4.ミリアに初めての郵便物
とある日の朝。ミリアの家に郵便物が届いた。
「あ、いつもありがとうございます」
ミリアは郵便配達員から郵便物をもらい、自分の部屋に戻った。
「ん?ダニエルさんからだ」
ミリアはビックリした表情でダニエルから届いた手紙を読んだ。そして。
「ダニエルさん……」
ミリアは泣き出した。俺はミリアの泣き声がしたので急いでミリアの部屋へと向かった。
「ミリアさん!大丈夫ですか?何かあったのですか?」
「ダニエルさん。ありがとう。初めてもらった手紙だからちょっと泣いちゃった」
それは俺が数週間前にミリアに内緒で書いた手紙だった。
「ミリアさん、それは。」
「ダニエルさん……」
ミリアは泣きながら俺の所に来た。そして俺は持っていたハンカチを渡してなぐさめた。
「ミリアさん。泣かなくても」
「あ、そうね。」
ミリアはハンカチで目を拭き手紙を机の上に置いた。
「ダニエルさん。ありがとうございます、私に対してこんな思いを」
「いえ、今までミリアさんには色と々お世話になったので」
「え。そう?」
「ええ。僕がこの世界に来た時から……ミリアさん?」
するとミリア笑顔で僕に抱きつきてきた。
「ダニエルさん、私の方こそ色々お世話になってますよあれこれしてもらってり、私の悩み事や相談事を聞いてもらったりしていたから」
「ミリアさん……」
俺は嬉しそうに笑うミリアを見て何か元気がでた。
「ミリアさん…ありがとうございます」
「いえ、こちらこそ」
「ミリアさんこの後予定が無ければ、散歩に行きませんか?」
「散歩?是非 行きましょう!」
そう言うと、ミリアと俺は外に出て散歩に出かけた。
次回 第四章 【旅】
1.初めての旅




