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テリー・ポッピー7部作

黒一探偵事務所の一室



弘記は最近起きた事件についてまとめた資料を

真剣に整理していた。


その作業がようやく終わりを

迎えようとしている最中

事務所の地下室から

意気揚々と結子が飛び出てくる。


弘記は横目で結子を見た。


結子は辞書のような分厚く黒っぽい本を

腕に抱えている。



ゆ「ふ、ふふ~ん。ふーんふーん」



結子は陽気に鼻唄を唄い始める。


それは、“話したいことがあるからさっさと聞けよ”と

言っているのだろう。


まだ作業は残っているのだが

このまま放っておくと

後々めんどくさいことになるので

弘記は結子に事の事情を(たず)ねることにした。



ひ「お、結子ちゃん嬉しそうだね」


ゆ「ふふ~ん、やっぱり分かります~?」


ひ「うん、まぁね。付き合い長いし。

何か良いことでもあったんでしょ?」


ゆ「さっすが弘記さん!察しが良いですね!

そうなんです。聞いて下さい。

これですよ これ!!」



そう言って結子は抱えていた

本の表紙を弘記に見せる。


そこにはファンタジーによくあるドラゴンと

魔法使いらしき若造が描かれており

それらは対峙しているように見えた。


タイトルは……書いてない。



ひ「ん、なにこれ?見たことないなぁ……」


ゆ「え~弘記さ~ん。

あなた、この素晴らしい作品を

ご存知ないんですか~?」


ひ「え、うん。

だって テレビとかでも

観たことないし」


ゆ「ふふっ。

テレビで紹介される物が必ずしも質の良い物とは

限らないんですよ?」


ひ「そうだけど……。

素晴らしい作品なんて呼ばれるぐらいなら

有名なんでしょ?それ」


ゆ「ええ、有名ですよ。

でも、テレビには出てません。

一部のマニアから熱烈な支持を得ているのです!」


ひ「一部のマニアから……?

そうか………今ので ぴんと来たぞ。

それ、“B級ノベルス”でしょ?」


ゆ「ぎくっ!?」



“B級ノベルス”とは

B級な内容にB級な展開

B級なキャラによってもたらされるB級な結末。

最早その名の通り存在自体がB級の読み物。

中には著名な作品のネタを原作者の許可も取らずに

平然と使用することから

世間一般で受け入れられるものではない。

近年では出版中止の呼び掛けも高い。



ゆ「な、何を言ってるのか~

よ、よく分かりませんね~」


ひ「いや、めっちゃ動揺してるじゃないか!!」


ゆ「ち、違います!

これはB級ノベルスなんて最低な代物ではありません!

もっとこう……芸術的なアレですよ」


ひ「嘘つけ!商品として世に出てるはずなのに

表紙にタイトルが無いんだぞ?

底辺の大学生でもレポートの表紙に

タイトルぐらい付けるわ!」


ゆ「底辺の学生はレポートなんてやりませ~ん」


ひ「そういうことを言ってるんじゃない!

その本にはそれすら無いって言いたいの!」


ゆ「まぁまぁ弘記さん、落ち着いて下さい。

タイトルならありますって」


ひ「え、どこに?」


ゆ「“本の背”に書いてありますよ」


ひ「背文字ってこと?

どれどれ、見せてごらんよ」



弘記は結子から本を受け取り、背を確認する。


そしてそこにはーー。



ひ「『テリー・ポッピーサーガ

テリー・ポッピーとオヤジの意志』…………。

著者は“K・O・ホールディング”……」


ゆ「因みにそれは第1作目です。

一応 第7作目まであって、最近完結したんです。

それで今日、やっと七作目を読破して

遂に感動のフィナーレを迎えたわけですよ」


ひ「…………」


ゆ「まぁ、弘記さんってものを知らない人ですから

この作品のことをご存知ないと思いまして。

せっかくだから私が味わった

この感動をお(すそ)分けしようと

わざわざ持ってきてあげたってわけなんですよね~。

私ってば……優しい……!!」


ひ「あのさぁ……」


ゆ「もう、お礼なんていいんですよ。

あ、でも出来ればお給料を

もうちょっと上げて欲しいです。

現状の8割から9割ぐらいまで」


ひ「いや違うんだよ」


ゆ「え、じゃあ何ですか?」


ひ「これってさ……“パチもん”だよね?」


ゆ「パチもん………?」


ひ「うん。しかも相当酷いパチもんだよ」


ゆ「う……し、知りませんねぇ……」


ひ「いや、知ってるでしょ!

このタイトルって明らかにアレだよ!

賢者らしき何かとそれっぽい石でしょ!?

眼鏡の子供が魔法使いの超有名作品!!」


ゆ「えー 私ー 賢者とかー

石とかー よく分かりませーん。

眼鏡の子供って何ですー?

生まれながらに目が悪いとかー?

隔世(かくせい)遺伝ですかー?」


ひ「おいコラ、世にいらっしゃる

目が不自由な方たちを不快にさせるような

コメントするんじゃない」


ゆ「っていうか そもそも

この作品に魔法なんて出てこないんですが」


ひ「え!!?でも表紙にドラゴンと魔法使いがーー」


ゆ「※これはあくまでもイメージです」


ひ「紛らわしいな!おい!!」


ゆ「表紙なんて所詮(しょせん)

客を引くための手段に過ぎませんから。

何だって良いんですよ」


ひ「……じゃあタイトルのテリーや

オヤジの意志っていうのも関係ないわけ?」


ゆ「いいえ、それはもちろんありますよ。

オヤジさんが主人公でテリーがその息子さんです」


ひ「主人公がサブタイ!?

テリー自己主張強すぎでしょ!」


ゆ「しかしこれでもストーリーの構成は

しっかりしてるんですよ?

最初のくだりぐらい聞いてって下さい」


ひ「……分かった。

どのぐらい酷いものか

ちょっと興味が()いてきたしね」


ゆ「その考えもこのくだりを聞けば

吹き飛んじゃいますよ」



結子は弘記から渡していた本を受け取った。

そして表紙を開き、その先にある1ページ目の

冒頭を読み上げる。



ゆ「『テリー・ポッピーは

三十路(みそじ)を過ぎたプータローでーー』」


ひ「ちょっと待って」


ゆ「何ですか?」


ひ「テリーって子供だよね?」


ゆ「そうですよ」


ひ「三十路なの?」


ゆ「はい」


ひ「三十路なの……?」


ゆ「はい」


ひ「三十路なの……!?」


ゆ「まぁ正確に言うと39歳ですけどね」


ひ「40前!!?三十路どころか

アラフォーじゃないか!!」


ゆ「親からしてみれば、子供はいくつになっても

子供なんですよ」


ひ「そういう深い話に持ってく余裕無くない!?

40前でプータローだよ?

だいたい、オヤジさんは何歳なの!」


ゆ「69歳です」


ひ「もうとっくにシルバー様じゃん!!

普通なら年金LIFEを謳歌(おうか)してる年頃だよ!?」


ゆ「いえいえ、69歳なんて

まだまだ現役で働けますよ」


ひ「えー、そうかなぁ……」


ゆ「そうですよ。あれ~?まさか弘記さんは

69で働かないだなんて言いませんよねぇ……?」


ひ「いや、そんなの言う………わけないじゃ~ん」


ゆ「ですよねぇ~。

ここで働かないだなんて言い出したら

私、弘記さんのこと完全に

見限るところでしたよ~」


ひ「はっはっはっ。やだなぁ。

僕は結子ちゃんのためにこの身が尽きるまで

働く所存でございますよ?」


ゆ「まあ 嬉しい!弘記さんがそこまで私に

尽くして下さるなんて、この上ない幸せです!!

……その言葉……ちゃんと守れよ…?」


ひ「はい………」


ゆ「さて、ちょっと脱線してしまいましたが

本の続き、聞きます?」


ひ「うん。今度はちゃんと最後まで聞くよ」


ゆ「了解しました」



結子は再び1ページ目の冒頭を読み上げた。



ゆ「『テリー・ポッピーは

三十路を過ぎたプータローで

嫌われ者。社会のゴミだ。

彼は前科者(ぜんかもの)で、過去に2度

中年男性に手を出している。社会のゴミだ。

彼は食生活も悪い。

朝昼晩、食べるものはお(かゆ)。社会のゴミだ。

そんなゴミも今年で40になる。

それは俗にいう“アラフォー”というものであるが

このゴミは相当頭がキテるのか、アラフォーになると

“アラフォース”という特殊な、念能力に近いものが

使えると本気で思っていーー』」


ひ「ちょっっっっと待ったッ!!」


ゆ「もう、今度は何です?」


ひ「ごめん!!その話、聞くに堪えないッ!!」


ゆ「え、どこら辺がですか?」


ひ「あのさ、テリーのことを

ゴミ扱いするのは構わんよ?

でもね、アラフォースは駄目だわ!!」


ゆ「えー、いいじゃないですか。

そういう妄想をしないと

やってけない人生なんですよ。

テリーにもっと同情してやって下さい」


ひ「出来るか!!完全にコイツの

自己責任じゃんかよ!

僕はコイツを養わないといけない

ご両親に同情するわ!」


ゆ「あ……残念ながら

お母様の方は既にーー」


ひ「え、まさか……死ーー」


ゆ「家を出て行かれたんです」


ひ「当たり前だッ!!

こんなやつと一緒に居られるか!」


ゆ「でも実の息子ですよ?

テリーがこんな社会のゴミになり果てたのも

親御さんの一責任(いちせきにん)があると思いません?」


ひ「うん、まぁ……確かにね。

あ、だからオヤジさんは責任を感じて

一生懸命働いてるわけか……」


ゆ「そうです。このオヤジさん……

とても良い人なんです。ラスボスですが……」


ひ「さらっと重要なネタバレするな!!」


ゆ「大丈夫です。この本の前半で

『私がラスボスだッ!!』って宣言するので」


ひ「展開早すぎィィ!!

オヤジさん主人公じゃないのかよ!?」


ゆ「あー、この人、

突然自分のことを主人公だッ!て言ったり

ラスボスだッ!て言ったりするので

あんまり気にしなくてもいいですよ」


ひ「情緒不安定じゃないか!!

仕事する前に精神科に通った方が

いいんじゃないの?」


ゆ「まぁまぁ、これでも“例のあの人”って

呼ばれるぐらいの人材なので」


ひ「え!例のあの人って……まさか……!?」


ゆ「そうです…例のあの人です……。

名前を呼んではいけないあの人……。

第1作目では隠されていましたが

第2作目にて、テリーがその真実を知るのです」


ひ「え……!そんな……!!嘘でしょ!?」


ゆ「嘘じゃありません。

2作目のラストに例のあの人に(ふん)したオヤジさんが

『お前の父はワシだ!』て言うんです」


ひ「あれ?それ別の人じゃない??」


ゆ「そしてそれを聞かされたテリーは

『嘘だ……嘘だぁぁぁぁあうッ!』と叫び

自らガントリーから落ちるわけですよ」


ひ「しかもエピソードⅡなのにⅤみたいなラスト……」


ゆ「いえ、これは本当に衝撃的だったんですよ?

私ですら予測不可能でした」


ひ「確かに、ここまで堂々と他作品の展開を

パクるのは予測出来ないだろうね」


ゆ「パクるだなんて……

リスペクトと言ってもらいたいですね」


ひ「よく言うよ。どうせ2作目も

おかしなサブタイトル付けられてるんでしょ?」


ゆ「2作目は

『テリー・ポッピーと秘密だぞ?オヤジの(ヘアー)』です」


ひ「よし分かった!!オヤジは禿(はげ)だな!!?」


ゆ「え!?……

どうして今作最大のネタバレを………!?」


ひ「だってオヤジさんは

例のあの人なんでしょ?

だったら禿だよ。ついでに鼻も潰れてる」


ゆ「ぐ……やりますね……弘記さん……!!

しかし、オヤジさんの職業までは

分からないでしょう?読者じゃないんですから」


ひ「いや、分かるよ」


ゆ「え!!?」


ひ「“ブラック企業の社長”だよね?」


ゆ「…………」


ひ「もちろん根拠はある。

まず、参考にしているキャラの設定を考えれば

ホワイトなイメージはないし

位も相当高いことが想像できる。

次に息子のテリーがいい歳して

プータローやってるぐらいだから

それ相応の財力がある。

最後に、オヤジさんはもう69でしょ?

その歳で平社員なんてことは考えられーー」


ゆ「ぶーーーー!!」


ひ「え?」


ゆ「ハズレでーーーす。

残念でしたね~弘記さ~ん」


ひ「う、嘘………」


ゆ「嘘じゃありませ~ん。

いや~これは恥ずかしい~。

スゴいドヤ顔で説明してましたもんね?」


ひ「むー………」


ゆ「ふふっ、まぁまぁ

たまには間違えることだってありますよ。

そんなに落ち込まないで下さい。

いい線行ってましたから~」


ひ「別に落ち込んでないから早く答え教えてよ。

オヤジさんは何の職業なの?」


ゆ「えーと、ブラック企業って

ところまでは良かったんですよ。

でも、役職が違いますね」


ひ「役職……?」


ゆ「はい。オヤジさんの役職は社長じゃなくて……

“ただの平社員”で~す!」


ひ「お辞儀をする側の人間じゃないか!!」


ゆ「そうです!

弘記さんの偏見が誤った解答を

導き出してしまったんですね~。

69でも、無能な人は平社員のままなんですよ!」


ひ「ぐっ!完全にやられた……。

テリー・ポッピー……恐るべし……」


ゆ「ふふん。これで少しは読む気が起きましたか?」


ひ「いや、何でそうなるのかがわかんないんだけど」


ゆ「え、だって弘記さん負けたんですよ?

敗者だったら潔く読むべきだと思うんですけど」


ひ「いつの間に勝負なんか……。

まぁいいや、めんどくさいけど

読んでもいいよ。それ」


ゆ「本当ですか!?

全くもう~、初めからそうやって

素直に読む意志を示せば、すぐ渡しましたのに~」


ひ「はいはい。あ、そうだ。

テリー・ポッピーってさ、7作も出てるんだよね?」


ゆ「そうですけど……それが何か?」


ひ「いや、まぁ どうせ1作目を読んだら

どんどん次の作品読まされるんだろうけど

一応、3作目以降のタイトルも教えてよ。

気になってしょうがないんだ」


ゆ「了解しました。ではいきますよ?」


ひ「おうよ」


ゆ「3作目。『テリー・ポッピーとオヤジは囚人』」


ひ「確かに!!

オヤジさんは社畜だもんね!

囚人って言っても差し支えないわ」


ゆ「でも、いつか弘記さんもそうなるんですよ?」


ひ「……よく考えたら……もう既に囚人なんだよなぁ」


ゆ「へぇ、それは一体

どういう意味なんでしょうかねぇ……?」


ひ「いえ、何でもないです」


ゆ「そうですか、では四作目。

『テリー・ポッピーとオヤジのタブレット』!!」


ひ「知らねぇよ!どこかに落としたんでしょ!?

ほら、取引先の待合室とかトイレとか

お辞儀に気合いが入り過ぎて落としたことに

気づいてないんだよ!」


ゆ「因みにオヤジさんが例のあの人と言われる所以(ゆえん)

そのお辞儀にあります」


ひ「え、そうなの!?」


ゆ「はい。オヤジさんのお辞儀は

通常のお辞儀とは違います。

オヤジさんは体が体操選手のように

超柔らかいのです。

なのでお辞儀をするときに勢い余って胴が脚まで届き

顔が膝のお皿にぶつかるんです。

だから鼻が潰れてるんですよね」


ひ「なるほど。その異色のフォームを嘲笑(ちょうしょう)されるが

それでも続けようとするその姿勢に畏敬(いけい)の念を込めて

例のあの人ってわけか……」


ゆ「まぁ、オヤジさんにも色々あるってことですね」


ひ「……じゃあ次行ってみようか」


ゆ「はい、それでは5作目!!

『テリー・ポッピーと不死鳥のオヤジ』!!」


ひ「やっぱりそう来るよね!!分かってた!!

オヤジは不死鳥の如く蘇るッ!!」


ゆ「これに関して追記することはありません。

次に行きます」


ひ「この作品には……ドライなんだね」


ゆ「物語も遂に佳境(かきょう)に入る!

テリー・ポッピー第6作目!

『テリー・ポッピーとオヤジのプリンス』!!」


ひ「それテリーのことでしょ!!

はっ、まさか……!?サブタイに2回も

テリーが入ってるってことは

遂に彼が主人公になーー」


ゆ「いいえ。テリーは

相変わらずモブキャラ扱いです」


ひ「あ、そうなんだ……」


ゆ「さぁ、とうとう来ました最終作!!

この物語に終止符を打つのは果たして誰か!?

『テリー・ポッピーとモルフォイ氏の悲報』!!」


ひ「オヤジはーーーッ!!?」


ゆ「オヤジさんは6作目で

死んじゃいました。過労死で」


ひ「慈悲もくそも無いな!!

あと、サブタイのモルフォイ氏って誰!?」


ゆ「テリー・ポッピーの永遠のライバルですよ。

今作で初登場です」


ひ「お前新キャラのくせして

サブタイに入ってんじゃねぇよ!

そこオヤジの席だから!!」


ゆ「まぁまぁ、これでも

モルフォイ氏 大活躍するんですよ?

って言うか、モルフォイ氏が今作の主人公です」


ひ「そこテリーで良くない!?

テリーがずっとモブキャラ扱いだったことの方が

悲報じゃないか!!」


ゆ「でもこれで完結なんです。

これ以上はありません。

モルフォイ氏が主人公で物語はおしまいです」


ひ「えーなんでそうなるの!?

テリーでいいじゃん!

新キャラのモルフォイが

主人公なる意味が分からん!!

あーくそ!何かもやもやするな!!

このもやもやを晴らすには

一体どうすればいいんだッ!!?」


ゆ「テリー・ポッピーを読みましょう。

全巻貸します」


ひ「よし分かった!全巻読破してやる!!

待ってろよ!モルフォイッ!!」



弘記は結子からテリー・ポッピーシリーズを

全巻借り、日時を構わず読み続けた。



それから2日後ーー。



弘記は結子がいる事務所の地下室までやって来た。


そして、勢いよく扉を開ける。



ひ「結子ちゃん!!」


ゆ「あら、弘記さん。

どうしたんですか?」


ひ「テリー・ポッピーシリーズ全巻読破したよ!!」


ゆ「おー!やりましたね 弘記さん!!

さあさあ、早く感想を聞かせて下さいよ」


ひ「うん、分かった。

でもまず先に、これだけは言わせて」


ゆ「はい?」





ひ「モルフォイって……最高だわ」






『テリー・ポッピー7部作』 完。

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