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テスト本番!!〜美貌〜

テスト本番とは書きましたが、海翔が受けるテストは5個あるので1個づつ分けて書こうと思います。

サブヒロインとか言いましたが、どう考えても、登場の仕方が分からなかったのでやめました。次回以降に期待してください。

『マスター、朝ですよ』


「ん?もうそんな時間か」


『いくら、マスターが創った世界の時間が地球とは違うとはいえ、そんなに長くは感じないはずですが?』


「いやぁ、ある国が面白いことを初めてな」


『なんですか?』


「異世界から勇者を呼ぶんだってよ。既に勇者がいる国が羨ましくて始めたんだろう」


『その勇者を育てたのはマスターですよ?私は世界のバランスが崩れるからと言って止めさせようとしたのに、「ここで上手に教えられたら礼奈にも教えられるから」と言って聞かなかったじゃないですか。どれだけ礼奈さんのことが好きなんですかマスターは?』


「そりゃもう世界一どころか、どの存在よりも礼奈を愛してるし、大事にしてるよ」


俺は最近になって睡眠が必要ないことを知り、神眼で世界を見ることを始めた。初めは地球を覗いてたが、次第に飽きてきて、自分が創った世界の方を見るようになった。


『はぁ〜。それよりもう朝ですよ。早速今日からテストですよ?』


「そうだったな。1日目は、うわ!美貌かよ〜。最悪なんだけど」


『······マスターに1つアドバイスです。このまま

美貌に行かなかったら、1位になった礼奈さんが他の男、特に1位の男にナンパされまくりますよ』


「よし、出るか」


『単純ですね(笑)』


「なんか言ったか?」


『いえ、何も』


俺は久しぶりに自分で料理を創ろうとしたとき、礼奈から電話がかかってきた

〈漢字が違うのはミスではない〉






「ねぇ、あの人知ってる?」


「え〜。知らないんだけど。若手の俳優さんかな?」


「でもあんな人見た事ないよ」


とその場にいる女にチヤホヤされてる男。いや少年と言った方が正しいか

髪の色、目の色は漆黒と言えるほど黒いのが特徴。そして整った顔は幼さを連想させ、思わず、


「私がお姉さんです!」


と言って引き取りそうな程だ。そしてその中でも特徴的なのがその身長。身長は140くらいしかない。ぶつかっても気づかずそのまま通り過ぎてしまいそうだ。


その身長も相まって、保護欲を掻き立てられる。

美貌の参加者の中で最も堂々として、覇者の雰囲気を醸し出しているが、考えていることは


(うう、なんでこんな所に。周りの視線が怖いよぉ帰りたいよぉ)


と弱気だ。それもそう。彼は子供の頃からその身長のせいもあり、虐められてきたのだ。しかし、頭だけはずば抜けていたせいで


「本当に〜〜〜頭だけはいいんだね」


と言われていた。そのせいで卑屈な性格に育ってしまい、親も困っていた時にこの情報だ。親はこの学校に通えば、直るかもと希望を託して子を送り出したのだ


補足


彼は周りからいじめられていると思っていたが、実はそうでなく、彼は子供のようで、男からはいい弟分。女からは可愛い弟、または恋愛対象と見られていた。しかし、女性陣のアピールが強すぎて、男性陣の弟分の使い方があらすぎて、いじめられていると思ったわけだ。


補足終了




その子のインパクトが強すぎて、周りの男性陣は女性陣に全く意識されてない。哀れなり。


男性陣が、その男に舌打ちしようとした時


ガラガラ


ドアが開き、その先を見たものは思わず後ずさりしてしまった。勿論、嫌だからでは無い。その圧倒的な存在感ゆえの後ずさりだ。


男の方は銀髪に黒髪が少し混じったハーフだということが分かる。そして女の方は完全な銀髪でキリッとした目が、彼女の高さが分かる。そして2人とも類を見ないほどの綺麗どころだ。


しかしそれだけでなく。2人の、存在感。オーラ。言い方は様々だが、とにかく、凄かった


「なあ、礼奈。俺こんな雰囲気初めてなんだけど」


「ええ、でも私もよ。でも少なくとも、ここにいる人たちには勝てるわね」


「まあ、変装が上手くいってよかったよ」


「ええ、海翔、すごくかっこよくなってるわよ」


「そうか?自分だとあんまりわかんないからな」


と本人たちは周りと比べて余裕そう。なぜならこの場の異常性を理解してないから。

周りは呆気に取られてる中、審査員の人達が入ってくる。そして呆気に取られている周りを気にせず


「今から美貌の審査を始める。美貌と言うが、正確には少し違う。審査の内容は俳優を決めるものみたいな感じだ。だから演技もないように入る。しっかりしてくれよ。順番は放送で呼ぶ。その順番通りに来てくれ」


そう言って審査員の人は別室に移動する。


そして審査員がいなくなると、この場の全員が俺たちの方によってくる


「彼女っていますか!?」


「名前はなんですか!?」


「好きなタイプは!?」



と次から次へと俺のほうに寄ってくる。

礼奈の方もそうな感じだ。あ!どさくさ紛セクハラしようとしてる奴が居る!そいつの腕折っとこ。


バキッ!


「いでえええぇぇ!!!」


その声に全員がそっちを向く。しかし、礼奈は俺のせいと知っていて俺に目線を向けてくる。そして俺はこの包囲網から礼奈を連れて抜け出し、端の方に移動してスキル隠蔽を使い呼ばれるまで隠れることにする


「·······何してるのよ。腕の骨折るなんて」


「礼奈にセクハラしようとしてたからカッとなって。悔いはない。」


「海翔ったら。それで演技はどうするの?演技できるの?」


「スキルを創る。創造、演技!」


俺は久しぶりに創造を使い、スキルを創る


「ずるいわ。スキルを使ったら負けちゃうじゃない」


「でも、欠点もあるんだよ。このスキルを使ってる時は行動が一々演技のように見える。言い換えるとウザくなる」


「あ〜。確かにそれは嫌だわ。·······でも海翔に流行って欲しいかも」


「ん?なんて?」


「い、いや、なんでもない」


俺は聞こえなかった後半部分を聞き返すが、拒否されてしまった。


「次の方は木村海翔。中川礼奈。会場に来てください」


「お、呼ばれたみたいだな」


そう言って俺らは会場に向かう

















「ふぅ、やっと終わったぁ」


「海翔、いくらなんでもあれはやりすぎよ」


「そうかな?礼奈以外なら絶対にやらないけど、相手が礼奈なら問題ないだろ?」


「場所が問題なのよ!」


俺と礼奈は審査が一緒で、最後の演技試験。設定は《滅亡する国の王女を迎えに行く隣の国の王子》

と言う、なんともファンタスティックな設定だった

他にも設定があり、2人は相思相愛だとか、身分の差があるとかあった。しかし、ストーリーは自分達で決めなければならず、その時間は10分。名前とは違い中々ハードな試験だった。

そこで俺はスキルを使い、迎えに行く王子を完璧に演じきった。しかし、最後の最後で、スキルの欠点が出た。最後、王女(礼奈)を抱きとめてお姫様抱っこで連れていくのが終わりなのだが、俺は抱きとめた後礼奈に口付けをしたのだ。それまで完全にスキルに任せていた俺も驚いたし、礼奈も驚いた。しかしそこで辞める訳にもいかず、そのまま続行し、お姫様抱っこで連れて行った。

俺がキスした時の審査員の反応が面白く、全員が目を見開いてこっちをガン見してた。



「これで試験を終了する。そして結果を発表する。男の部、女の部2つあるから、最後まで聞いてくれ。まず男の部。

5位白川蓮也

4位阿部颯太

3位古平洋平

2位市川錬馬

そして1位が

1位木村海翔」


その声に全員が俺を見るが、ガン無視


「女の部

5位田中芽衣

4位淀川紗月

3位青山千尋

2位立川真白

そして1位は

1位中川礼奈」


またもやその場にいる全員がこちらを見るが、礼奈は、ガン無視し、俺の腕に手を絡めてくる


((((((((((((((((((((((((((((((死ね死ね死ね死ね死ね死ね死死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね))))))))))))))))))))))))))))))


この場の全員の怨念(殺気?)の籠った目を受けて動揺するどころか更に強く。胸を当てるように手を絡めてくる礼奈。俺はそれを受けて


「どうしたんだ礼奈?」


と何も知らないように聞く


「海翔、怖いよ。あの人達が私たちのこと殺そうと睨んでるよ」


その言葉に男はハッとなり、女は尚更強く睨む

              、、、、、、、、、

「仕方ないよ。あの人達は、俺らが付き合ってるのが許せないんだよ」


その言葉に場が驚いた。男も女も膝をつき、私の、俺の、とか言ってる。いつお前らのになったんだよ


「こ、これで審査を終わりにする。次の試験は筋肉だ」


そう言って場を締める。

これで終わりかよ!さすがの審査員もこのカオスな状況を上手くまとめられないみたいだ。


俺達はこの状況を無視して先に帰る。

テストはまだ始まったばかりだ

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