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21 調査隊の顔ぶれ

 ゴブリンの通ってきた道。

 それを遡っていくゲール。

 従うは3人。

 従士であり観察力に長けたサイト。

 武器の扱いが上手かった男、カイル。

 狩人の息子、エド。

 これが調査隊になる。



 人数が少ないが、目的はあくまで調査だ。

 戦闘は考えてないので、これで良しとした。

 これ以上の人数を出す経済的な余裕がなかったからでもあるが。

 それでも必要最低限は揃える事が出来たとゲールは考えていた。



 狩人であるエドは調査や追跡も出来る。

 森の中で獲物を追っていた経験が役に立つ。

 今はまだはっきりとゴブリンの足跡があるからさほど必要はないが。

 その目と直観にゲールは期待していた。



 また、サイトの観察眼もありがたい。

 見付けた痕跡から更に多くの情報を得る事が出来る。

 推理・推測の能力は調査には必要不可欠になるだろう。



 また、敵に遭遇してもカイルがいる。

 武器の扱いに天性の才能を持つこの男は、ゴブリン退治でも活躍していた。

 その腕を見込んで取り立てた。

 この才能が活躍するような状況には出来るだけ出会わないようにしたいものだが。

 最悪の場合には大きな助けになるだろう。



 この三人を引き連れて、ゲールは快活号に乗って進んでいる。

 大量の足跡のおかげで追跡は楽だ。

 ただ、大勢が通っただけに、それなりに開けた場所を進む事になる。

 見つかりやすく、襲われやすい。

 これが気がかりだった。



「ひとたまりも無いな」

 あらためてゴブリンの踏んだ道を歩みながらぼやく。

 思った以上に道は開けている。

 ゴブリンが踏み潰した草と土は森を切り開いている。

 木々をなぎ払うには至ってないのは救いだろうか。

 進みやすいのはありがたいが、どうしても気が抜けない。



「楽は出来ないな」

「まったくです」

 同行するサイトが同調していく。

「今のところは大丈夫でしょうけど」

「分かるのか?」

「新しい足跡はないみたいですから。

 この辺りに潜んでるとかはないと思います」

 サイトの観察眼はしっかり状況を見据えてるようだ。



 とはいえ、今見えてる範囲だけで判断するわけにもいかない。

 もしかしたら、既に周囲に敵は潜伏してるのかもしれない。

 たしかにゴブリンの踏み固めた道に新しい跡はないだろう。

 だが、道はこれだけではない。

 別の場所を通ってこの近くに来てるかもしれない。

 もしかしたら、もう見つかってるかもしれない。

 警戒心を解く事は出来ない。



 ゲールのこの心配は形を変えて当たる。

 危険なゴブリンに狙われることはなかった。

 だが、それ以外の者に狙われることになる。

 それらは静かにゲール達を取り囲み。

 ゲールの前に出た時には布陣を終えていた。

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