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異世界を、ペガサスと共に。  作者: イジゲン。(狼猫)
1/1

そこに、いたのは。

とある公園で一人でいた俺は空を見上げていた


さっきまで綺麗だった青空が灰色の雲に覆われ今にも雨が降りそうな天気になっていた


「天気予報では晴れだって言ってたのになぁ」


もう少しこの公園にいたかったのに、なんて思うのはさっき嫌なことがあって少しだけ一人になりたかったからだ。


「まぁ、もうこんな時間だし帰るか・・・。」


俺は歩き出し携帯をいじり曲を聴きながら帰った


するとイヤフォンをしていたため、車のクラクションの音に気づけなかった俺は交通事故にあった_____



ーー何時間・・・いや、何日経ったのだろうか?

目の前は真っ暗、まるで闇に包まれたみたいだ


見渡してみると数々のお墓や石が積み重なったもの・・・。


「なん・・・だ?ここ・・・。墓場か・・・?それにしても・・・。」


静かな所だ

ただ俺は呆然としていた

誰もいない、騒がしい音の車も、人混みも、動物もいない。

あの世に来テシマッタノダロウカ?


考えれば考えるほど頭痛が激しくなり俺はそれに耐えられなくなり目を閉じた

再び目を開けたらさっきの景色はなくなっていて、辺りはガラリと変わっていた。


「あれ・・・?さっきまで墓場にいたのに・・・。ここはどこだ?」


キョロキョロとまた見渡して・・・最初に見えたのが・・・。


馬・・・だった。


「馬・・・?いや、角と翼があるからペガサスか!?ってことはここは天国!?」


ペガサスらしき馬は俺を睨むように見ていて警戒しているようにも見えた

さて、これからどうしたらいいのだろうか____


「ルック~?」


ルックとはこの馬の名前だろうか・・・?

後ろから可愛らしい女の人の声が聞こえて俺と馬は声の主の方を見る

視線の先には月白のようなロングヘアーと、綺麗な薄い緑色の目をした女性がいた。


「あなた・・・・・・どちら様ですか?」


一見俺を見た瞬間、知ってるような顔を見せた女性。


マジマジ女性をよく見ると・・・。


「綺麗な人・・・。」


「へ・・・?」


少し顔を赤くした女性を見た俺は我にかえり、滅多に口にしないことを俺は言ってしまったと

口を手で多い誤魔化しの言葉を女性に吹き込みまくった。


「いっ、いや!きっ、綺麗な空だなぁ~!っと思いまして・・・ハハハ・・・。」


もう穴があったら入りたいぐらい恥ずかしかった

現実世界でもまともに女の子と話したことないのに・・・。馬鹿か俺は・・・!


「ふふっ、この世界はずっと晴れたままなんだよ。」


優しく微笑み、女性は空を見上げた。

つられて俺も見上げてしまった


ーーん、待てよ?


「ずっと、ってどういうこと?」


現実の世界なら朝昼晩ってあるはず。

この世界は一体・・・。


「あなた、別の世界の人でしょ?」


「あ、・・・うん。」


なぜ分かったんだろう?少し警戒ながらも俺は女性から目をそらした


「やっぱり。見たことない服装してるからすぐ分かっちゃったよ」


えへへ、と可愛らしく笑いペガサスを撫でる女性。

そろそろ名前聞いてもいいよな・・・。


あれ、何でずっと晴れのままなのかはスルーされた・・・。


「あの、名前・・・聞いてもいいですか?」


「スリ・スミスよ」


スリは可愛いらしい笑顔を俺に向けてくれた


「あなたの名前も知りたいな」


「俺は・・・佐藤健だ。」


俺も一応、優しく微笑んでみた。


「タケル・・・良い名前ね!」


・・・スリの笑顔は俺の心を何度も揺さぶる不思議な笑顔だ。

俺はこの子の笑顔を守りたい。


密かにそう思った

何が起こるか分からない異世界。


ーーそして俺は一匹のペガサスと綺麗な女性に出会った

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