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20 使いたいけど使えない、家の事情は無視できない

「とはいえ」

 父であるホッド子爵のもとを辞して。

 調査について考える。

 途端にゲールも頭痛と心痛をおぼえそうになっていく。



 持ち込む物資を考えねばならない。

 連れていく人員を選ばねばならない。

 それも、出来るだけ低予算で。

 無茶にも程がある。

 それでもホッド家の懐事情を考えると、無理も出来ない。

 やれる範囲でやるしかない。

 それで最大の成果を出すしかない。



 とりあえず道具や食料は家にあるものを持ち出す事にして。

 足りないものは買うしかないが、これで有る程度は節約出来る。

 家の貯蔵が減るのはしのびないが、新たに買うよりは安くつく。



 問題なのは人だ。

 これが一番面倒になる。

 雇えばどうしても高くつく。

 特に優秀な人間なら。

 そんな者を雇う余裕はない。



 なので、家の人間が使えれば良いのだが。

 子爵家の従士をおいそれと動かすわけにもいかない。

 何かあった場合の兵力に響く。

 特に優秀な人間を連れていくのは無理だ。

 ゴブリン退治にはグロスデンを連れて行くことが出来たが。

 魔術師のジョウもだ。

 しかし、今回の調査・探索には無理だろう。

 戦力に大きな穴が開いてしまう。



 ゴブリンの脅威がいたから連れていけたのだ。

 でなければ、貴重な戦力をわざわざ送り込む事はない。

 それだけ逼迫していたのだ。

 ゴブリンが襲ってきたら、収穫などの被害は大きくなるのだから。

 さすがに目に見えた脅威にはそれなりの対応をする。



 だが、調査となるとそうはいかない。

 目に見えた脅威は無い。

 なので、どうしても軽く見がちになる。

 もちろん、監視や警戒は必要なのだが。

 不思議な事に、人間は事前の観測というものを無駄と思い込む。

 なので、ここに費用や労力を費やすのを嫌う。



 子爵家はそうではないのだが。

 無い首は振れない。

 やりたいけど、先立つものがない。

 やりたくても出来ない。

 これが現状だ。

 予算は限られている。

 この中でやりくりしなくてはならない。



 とはいえ、やると言ったのだ。

 やるしかない。

 今の段階で出来る事をやっていく。

「どうするかな」

 頭を動かす。



 とにかく人をどうするか。

 最低限の人数は確保しなくてはならない。

 だが、その人を使う事が出来ない。

「となると……」

 別の方法を考えねばならない。

 さて、どうするかと。

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