放課後HEROES執筆にあたって。
皆様こんばんは。こんにちは。或いはおはようございます。イデッチでございます。さて僕にとっては思い入れのある作品の一つとなりました「放課後ヒーローズ」が正真正銘の完結となりました。その折に触れて何か書き残したいと思い、このような形で作品を作ることにしました。
活動報告で書けばいいモノなのかもしれません。そう言われても仕方ないです。でも僕は僕自身の言葉でこの作品に対する想いを作品にしてみたいと思い、こういう形で発表をすることにしました。
そもそも何でそんなにも思い入れのある作品になったのか?
本編を読んでいただいた方々の中で何人かの人は気づかれたかもしれませんが、僕の自叙伝としても書いた作品でありました。完全な自叙伝ではないですが。
そしてこれは意外だと思って貰えれば嬉しいのですが、実は1番最初に書いた小説がこの作品でもあるのです。僕が小説を書くようになったのは本当の本当に暇つぶしで何となく書いたこの物語が何万字にもなったことがキッカケでした。それから「小説家になろう」というサイトと出会い僕の何かが決まったのです。
それでいきなり「放課後ヒーローズ」を投稿しなかったのはやっぱりこの作品を大長編にして、僕なりに色んな展開をしてやろうという考えがあったからです。意味わからないかもしれませんが、例えばP.G.様というイラストレーター様に挿絵をお願いしたことが具体的なその活動内容になるかと思います。
今はSNSというツールが普及し、プロでなくとも自分の作った作品が多くの人たちに触れて貰える時代です。自分の作品はどんどん世界に発信して宣伝した方が良いと思うし、小説を書いてたくさんの人に読んで貰える可能性がどこまでも広がっている現代社会が僕たちの舞台です。なんて幸せな時代に僕たちは小説を書いているのか。そう考えると何だかすごく得した気分になりませんか?
えー、話をかなりあらぬ方向に飛ばしちゃいましたが「革命前夜に笑え」で描いた動画投稿サイトを利用したエンターテイメントなんかは今最も魅力的なトピックだと思います。また僕自身非常に興味を持っています。今の時点では何も言えませんが、作中の彼らがやっていることを現実にできる人間は僕に他ならないと思っています。え? どういうことかって? ま~あなたの想像に任せます。
ま、この話はここまでにしておきましょうか。
中学時代の“レボリューション”と大人時代の“トワイライト”の2作品編成で本作は構成されていますが、当初は50章以上の大作となる予定でした。それこそ7~10年がかりで完結するぐらいの大長編を構想していました。
そこにきて活動報告での突如の完結宣言。これには驚いた人もいたかもしれません。思いもよらない事態が起きてしまってそう決断したのですが……ここでもその事実を語ることはしません。申し訳ながらこれも想像に任せる他なりません。
生意気ですがご了承お願いします。
それでその事態が生じた丁度その時にレボリューションの第4章を書き終えたのですね。もう困ったものでした。結局その仕上がった第4章はP.G.様をはじめとしたヒーローズ製作関係者に贈りました。ヒーローズもしくは僕のファンの人なんているのかどうか知りませんが、これが俗にいう「幻の4話」になります。ヒーローズを語るなら絶対にでてくる言葉なので是非覚えておいて下さい(笑)
そんな感じで話していくと疑問に思う方はいると思うのですが、そうなのです。書きたいお話はたくさんあったのです。幻の4話以降のお話もありました。でも今更この作品を焼き直すことはしません。少なくとも明らかな形ではね。
じゃあこれからどういう作品を書いていくのか気になりますよね?
これから書こうとしている作品は既に僕の頭の中にあります。そうですね。来年再来年のことまで僕は計画をたてています。その全てを話すことはしませんが、色んな作品を書いていきたいという欲望に駆られているのは事実です。
もしかしたら僕は「放課後ヒーローズ」の構想に囚われようとしていたのかもしれません。そこから解放される為に思いもよらない事態が起きた。そう考えると過去に起きた出来事に意味があるように思えてきます。
思えば今でも僕は僕の放課後を過ごしています。
僕が自然とパソコンにむかって自然と小説を書いていたあの日。
あれは今から4、5年前のことでした。
何でそういうことを始めていたのかもわからないのです。
ただ何となく言えることがあるとすれば、理屈抜きで夢中になれること。それこそが青春というものなんじゃないでしょうか。
もしかしたら乱暴な言い方かもしれませんが、僕が賢一達を通して思うことはそんなことです。言い換えれば僕自身が過去を振り返って思うこととでもしておきましょうか。
主人公の賢一はレボリューションでは自分のことを“僕”と言っていますが、トワイライトでは“俺”と言っています。この変化に気づいてくれる人がいたら、それはとても嬉しいことであるのですが、やっぱり歳をとるごとに人は変わっていくのですね。彼にも彼の人生があり、レボリューションの最終話からトワイライトの序章に至るまで色んなことがあったのです。レボリューションもトワイライトも「放課後ヒーローズ」という1つの物語として確かに繋がっていますから。
と、そんなことをつらつらと書いていたらいつの間にか真夜中になりました。
奇しくも10作目となった完結編のトワイライト。ここに僕は妙な運命を感じてしまっているのですが、繰り返して言うように、人生で起きる出来事一つ一つに何か意味があるのかもしれません。僕は只今レボリューションの舞台となった時代に流行ったスマップの「夜空ノムコウ」を聴いています。
さてあの頃の未来に僕達は立っているのでしょうか? 全てが思うようにいかないのも人生。このままどこまでも僕たちは明日を生きているのでしょうか? 夜空の向こうにはもう明日が待っているようです。
またお会いしましょう。そして新しい物語を綴りましょう――