プロローグ:悪魔召還その2
午前中に、『その1』も投稿してます♪
どうか、見てやってください
御願いします!!
コレから私、『リリス・キスキル・リラ』のことを搔い摘んで説明したいと思います!!
私、リリスは、聖王国アン・ゲルスの南部に位置する農村テンプルムで、3人兄妹の2女として産まれました。
父は元騎士で、現役を退いてからは故郷であるこの村に戻り果樹園を営んでいました。私が産まれた頃には、もう既に果樹園に出向いていたので、引退したのは大分昔のことだと思います。
父は、村民みんなに頼りにされ、問題ごとを悉く解決する、とても尊敬出来る人でした。
母は、父と同じくこの村出身で、自分の母を褒めるのはあれだけど、とても奇麗で優しい人でした。
兄は、昔の父の様になりたいと家を出て、王都で騎士をしています。
姉は、村の子供達のリーダーの様な人で、母に似て優しいです・・・
私はというと・・・
「リリス!!
何度、言ったら解るんだ!!
小麦粉と砂糖を入れ間違えるなんて・・・やる気あるのか?
塩ならまだしも、小麦粉と間違えるな!!」
私は、この村唯一の宿舎で働いてます。
そして、今、ちょっとしたミスで宿舎のオッチャンに怒られてます・・・
「・・・おい、リリス、
今、ちょっとしたミスとか思っただろ?
お前ももう、16になるんだからもっとだな・・・」
あ・・・、やばい・・・
これはお説教が長いく前兆です、このままでは私の貴重な休み時間が削られてしまいます。
「オッチャン、そう言えば私、オバチャンに頼まれごとされてたんだった・・・
ゴメンだけど、その話はまた今度で!!」
籠と、護身用の短剣を手に取り外に走り出ます。
後ろからオッチャンの溜め息と呟きが聞こえました。
「はぁ・・・、アリアさんに似て美人なんだが、あの性格じゃ嫁の貰い手が・・・」
瞬間、振り向いて、庭先に干してあった枕を取ります。
「オッチャン、洗濯物取り込むのヨロシク!
後、余計なお世話だこの野郎!!」
全力でオッチャンの顔に投げつちゃいました♪
■
オバチャンの用事は、山の畑にハーブを摘みに行くこと・・・
ぶっちゃけ面倒です。
ですから、近場で遊んでいた子供達に声を掛けます。
「みんなー、ちょっと集まってぇー」
集まって来たのは、男の子2人、女の子2人の計4人。
どれも知ってる顔だった。
やんちゃそうな少年は、今年、14歳になるグレイ君。
グレイ君の陰に隠れ、裾を引っ張って居る、大人しそうな娘は、グレイ君の隣の家に住むメリッサちゃん(グレイ君と同い年)。
一番小さくて可愛いのが、ケヴィン君(9歳)。
そして、他の3人から少し離れた所に居る無口な娘はヴィヴィアン(13歳)。
この村で一番小さな子供達だ、
そして私とも仲が良い。
・・・上々じゃ、ないですか・・・
「みんなにお願いがあるんだ、聞いてくれる?」
私がそう言うと、とたんにグレイ君が嫌そうな顔をしました。
せめて、隠せ・・・
「嫌だよ、リリス姉ちゃんの頼み事なんて碌なことがねぇ」
酷くないっすか?・・・
後ろに隠れるメリッサちゃんもコクコクしてるし・・・
いつもどうでも良さそうな顔してるヴィヴィアンも頷いてる。
私の味方は9歳のケヴィン君だけだ・・・
でもね、でもね、こんなこともあろうかと秘密兵器を用意したのですよ・・・
「へぇ〜、どうしても駄目なんだぁ〜」
「ああ嫌だね、俺達の遊びの邪魔すんなよな!!
秘密基地に行く所だったんだからな!」
秘密なのに、秘密基地に行くって言って良いのだろうか?
まぁ、そんなことはどうでも良い、コイツ等に働いてもらわないと、私だけじゃ日が暮れてしまう・・・
秘密兵器を取り出した・・・
「じゃあ仕方ないよねぇ、この前見つけたシュガー・フルートの群生地教えてあげない」
私は子供達に見せつける様に、桃色の小さい果実を口に含んだ。
甘い、癖になる甘さだ、この付近では甘味はなかなか手に入らない、その中で数少ない楽しみがこのシュガー・フルートだ。
子供達は皆、涎を垂らしながらこちらを見ている。
ヴィヴィアンでさえもこちらに釘付けだ。
もう1つ持っていた小さい実を最年少のケヴィンにあげる。
「ありがとう、りりす姉ぇちゃん」
最年少が美味しそうに頬張るのを、年長組が物欲しそうに指を咥えてみてる・・・
ああ、思いだすわぁ・・・
私も小さい頃は、近所の友達誘ってシュガー・フルートの群生地を探し回ったっけ・・・
大人になると市場で買うって手段にでるんだけどね・・・
唾を飲み込み、グレイ君が私を睨む・・・
「・・・頼み事ってなんだよ」
取引成功♪
■
流石に子供達だけで行かすわけにもいかないので、付いて行くことにします。
じゃあ、自分でハーブ摘めって?
いやだなぁー、本当は、誰にも見つからない畑の穴場でお昼ねする為に行くんです♪
畑に到着すると4人に指示を出します。
「それじゃあ、夕方までに皆で頑張りましょう!!
・・・私はちょっと用事がありますから・・・」
グレイ君が怪訝そうな目で私を見ます・・・
「リリス姉ちゃんは、なにをするんだ?」
私も伊達に、『舌先三寸のリリス』と呼ばれていません、華麗に返します。
「皆のおやつを取ってくるに決まってるじゃないですかーー」
子供達が笑顔になります。
ちょろい・・・
「一回村まで降りるので、少し遅くなりますが皆で頑張って下さいね♪」
「「「「は〜い」」」」
私はまんまと、その場を後にします。
さて、おやつですが、この畑には村長が作った小屋があります、その中に村長が隠し持った王都の甘味があることは周知の事実です。
しかし、この小屋は鍵が厳重でなかなか開けられません・・・
しかし、何故か私は合鍵を持ってます・・・
そう、何故か持っているのです・・・
自分で言うのもアレですが、悪党みたいな笑みを浮かべていると思います。
さて、昼寝場所に到着。
日当りが良く、下は柔らかい草が生え、近くには子供達に言ったシュガーフルートの群生地があります。
居心地最高です。
さてさて、安眠させて頂きますか・・・
■
目が覚めると、辺りは真っ暗でした・・・
黒い霧が発生し、視界は最悪です。
このままでは、山を降りられなくなります。
私は急いで起き上がり、子供達の居る畑に向かおうとしました・・・しかし・・・
そいつ等は私をじーと見てました。
寝ている間に教われなかったのは奇跡としか言いようがありません。
黒毛の巨大な狼、ダークウルフが3匹もソコに居たのです。
ダークウルフは、凶暴です、凶悪です・・・
一匹現れただけでも、村の男たちが総出で向かい撃ち、どうにか仕留めれる魔物なのです。
それが、三匹も・・・
私の人生は詰みました。
やっと、恐怖を実感出来た身体は口から悲鳴を発します。
三匹は少しずつ、私との距離を詰めてきました・・・
私は走り出しました、自分の出せる全速力で・・・
しかし、あまり進まないうちに狼共に回り込まれます。
この3匹から逃げるのは無理そうです。
もう駄目だ、私がそう覚悟した瞬間・・・
聞き慣れない破裂音がしました。
その音が響いたあと、狼の一匹は倒れます・・・頭から血を流している様です・・・
残りの2匹が、音のした方向を向き。
私もそちらを見ます・・・
そこには、見慣れない風貌の、黒髪の青年が立っていました・・・
手に持っているのは何なのでしょう?
黒い鉄の塊の様に見えますが、なにかの魔導具でしょうか?
「そこのお前、動くなよ?
俺も狼は初めてだからな、もしかしたら流れ弾が当たるかもしれん」
青年は私に『動くな』と言いました、勿論、動きません。
と言うより、動けません、足が竦んで動けません。
2匹の内、一匹が青年に飛びかかります。
青年は避けること無く、その狼に何かしました、狼は地面に落ちます。
先程の破裂音が聞こえましたから、やはり青年が、あの黒い鉄の塊で何かしているのでしょう。
「・・・こいつら、銃を警戒していないのか?」
少年が何か呟きます。
ローブみたいな服を着ているので顔がよく見えませんが、少し、怪訝そうな顔をしているのは声で解ります。
青年は黒い塊から、細長い何かを取り出し、自信の服からそれと同じ物を取り出し交換し始めました。
その隙に、残った一匹は青年へと飛びかかります。
青年は前転する様にそれを躱し、黒い塊を狼に向けました。
そして、また破裂音・・・
最後の一匹も、いとも簡単に殺してしまいました。
(・・・戦い慣れてる・・・
多分、傭兵ギルドか冒険者ギルドの、上級ランクの人だ・・・)
私の最初の感想はそれでした、
傭兵ギルドも、冒険者ギルドも、この村に支部はあるけれど、ダークウルフを単独で3体も狩れる人は見たことありません・・・
私がお礼を言おうと立ち上がったとき、青年は・・・いや、この野郎は私に黒い塊を突きつけてくれました。
「動くな、お前には話がある、不穏な行動をしたらどうなるか解るな?」
もしかしたら、暗殺者ギルドや、盗賊ギルド、犯罪者達が作ると言うファミリーの人なのかもしれませんね、この野郎は・・・
明日も7時に投稿予定です♪
どうか、ヨロシク御願いします!!




