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俺やなきゃ駄目  作者: RIRIKA
4/5

小学生


それからガッコからの帰り道、

頭からっぽそーなアホが4人寄ってきた。


「お前、どこ中?」


あ?俺に何の用や

今、話しかけてくんなや…。

苛々しとんねん。わからんのか。

チャラチャラチャラチャラ。そんなピアスいらんやろ。

邪魔くさい。


先頭をきって俺に話しかけてきたんは

金髪で耳に何個もピアスつけとるアホ。

着崩してる制服を見る限りじゃあ

俺の行く中学の2年や。


はあ。こんなのおんのか。


その左におってヘラヘラ笑っとんのは

黒髪の長い髪を中途半端に後ろで縛っとる

同じくアホ。


右側の目付きだけ悪い奴は

臍、腕、脚のボディピをもろに見せつけとる。

格好いいとでも思ってんのやろか。

腹出してる時点で頭いかれてんで

ホンマ、アホの考える事てわからんわ。


その後ろにおる四人目の奴は

大して特徴もなければ

これといって何かを口にするわけでもなく

ただ、俺の事だけを見とった。

きしょく悪いからそんな見んなや。


あー、何か余計苛々してきた。

シカトして4人の真ん中を突っ切る。


そこで、ある事に気付く。

あ、なんかあの後ろにおった奴。

俺のおもちゃにおったような気する……。

でも、どれだったか忘れてわからんわ…。


似たような顔の奴おったよな…。



「おいコラ、何シカトしてんだよ

調子のってんじゃねーぞ」


「なぁ、コイツ小学生だってさ」


「はぁ!?まぢかよ…。

お前の弟こんなんにやられてんのか」


そして、俺が通りすぎてすぐ

後ろから掴みかかるように

俺の左腕を握ったソイツ。

睨みをきかせ喋りかけてきた

ソイツの口からは聞き覚えのある名前が出た。


「お前、吉田の弟いじめてんだってな」


吉田……………、あ、そや吉田。

吉田は俺のおもちゃのうちの一つ。


中1であんま会う事ないんやけど

この間、たまたま見かけたから遊んでやったんに…。

兄貴さん、ダチ連れてお出ましとはね。

笑わしてくれるで、ホンマ


まぁ、おもろそうやから

のってやらんでもないわな。

口角が上がっていくのがわかった。


「いじめ?へぇ、俺吉田いじめてたんやぁ


知らんかったわー。」


「あ"?」


わざと小馬鹿にして、

そいうと、一気に俺の胸倉に掴みかかるアホ。


「はぁ…、何がしたいん?君

しわなるからそんな握らん取って」


払いのけるしぐさをすると


「餓鬼だからってふてぇ態度とってんなよ」


キレたソイツは簡単に拳を振りかざした。

そのまま拳が落ちてくる。

遅っ…。

こんなんでよう人殴ろうとか思うもんやわ。

ノロイ拳をよけ、いまだ掴まれている手を払った。


「ふ。弱っ。」


上から笑ってやると頭にきたらしい。

4人がかりで飛びかかってくる。


「兄貴さん、残念賞

あんまつまらんなぁ…。」


向かってくる四人を向いて

そう呟いた。



だから、アホって嫌いなんよ





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