある程度情報を増やすと少ない話の軸でもここまでは肥大させれます。これでも個人的にもう少し増やしたいくらいです、天気や帝国の情勢並びにキャラの情報等々掘り返せばいくらでも出てきます。この情報の掘り返しが上手なのが小説家なのかなと、そう思った私でした。誤字は見逃してね。

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